マキバオー 週刊21馬〜30馬

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週刊21馬 なんてったってアイドル



相変わらずのマキバオー人気に沸く高知競馬場。
アイドルとして愛想を振りまくマキバオー。


「なんでやねん。勝ったのはわしやぞ」

一部の馬からのヤッカミもいつもどおり。

そんなマキバオーを影から見守る小夏とバット。
この二人は
すっかりアンカルジア&ニトロポジション
末永く準レギュラーとして登場してくれそうだ。

二人は元気を取り戻したマキバオーを見て安心してます。


「前走、前々走は痛々しくて見てられなかったからね」
「あれだけ喜んでた目標がなくなっちまったんだからな…」

この台詞の背景にある短い回想コマがまた泣かせる。


「ダービー目指すねんで」

手書きのこの台詞が無垢なだけに痛々しい。

黒潮ダービーのことはしばらく禁句だ…と頷きあう二人。
そこへ
空気読まずに黒潮ダービーの前哨戦、
黒潮皐月賞の話題を振ってくる男がいた。


もちろん広報の吉田さんだ!

空気読まない発言をさせたら三国一のこの男!

マキバオーにも皐月賞に出てもらうと言い出した。


「でも…あれや。今後のこともあるき、無理せんと…
「まっ、
出るだけでえい 出るだけで」

……この男の配慮の無さは異常!!

半端に黒潮ダービーを意識させてしまうムゴい仕打ちに
ハヤトも小夏バットも怒り心頭だが…


「んにゃ、わかっちゅうがよ」
「まかせといて」


満面の笑みで応えるマキバオー。
それに合わせてハヤトも笑顔を作る。
小夏、バットもうつむきつつマキバオーに声援を送る。
吉田さんご満悦。


「いや〜〜なんとか高知競馬もいい方向へ向いてきたことだし」
「みんなでがんばっていきましょ〜」

夕暮れ、みんなの笑顔が悲しい…



週刊22馬 オレの仕事

 黒潮皐月賞に向けて

本命馬、ロングテイルドリーと対抗馬、マイティガブラは
トレーニングからライバル意識を燃やす!


ガブラ「よう、本命馬。どうだい調子は」
ドリー「お前と併せる気はない…さっさと行け」

この手のやり取りは旧マキバオーにもある
「目標を持ったライバル馬同士」の会話の再現ですな。

一方、目標を持つことを許されない馬、マキバオーに対しては…


「お前も頑張れよ」
「オレ達はオレ達でがんばるからよ」
「それぞれ仕事をがんばろうぜ…」


マキバオーの仕事はレースで勝つことではない。
同じ競馬場で走っていても、彼らとは違う場所にいる自分。


応えるマキバオーの声も心なしか、弱弱しい。


ガブラとドリーの会話は別の地方のライバルたちの話題に移っていく。

「ブロークンボーンとかゆう逃げ馬はなかなかだと聞いたぜ」
「け〜〜〜っあんなもん二流三流もいいところだぜ
親父のなんとかアローって馬も二流だったらしいよ」


親父のなんとかアロー……?

モーリアローのことか……


モーリアローのことかーーーーーっ!!!!!!



ハッキリ二流って言われちゃいましたよ。
まあ二流でしたけど……




「強豪なんて今後の羽田盃 大本命のアマゾンスピリットくらいなもんよ」

久しぶりに名前が出てきたヒットマンジュニア。
他地方のライバルたちを意識しながらレースへの気持ちを高めていく競走馬たち。
そこに有力牝馬、シャルロットも登場し、白熱のトレーニング。

……競い合う彼らを尻目に……


「脚のこともあるし、今日はこのくらいにしとこうかな…」

トレーニングを打ち切るマキバオー。
続いて報道陣の取材が入る・


「マキバオーらしく おもしろいポーズで」

「マキバオーらしさ」…
それは競走馬らしさではなく「おもしろさ」
おどけたポーズをとるマキバオー。
笑顔でインタビューに答えるマキバオー。

どうだい、調子は…と雷電号に尋ねられても…


「別に調子なんて

「オレには関係ないにゃ」
笑うマキバオー。

「オレはオレの仕事をするだけにゃ」


そして5月6日
黒潮皐月賞


週刊23馬 黒潮皐月賞

 
黒潮皐月賞、当日!

マキバオー人気は相変わらず。
とはいえ、マキバオーの馬券はあまり売れていない。
マスコミにキャーキャー騒がれてはいても、
マキバオーに勝ち負けを期待しているファンはほとんどいないのだ。

そんな競馬場の客席に現れる

犬!

