マキバオー 週刊1馬〜10馬

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第一話


 いつの間にそんな話が出ていたのか!
 マキバオーの続編がプレイボーイ紙上で連載開始!

 その名も「たいようのマキバオー」!

 折も折、アマゴワクチンの特集を組んでわずか2週間でこんな吉報がもたらされようとは!
 これも天啓!
 っつーわけでできるだけ毎週感想書いていきます。
 掲載紙が掲載紙だけに家族と同居しつつ毎週購入するのは厳しいですが…

 まずは第一話!
 第一部後半あたりからみせた高い画力で描かれた馬たちと相変わらずスッ裸のげーはーたちが懐かしい!
 ストーリーはいわゆる「二世もの」としてはよくあるパターン。
 かつての強者たちが引退後、既にその伝説も忘れられ、ディープ…もといフィールオーライの一馬勝ち状態で腑抜けた現代の競馬界を、かつてを知る男が嘆いている…というパターンですが、ツカミはOK。次回以降に期待です。

 オーソドックスな第一話とはいえ、見所は随所に!
 まさか、いきなりしまじまさんが来るとは!
 しまじまさんの言ってる内容は、まさに「みどり」最終回でマキバオーの言っていた「挑戦すること」の大切さなんだよなあ。
 マキバオーの走りも、彼の伝えた魂も10年経てば消えてしまうのか。
「たった10年前のことだぜ…」「もう10年も前のことなんだぜ」と、切ない台詞のしまじまさんがまずは新連載を引っ張る!
 そしてフキダシに隠れて「あれ?」と叫んでるベアにニヤリ。愛されてるなー、ベア。

 表彰台ではお約束のマイクぐりぎりインタビューも健在。
 馬も相変わらず喋る!
 やたら気障な口調のフィールオーライにちょっと笑った。
 アレはきっとレース前から考えてたコメントやね!

 滝川さんと山中くんも懐かしい顔を見せてくれた。滝川さんいい感じに老けてるよ。そして負けた山中くんはもっと悔しがれや!ワクチンが泣いてるぞ!
 そういえば一口10万のシンジケートが組まれたワクチンは種牡馬としては大成しなかったらしい。なんてこった! 俺が繁殖にあがりに行ってれば!!
 かわりにザ・地味馬のプレミアが種牡馬として大成してるあたりはリアルな感じだ。
 
 そしてラストのページ、地方競馬に姿を現した「マキバオー二世(仮)」
 こいつは「みどり」最終話の最後に出てきたあの仔なのか!?
 ちょっと物憂げな表情が気になるぞ!

 とゆーわけで早くも次回が楽しみな管理人です。


第二話

 客寄せパンダでも居なければ商売として成り立たない地方競馬と、そこで腐っていく馬や騎手たち。そして経営=お偉いさんのご機嫌取りとなている競馬場の役員たち。

 宮蔦さんのトコと似ているようでちょっと違う。
 そんな底辺からのスタートとなるたいようのマキバオー。
 いずれ中央入りしてフィールオーライらと走るのか。あるいはアマゾンよろしく、地方に人を集めるための走りを見せ付けるのか。
 第2話にして早くも先が気になるぞー。

 先週は気づかなかったけど、リカちゃんとスチュワーデスさんに続く
人間の女性キャラが早くも登場してた!
 モブの9割9分9厘がゲーハー、名前つき女性キャラはリカちゃんのみという男臭いマキバオーに、モブとはいえ女性キャラが登場するとは…。

 そして注目すべきは、見物客のほとんどが
服を着ている高知競馬場。やはり中央とは温度差があるのか。
 マキバオーにおける観客は競馬に熱狂しすぎて常に裸なのが常識! しかるに、高知競馬場の方々は、まだまだ冷めていらっしゃる。
 こいつらが裸になるかも要チェックですなー。

 あと、マキバオーとよく絡んでるまだ名前の無い馬、どことなくベアナックルやビシャモン、バラモンを思わせる。立ったからなんやねん。
 こいつにもちょっと注目してる。

 本編の方、ヒノデマキバオーは客寄せパンダ扱いの模様ですが、本馬は「みんな応援してくれる」といたって純真。
 たれ蔵のように「天然ボケで他人を驚かせる」タイプでもなく、今のところひたすら「ただのいい子」。
 客寄せのために毎週走らされてるのに全く気にしてないのは、人が好いのか勝つ気が無いのか。
 勝負の楽しさ、負ける悔しさに目覚めて
「客寄せパンダ」から「競走馬」に成長していくところが見たいなー。

 逆にそんなヒノデマキバオーを心配するそぶりを見せた主戦騎手、福留。反骨心があってなかなかの男っぷり。彼とマキバオーのコンビに期待。

 全体として、ヒノデマキバオーは、いわゆるハルウララ状態なのかな? と思った。
 まだレースの結果が語られていないのでなんともいえませんが、負ければ負けるほど人気が出る状態だったハルウララと、勝つ必要も無く、ただ走らされて客寄せになっているヒノデマキバオーはどこか共通項を感じる。
 
 そんなわけで、今回は大きな動きもなく、主要キャラの顔見世程度で終わり…と思いきや

 残り2ページで
管助来たァァァァァァァァ!!!!!