もの凄いカオスだが
これをアッサリ受け入れるのがつの丸ワールド!
ってゆーか帽子が似合いすぎ!

さてレースの方は…

前回から登場のガブラがまずは逃げに出る!
本命馬、ドリーは後方待機。
誰も仕掛けようとせず、逃げ馬に逃げさせる展開。

「誰かオレについてくるヤツはいねえのか!?」
「よう!ドリー てめえは前の敗戦を反省してねーのか」

前方から挑発するガブラ!
しかしドリーは動じない。
焦れる後方集団!
まるでアマゾンが逃げた前作の菊花賞のような展開


いけそうなのか…?

あれ

レース展開をトメさんに質問してる雷電が妙にカワイイ!

最終コーナーでついにペースを上げるドリー!
ようやくレースが動き始めた!

先頭はまだマイティガブラ! しかし差はない!
ドリー、ビッグデデが追い、シャルロットにもムチが入る!
さあ混戦だ 混戦だ!!

「これで借りを返せそうだぜ ガブラ!」
「ゴールしてから言えや!!」

「お前等だけで走っとるわけやないで」


旧マキバオー時代のような迫力のあるレースが再び!

「すごいレースしてるよ…盛り上がっているにゃ…
あっちは」


「こっちもこっちでがんばらないと…」

いつもの大外。
声援を受けるマキバオー
競走馬たちの間には厚い壁……


レースはドリーが一着でゴール!
マキバオーは五着。
がんばった、とマキバオーに声援を送る観客たち
うつむきぎみのトメさん

なるほどねえ…


雷電がここで来るのか!?


週刊24馬 幸せなこと

最初に言っておくッ!
つの丸先生は謝るべきだ!
コンビニで泣きそうになった俺に謝るべきだ!!

というわけで今回はマジで泣けた!!
連載始まって以来の出来じゃないだろうか。
今までマキバオーを読んだこと無いというヒトも、この話だけは読んでほしい!
間違いなくターニングポイントとなる一話だろう。

さて…

黒潮皐月賞後、疑念を抱く雷電。
何故、マキバオーの走りについて反省や意見が何も出ないのか。

「「おしかった」にせよ「ダメだった」にせよ
走りについては誰も何も言わねえ…
レースに出ていないかのように…」

鋭いぞ雷電
納得のいかない雷電にハヤトは現状を説明する。
高知競馬を潰さないため、みんなで支えていかなければ…

みんなで


支えて
いるのかね

「ちょうどいいからと…マキバオーをつっかえ棒にしてるだけに見えるが」

鋭すぎるぞ雷電!


そんなことはない、と反論し
そのうち経営状態が良くなればマキバオーにもマトモなレースをさせる、とハヤト

しかし…

「そのうち?」
「あんなレースを繰り返していちゃダメになる」
「負け癖がついちまうからな」

今だけだ。本当の力はこんなものではないと皆知っている、とかばうハヤト

それがいけねえ


それこそが負けぐせになる。
負けることに慣れてしまうこと。
容易に負けを受け入れてしまうこと。
今回負けても次がある
いい勝負だったからよし
ツキがなかった…

負けることに理由をつけ
負けることに寛容になる

ら…雷電……
このマンガでこんなこと言うのもなんだが
犬のクセに説得力ありすぎだ!!

親分に匹敵するんじゃないだろうか。


そしてマキバオーは……

んにゃー やだなあ横綱〜〜
負けてもキャーキャーいわれるなんて
幸せなことなのににゃ〜」



お気楽を装う。



だが、その夜

























号泣



大粒の、涙

マキバオーが泣いた

悔しくて泣いた



大地に顔をこすり付けて

声を殺して泣いた


悔しさを知ったマキバオーは

もう、以前のマキバオーのままではいられない。




次号、苦悩のマキバオーが目にする現実とは!?





盛り上がってきたぞーーーー!!


週刊25馬 男なら上を目指して!


非常に男らしいタイトルとは裏腹に
今回もやっぱり上を目指せないマキバオー

しかしマキバオー以外の馬は上をちゃんと目指している様子が
今回は細かく描かれています。

ロングテイルドリーは九州ダービー制覇を目指し、バットとあわせ馬。
そのバットにも遠征の話が持ち上がる。

「輸送手当てのある招待レースならいいが…」

というシビアな台詞が高知競馬の現状をさりげなく物語ってますね。


今回の見所は、
ビデオで見るマキバオーと同じ3歳馬たちのレース模様!
まず荒尾ダービーを制した
タイガーズアイ!







タイガー?


もしや……



ひょっとして…





「完全な父親似やろ こいつは」
気まぐれタイガーっスね」



ミヨシタイガーの仔が来たーーー!









特に目立ったエピソードも無いのに脇役の馬として何度も登場し
マキバオーファンの記憶にその名を植えつけた迷脇役!
まさかこの馬が来てくれるとは!

この様子だと、次はスレイトボウとスターツーリストあたりがきますか?
ビーナスハリケーンなんかが来てくれると嬉しい。


兵庫チャンピオンシップでは
モーリアローの仔、ブロークンボーンが敗退
ああ、やっぱりそういう血筋ですか。

だいたい、
「ブロークン」て名前からして期待されてないよボーン!

そして羽田盃
「地方3歳最強候補」アマゾンスピリットが勝つ!

「地方3歳最強候補」の台詞に「……」と反応するマキバオー
燃え
地方で戦うスピリットと比べて
中央に挑戦したサトミアマゾンを称えるハヤトたち超燃え

しかしスピリットの末脚もバケモノ級!

「こうなってくると尚更もったいねえよな…なんで中央行かねえかね」
「中央での善戦なんかより地方での圧勝を選んだのさ」
「だらしねえなー」
「男なら上を目指して挑戦しなきゃ」

一方、席を立つマキバオー。どこへ行くのか。
スピリットの存在が何かの起爆剤になるのか?

そしてスピリットが中央に向かわないのは
本当に安い勝ちを狙うためだけだろうか?

アマゾンも
「地方に人を集めるために中央に出たんだ」
と言ってましたし、
中央に出るより地方で奮闘して人を集めることだけ考えてるのかも

ところで、今回のハヤトはやけに素直というか
完全にスピリットたちの活躍を他人事扱いで眺めてますね。
現実に妥協する覚悟が決まってしまったのか?




次回以降の展開予想
他の馬の遠征にコッソリついていくマキバオー

そこでマッチレースに無理矢理参加

強敵に倒されるor強敵に認められる

レースで待ってるぜ!

…という感じにならないかなあ
でも、これだと初代そのまんまな気もする


週刊26馬 覚悟の問題


前回のラストでさびしげに去っていった文太ですが、
単に厩舎に戻っただけだった模様。
自分探しの旅にでも出るのかと思ってました。

さて、今回はハヤトが一大決心だ!

「土佐の帝王から…「土佐の」…ってのを取ろうぜ…」

おお、カッコイイぞハヤト。
そしてやっぱりバットはレギュラー路線確定だ!
地方で連勝を続けるアマスピに一喝だ!中央へ殴り込みだ!
と、威勢のいい台詞ですが、さし当たって輸送費の問題はどうするのか?


結論:レースの賞金を輸送費に当てる

トメさん発案のこの作戦。ギャンブルってレベルじゃないぞ!
負ければ一文無し!

「ま、覚悟の問題や」


捨て身にならなければ夢は見られない!
実際、夢ってのはギャンブルですよねえ。
普通の暮らしを維持しつつ夢に挑戦なんて都合のいい話は存在しませんし。

そんなわけでバットの遠征に向けて頭を悩ませるハヤトですが……。
意図的なのかどうか、文太に絡まずバットのことばかり考えてるのは、
何かバットという逃げ道を選んでるだけのようにも見えます。
文太に触れると微妙な問題が噴出してしまうから、あえて絡まず…
ある意味、文太を見捨ててるような態度はちょっと気になる。

などと思っていた矢先に文太!

「オレ…も走りてえ」
「たとえ勝てなくても、そん時は思いきり悔しがりたいにゃ」


ついに文太が直訴!!


ようやくここまで辿り着いたなぁ、と感慨深いものがありますよ。
競走馬としてのスタートライン!

長かったなあ……
犬が出てきた時は正直、どこまで脱線するのかと思ってましたが
その犬が急展開のキーになろうとは。

文太の直訴に覚悟を決めるハヤト。

「おんしゃあ走るために生まれたサラブレッドや!」

そもそもサラブレッドというのは交配によって作り出される生き物であって、
文字通り「走るために生み出された」生き物。
サラブレッドのレゾン・テートルは正に「走ること」なんですなあ。

まぁ、マキバオーは
ラバ説が根強く残ってるけどね!