 えらく格好良くなっての再登場!
 JRAの騎手も来てる…という会話のあたりで「来週には登場するかな?」と思ってましたが早くも来たァァァァァ!!!!

 果たして管助と新マキバオーのファーストコンタクトは!?
 福留とはどんな会話をするのか!?
 客寄せパンダ状態の新マキバオーを管助はどう思うのか!?

 なにより…


 ミドリマキバオーは今、どこで何をしているのか!?


 たった数コマの登場で次回が数倍楽しみになった!
 こういう「引き」の上手さも相変わらずのつの丸先生。
 このままじゃプレイボーイ毎週買っちゃうよおいおい…



第三話

 ツラいぞ…

 これはツラい。
「客に姿を見せるための大外」ってツラいわ…。
 管助が最初に思ったように騎乗ミスだった方がずっと救いがある。

 カスケードは「多くの人たちの思いを背負って競走馬は走っている」てなことを言ってましたが、ヒノデマキバオーは逆の意味でその通りの馬ですな。
 勝つか負けるかの争いではなく、競馬を成り立たせるための競馬。
 勝ち負けよりお客さんに姿を見せることの方が大事。そんなマイナスな「思い」を背負わざるを得ない状況。

 普通に走って見せ場も無く終われば客が退いて赤字になり、競馬場もつぶれる…福留騎手だってそれを考えれば簡単に「全力で走って勝ち負けを競い合えばいいじゃないか」なんて言えないだろうし…

 しかし見たところ、ヒノデマキバオーはそんな福留のことを信頼して、「これが勝つための騎乗なんだ」と思ってマジメに走っている模様。
 その辺がなんとも切ない。

 やはりここは管助! お前しかいない!
 ガツンとやってくれ!
 周囲の人々のために自分を犠牲にせざるを得ない現実だからこそ、カスケードの言っていた「一番大事なのは自分の夢だ」ということを教えてくれ!
 マキバオーに同情しつつも客寄せの騎乗をせざるをえない福留と管助との衝突も見たいぞ!

 

・追記・

 ちょいと気づいたこと
 前作では覚えているかぎり全キャラがタラコ唇だったのに、今作では前作からの引継ぎキャラである管助ゲーハー以外にタラコ唇がほとんどいない。
 これは単に顔の書き方を変えただけなのか?
 それとも意図的に変えてあるんだろうか…?
 ちょっと注目していきたいところです。

 あと、「文太」てのは「たれ蔵」みたいなニックネームなのかな?



第四話・第五話

なんかもう忙しすぎて日記も書けない状況でしたが
今週と先週のマキバオー感想だけ書いときます。





「たれ蔵は負けてヘラヘラしてるような馬ではなかったよ」





 熱血世代の燃え残りが背中で語る。
 管助本当にイイキャラになったなあ。
 社交辞令的な会話を交わしながらヒノデマキバオーが彼なりに真面目に走っていることを察知、サッと騎手の隼人に狙いをつける。
 そして握手しながらサラッと一言

「はじめまして。さっきのレース見せてもらったよ…惜しかったねえ」

「勝 っ て も お か し く な い レ ー ス だ っ た よ !」


 火花散る二人の「マキバオー騎手」
 さあ次回、激突か?


 …と、言ってもこれを書いてる時点で第5話が発売されてるわけですが。

 とりあえずこの回で強く思ったのは、この漫画の主人公は管助と隼人だなあ、ということ。
 今の所、ヒノデマキバオーは状況に過ぎません。
 そしてヒノデマキバオーを取り巻く人々に焦点が当たってますね。
 描いてるテーマからしてもその方が自然なんでしょうけど、そろそろ熱い馬たちと再会したいぞー。

 あと、もう一つ。

管「キミにも会ってるんだよ。赤ん坊の頃だけどね」
ヒ「え〜〜〜うそや。こんな丸顔の赤ちゃん記憶に無いですよ〜〜」
管「キ ミ が 赤ちゃんの時にね!」

 ヒノデマキバオーも立派にたれ蔵の天然ボケを受け継いでました。血は争えないのか。



第五話

 オーナーと調教師の密かな会話。

「今のマキバオーには」「マキバオーには…」
「ああ乗るしかないのです」

 そして意味深に映し出される前脚のアップ。

 これは…?
 ひょっとすると爆弾かかえてるのか!?
 単に興行的なことだけでなく、インをついて無理をすると怪我し易いとか…?
 ますます気になるマキバオーの真実ですが、先週火花を散らした管助と隼人は今回、けん制しあう程度で特に重要な会話無し。じれったいぞ!
 管助と隼人の乗り換え話も出てますし、次回こそ激突してくれい!