バットも遠征を決意して、今度こそ話が動き始めそうだぞー


週刊27馬 それぞれの決意

頂上(てっぺん)へ 土佐の帝王
いざ行かん!!



表紙のハヤト&バットが格好いいぞ!
特にバットの地面から見上げるような視線は迫力アリだ。

そのバットの胸中にあるのは、黒船賞での敗北。

「よそに出て少しずつ名を上げていき
ゆくゆくはあいつらに借りを返さえねえとな」


バット〜〜〜おんしゃあ男やの〜!
というかお前、今 一瞬 主人公っぽかったぞ!
文太には、まだライバルとか目標らしい馬がいないからなぁ……
やっぱりアマスピがその役目なのか?
まだ見ぬワクチンジュニア、カスケードジュニアにも期待したい。

そんな男らしいバットとは裏腹に……

「い〜〜〜? 私は走らんでえい言うたでしょうよ〜」

マキバオーを無理に走らせた責任を問われて開き直るこの人はもちろん吉田さんだ!

「ちょっと記者に詰め寄られたからって…
出走を決めたのはあなたたちよ!」
「私がマキバオーのためにと必死でしらを切り通したのに
あっさり出走宣言して…まったくかわいそうな…」

凄え! 最低だ!!
この男、ここまでダメとは!!

イヤ…この人には少し期待してたんですがね…。
目の前の事態に対処するため、汚いこともやるという男は
ある意味、カッコイイと思うんですよ。
現実問題として、赤字を出したら終わり、というのは無視できないわけで。
どんなアホなことをやっても「高知競馬のため」という動機がある限りは
期待する価値のある男なんじゃないか、と。

……その一点を外してしまうとタダのダメ男だなぁ。今更だけど。


と、いうわけで先週の宣言通り、コナツキックを股間に喰らって吉田、悶絶。
馬の脚力で蹴られたから、確実に潰れたと思います。


文太は再び桂浜で脚の治療。何やら辛い治療になる模様。
コーチは雷電!

競馬のことは知らなくても、勝負のことは知りつくした男!
って、
お前はどこのサカキバラ・ゴウだ!

「それはそれ! これはこれ!!」

とか言い出さないことを祈るぞ!

小夏の応援を受け、桂浜に出発する文太。

一方……
バットの次走を決めているのは
ダメ男こと吉田さんだーーーーーー!!!
ダメな顔してるよこれ! ダメな顔してるよこれ!!

ぁぁぁぁぁぁここでまた足止め展開ですか?
正直、もう足踏みは要らないと思うんですが!

突っ走りたいけど突っ走れない、というジレンマは、
確かにこの漫画の醍醐味なんでしょうけど…
そろそろ突っ走ろうよ!

ここでバットだけ犠牲になるような展開はカンベンしてくれぇーー!


週刊28馬 バット出陣!!


先生! 吉田さんが信じられません!!

というわけで今週のマキバオー。
吉田さんが持ってきたレースの話は意外にもマトモ…というか破格の条件!
その名も、
さきたま杯

…競馬に詳しくないので調べてみました。作中で言われてる通りJpnIIIの重賞だそうで。
JpnIII……GIIIのうち、国外格付けを持たないレースの総称。読み方はジースリー……フムフム……
…おおっ、優勝騎手に武豊さんが3回も入っとる。
イヤ、それが凄いことなのかどうかは知りませんが。知ってる名前に反応してみました。

と、いうわけでいきな重賞にチャレンジのバット!
しかも問題になっていた輸送費は、招待レースなのでタダ!
吉田さんは一体どんなマジックを使ったんだ!?
凄いよ、吉田さん!!













って、思えるかぁッ!!






イヤ、私も吉田さんのことは信じたいですよ!?
先週までと打って変わって、憑き物の落ちたような顔してますし。

「参加することで満足してたらいかんよ」
「今更九州・福山でバットの…高知の名を売ってもしょうがないでしょう」
「関東で全国区で名を売らんとね!!」
「失うものはないのです。気負わず思い切りいけばえいのです」


…と、完全に「こっち側」な発言を連発!

確かにここで吉田さんが普通に頑張ってもおかしくはないんです。
彼は文太たちにイヤガラセするのが目的じゃなく、あくまで高知競馬を盛り上がらすのが目的ですから。


でも信じられねえ!!


だれか、東の洞窟から「しんじるこころ」を持ってきてくれ!
ホフマンはキミを待ってるぞ!


…だって、吉田さんの今までの業績を鑑みるに……ねェ……



アナタはこの人を……
信じられますか?

今回の吉田さんは何を考えているのか……?

予想1:招待は吉田のウソ
 競馬場に着いた途端、
 「え? 招待?何のコト? 輸送費払えよ」
 →払えない→トメさん破産。

 …これはありえない。というか速攻でバレる。
 それ以前にトメさんを破産させるメリットがカケラも無い。


予想2:負けを期待してる
 「これに懲りて遠征なんてもうやめてくれ」
 …これも無理がある。
 高知の評判落としてどーする。


予想3:本人は元々マジメにやってる
 …結局これが一番説得力あるんだけど……
 信じていいのか? この男。信じていいのか?

予想4:先週号で性格が変わった

 そう、先週の小夏キックでタマが潰れた結果、ホルモンの分泌とかイロイロ変化があって丸い性格になったのだ!
 馬で言うところのせん馬! 気性難を克服だ!
 ここからの吉田さんは真人間一筋やで!!


なんかもう、「今週の吉田さん」になりつつありますが、本編の方もフォローしときましょう。



さきたま杯の出走場として、黒船賞にも出走した
グラインドハウスクインズアメジストが!
雪辱に燃えるバット!お前が主人公だ!!





その頃、われらがヒノデマキバオーは海で犬と戯れてました。
しばらく脇役だと思います、ハイ。


週刊29馬 さきたま杯

吉田さんは本気だった。

本気でアホだった!!

というわけで今週のマキバオー。
吉田さんの策とは「マキバオートークショー!」
彼はマキバオーにトークショーをさせるというエサと引き換えに輸送費免除を勝ち取ったのだ!

しかしマキバオーは休養中。まさか勝手に連れ出してきたのか?
いや、違う。
マキバオーを出すと言って出さない吉田戦法再び!
かぶり物でニセマキバオーや!!!






「くっ どこまで汚いんだあいつら」
「今になって急に輸送費を出さないなんて言ってきやがったんや〜〜〜


当たり前だ!!!

まあ、かぶりものを
自らかぶった所だけは認めましょう。
観客の前でかぶるのはいささか問題があると思いますが。
せめてかぶってから登場しようよ! どっちみちムダだけど!
これが本気でイケると思ってた吉田さんは偉大だ。
なんてネタになる男だ!
どうやら除外作戦も本気で二度三度通じると思っていたようだ。
というかずっとマジだったんだね吉田さん。ある意味悪意があるよりタチ悪いぞ!

小ネタとしてトークショーの看板、
司会者が四海(しかい)さん
ゲストが愛堂ルル子(アイドル子)だ。
相変わらず仕掛けが細かい。
しかしマキバオーとアイドルに何を話させる予定だったのか、激しく気になる。

……というかトークショーなら脚に負担もかからないんだし、文太連れてきてもいいんじゃないか?
リハビリも一日二日ぐらい遅らせたっていいような気がするし。
まぁ、上を向いて歩こうって矢先に宣伝として使われたら文太は怒るかもしれないが…

まあ、ともあれ吉田さんにもバットの遠征や
文太たちの中央挑戦をを成功させようという意思自体はあるようです。
方法がアホすぎるのはさておき、一応、吉田さんもこっち側の人間ということか。
吉田戦法の不発により、輸送費がパーになったバット陣営。
もはやバットが勝って稼ぐしか手段は無い!

そのバットはライバル視しているグラインドハウスから忘れられてる模様。
ジオーハチマンは名前だけ覚えてたようですが、

「ほれ…名古屋だか九州だかの…」

と、うろ覚え。ハチマンさん、高知です!高台の高に知識の知!
動かしがたい実績と実力の差。
そりゃー、馬運車の駐車場に「中央馬優先」って書かれるってなもんです。」
……ホントにこんなこと書いてる競馬場あるんかな?
管理人は競馬場行ったこと無いっス。

実際の所、バットはグラインドハウスたちに勝てるんだろうか?
ちょっと前の黒船賞で完敗して以来、バットには特に大きな上積みも無いハズ。
順当にいけば勝てるはずは無いが……
上位入賞で賞金だけは確保、というのが妥当なセンかな?
かつてのアマゾンのように二着確保か勝負か…と迷うシーンが入りそうな予感。
二着もどん尻も負けは負け……と開き直る余裕は、今の彼らには無い。が…?
次号、さきたま杯スタート…するかな?