 あと、新キャラ色々登場しましたね。
 第3話でもちょっと名前の出ていたマウンテンロックが登場!
 続いてクインズアメジスト、グラインドハウスと新キャラ(馬)が続々と。
 遅れてくるという山中君の乗り馬はこの中にいるのかな?
 彼らはニトロやアンカルジアのようなライバル/親友ポジションまで登ってくるのか?
 それともヒゲレベルに落ち着くのか。
 アメジストのダサい前髪を見る限り、ヒゲっぽいなあ(独断)


第六話

 早くしないと「今週のマキバオー」じゃなくて「先週のマキバオー」になっちゃうよ! って、もう半分遅い感じですが、いまさらながらマキバオーの感想。

 今回登場した高知の馬「ゴールデンバット」
 こいつ、なかなかカッコイイですな!
 落ち着いた物腰、地方とはいえ9連勝という戦績。
 兄気風に文太(ヒノデマキバオー)に声をかけ、「(俺の勝利を願うより)お前が頑張ればいい。それが一番」と励ます姿。そして…

「ま、それは関係なく…オレは勝つがな」

 と、勝負にかける意気込みも見せる。
 新マキバオーで初めて登場した「競走馬」のような気がします(イヤ、オーライとかも勝負には真面目なんでしょうけど、雰囲気的にとゆーか)

 明らかにかかり気味の隼人よりよっぽど落ち着いてるこの馬。
 事情通には「しょせん鳥なき島のコウモリ」…飛ぶものが居ない中で辛うじて飛べるレベル…と貶められていますが、コイツはきっと何かやってくれる。
 勝ち負けはともかく、どこかで見せ場を作ってくれるはず。事情通と言ってもしょせん、服を着たオッサンですし。

 なにより、弱小扱いされる「鳥なき島」のトップ…「コウモリ」だからこそ、他の馬…「普通に飛んでいる鳥たち」には無い、強い気持ちを秘めているのでは…。
 それこそ、「コウモリだけが知っている」てな感じに。
 そんな期待と共に今回はゴールデンバットの脳内馬券を買わせていただきます。

 あと、細かい話
 管助の話に出てきた「馬場さん」…旧マキバオーにチラっと出てきた人ですね。
 微妙な再出演がちょっと嬉しいです。
 リカちゃんもいずれ出てくるかな…?


週刊7馬〜12

管助に秘策?動かざること山の如し!

と、いうわけで"今週の"マキバオー。






























すんません、ウソです。

"ここ一ヶ月半の"マキバオー。一気にいきます。




 
ついに出走、黒船賞。


「第10レース、第10回の黒船賞。10連勝で、も一つ10を並べたろうや」


 と意気込む隼人に


「成る程、10着でトリプル10になるな」


 とバットのダンナ、小粋なジョークを返しつつの返し馬。
 やっぱり騎手より馬の方が落ち着いてるなー、このコンビ
 しかし文太よりよほどキャラが立ってる気がするバット。準レギュラーになれるか?


 さて、今回もまたコンプレックスから管助にネチネチ嫌味をたれるハヤト。
 言ってることもいちいち僻みっぽいし、そろそろ読者的にもウンザリと…


「レースに集中したらどうなんだ?」


 おおっ!

 
管助が……言ったーーー!(テリーマン風)

 「マキバオーの主戦騎手」がレース間際になってまだネチネチやってる姿に、
 さすがに見かねたのか、温厚な管助がビシッと言ってくれた。

 何度も言うけれど、管助、本当にいいキャラになったなあ。

 
「山(マウンテンロック)の上にいるだけあって上から目線やな」

 と、ハヤトも妙に上手いことを言いつつ黒船賞スタート!