オマケ

今週休載のキン肉マンII世。
穴埋めの他作家による4コマがいろんな意味でヒドいぜ!
こんな所でもやっぱりネタにされてるカナスペの偉大さに感動した!


週刊30馬 さきたま杯(2)

めでた、めでたの週刊30馬
第30話というと、「みどりのマキバオー」ではカスケード、ワクチンと初対戦の朝日杯真っ只中。
一方、文太はようやく競走馬としての道をあるきはじめたばかり。
ゆっくりと時間をかけて物語を作っている印象を受けます。
しかしそろそろ熱い展開を……! と、静から動へ変わりつつある「たいようのマキバオー」
今週はさきたま杯スタートだ!


レース前、バットと隼人の様子を見守るトメさんに吉田さん。
ちなみに吉田さんは首から下、かぶりもの被ったまま。脱げよ!

競馬新聞にはライバル馬たちの情報が……

おおっ!
ドラゴの仔がいるじゃないかユウキマシンガン!微妙なトコ突いてくるなー……
って思ったらその隣に
ニトロニクスの名が!
顔がどことなく似てるとは思いましたが、グラインドハウス、ニトロの仔でした!
で、母のモユルワカクサって誰よ?アンカルジアに種つけてやれよ色男ー。

で…よくく見るとその左に、
父「??ード」(??は枠線で見えない)という文字が…
カスケード?
見えない部分も、半分だけ見えてる文字をみると「?スケード」っぽい。
誰だこの馬は!?
これまた見づらい文字を読み解くと「??イオス」
丁度今週、紹介されたプロキオンS馬、
トータルケイオスっぽいですね。
一コマだけの登場とはいえ、黒い馬体はカスケード似だ。
カスケードの仔(仮)に、こういうさりげない登場の仕方をさせるとは。
こいつは期待ですぜダンナ!!


パドックでは強豪馬たちがそれぞれにライバルとの掛け合いを楽しむ。
一方、無名のバットたちは孤立。

「場違いなセレブのパーティに紛れ込んじまったような気分」
とは良く言ったもの。
「三強」からあぶれたニトロやアマゾンもこんな気持ちだったのだろうか?


「ただ…そういう時って意外と紛れ込んだヤツが空気読まずに
ビンゴで一等賞当てちまうもんさ…」


いい気合だハヤト! バットよ青葉賞のベアとなれ!
勝ってセレブの仲間入り! ハナ差で勝てば鼻セレブ


とアレコレ言ってる内にレースがスタート!
先頭を切るのはジオーハチマン! そういえば黒船賞でも逃げていた。逃げ馬らしい。
それに突っかけるのがバットのダンナ!
なお、先頭集団にケイオスの姿は無し。父と同じく追い込み馬か?

「気負いすぎや!」悲鳴の吉田さん。
どうやらバットは逃げより先行の馬らしい。ようやく競走馬としての特徴が出てきましたね。
「それくらいで ええ」冷静な解説はトメさん。
気負い立っていい。今までの楽な相手ではない、強豪へ、自分と高知競馬をかけた挑戦!
外野のやりとりが馬と騎手とを浮き彫りにしてレースを盛り上げる。
これが「マキバオー」だ!

ここで視点がバットらにシフト!
黒船賞で惨めな敗北を喫しても、どこか負けて当然と諦めていた自分を情けなく思うバット

「あいつが…文太が毎日悔し涙を流して守っていた高知で
よそ者に惨敗しながらもヘラヘラ毎日走ってたんだぜ」


文太に恥じない走りを…!!
あの涙に報いるレースを!!

騎手が、馬が、誇りを意地をかけて強敵に挑む。
これが
「マキバオー」だ!


そのバットの走りを見て、後方から機をうかがうグラインドハウスも見方を変える。

「なるほど あいつか。確かに…思い出したぜ…」
「ゴールデンバット」

普段は不遜な態度だが、認めた相手には静かな敬意と闘志を燃やす、骨のあるライバルたち。
そう、
これが「マキバオー」だ!

ぉぉおおおおお面白れーーーーー!!!!
思わず全盛期のジャンプを読んでるかと思ってしまったぞ今回は!
黒船賞や黒潮皐月賞でも思いましたが、
これだけ熱いレースを描けるのに敢えてレース以前の部分にページを費やす当たり、
つの丸先生はこの連載に対して「本気」ですね。




一方、文太は表紙だけ登場。
なんか毎週、表紙連載で「つばけろ!桂浜劇場」というのをやってるみたいです。
ワンピースみたいだ……