 マウンテンロックも、文太との初対面の時は妙に浮ついたイメージがありましたが、流石は管助の乗馬だけあって、レースとなるとなかなか貫禄アリ。
 管助と一言、二言、言葉をかわしながら折り合いをつけていく様は旧作の熱い馬たちの姿を髣髴とさせる。
 こいつもいい走りを見せてくれそうだ。

 もう一つ、今回のトピックス。
 元、ワクチンの主戦騎手、山中馬之助。
 今回ようやく台詞がありました。

 
相変わらずタラコ唇で一安心。

 さてレースの方は最初のコーナーに差し掛かったところ。
 定石どおり早め仕掛ける山中のグラインドハウスとは対照的に後方待機のマウンテンロック。正に動かざること山の如し。
 どんな策をみせるか山本管助。どんな走りを見せるかマウンテンロック!

 ベテランらしく自信に満ちた表情で手綱を握る管助。
 何度でも言うけど、本当にいいキャラになったなー。


週刊

ハング・オン!

 後方待機のマウンテンロック。
 直線の短い高知では一瞬のキレで並み居る先行馬を抜き去ることは不可能。
 それでもあえて後方を選んだ管助。
 彼の狙いはカーブのきつい最終コーナー!


「道は見えた!」

 ラチと馬群の間、インコースのわずかな隙間が綺麗なラインとなって浮かび上がる!
 身体を横に倒した懐かしい体勢から「」、「得意の」ハング・オンでイン狙い!
 旧マキバオーが菊花賞で見せたあの走りだ!


 が!

深い! 砂が深い!!!

 地元の隼人が常にインを避けていた理由がそこにあった!
 マウンテンロック、まさかの失速!?
 一方順調にペースを上げる隼人とバット。


 あやうしロック! あやうし管助!?


 ってゆーか、ハング・オンの時点で嫌な予感はしてたんだよ!
 
マキバオー、菊花賞負けてるし!
 縁起悪いし!

 ってゆーか身体の小さいマキバオーならともかく
 体格のいいロックが管助の体重ぐらいで馬体を傾けることが出来るのか…?


 ってゆーか「得意の」って……


 と! くだらないツッコミをしている間に
 足場の悪さを
力でねじ伏せて再び上がってきたマウンテンロック!
 驚愕するゴールデンバット。



 
荒れた馬場などハンデにもならない地力の差!



「お前の力ならこのくらいの馬場… 遠回りするよりいいだろ?」
「どちらかというと…きれいな近道を通りたいものだな」
「だったらもっとスタートに集中しろよ。
 出遅れなきゃこんな道 通らず済んだんだぜ」


 管助との余裕のやりとりと共にはるか遠くへ。
 一方バットは山本のグラインドハウスや他の中央馬に次々と抜かれ、レースから脱落!
 勝負は完全に中央馬の競い合いに!

 そして勝ったのは…マウンテンロック!

 あまりに大きかった中央と地方の差。
 唖然とする隼人。その心中や如何に!?


週刊9


「砂の魔人」 完勝
 
「完全にこっちの得意な形に誘い込んでおいてこの負け方じゃ…」
「負け惜しみの言葉も思いつかねえよ」


 心を折られたかのようなバットのダンナ。痛々しい。
 このまま沈んでいくのだろうか…?
 ニトロのようになんとか逆境からの奮起を期待したいが…

 一方管助は予想以上に深く、脚に普段をかけるインコースを体験し、隼人が決して人気とりのためだけに大外を選んだのではないことを知る。

「馬のことを考えたら、なるべくインは突かない方がいいですね」
「まして…
脚部不安があったり使いづめの馬なんかは特にね…」

 …やはりあったか脚部不安。中央デビューができなかったのもそれが理由とのこと。

 マキバオーのヒヅメは丈夫だったのになあ…って、まあ脚部とヒヅメは違いますけど。

 しかし、続くマキバオーのレース。

 レース直後に物凄い勢いで飛び出したのは「パンク寸前」のマキバオー!

 隼人の思惑は?
 マキバオーの脚は大丈夫か!?


週刊10

 トップで激走するマキバオー。
 語られるデビューに至るまでの苦労談。

 長身の隼人がヒノデマキバオーに騎乗するのは並大抵のことではなかった。
 乗り手の居ないマキバオーを乗りこなすため、食事をきりつめ、体重をこそぎ落とし、髪の毛の重さだけでも落とそうと頭を坊主にまでする。
 バイクもポケバイに買い換えて普段から小さいものに乗る訓練。子供向けのおもちゃに乗ってまでバランス感覚を鍛えようとする隼人。


 いい話なんだけど脚部不安の話が先週に出ていただけに…今週の激走が怖いなー。
 
 ところでいまさらだけど、ヒノデマキバオーの「〜〜にゃ」とゆーのは
 旧マキバオーの「〜〜なのね」みたいな口癖なのかな。
 イマイチ気合が入らない気がするのは、読む方が慣れてないから?


「ハヤトは…みんなにバカにされても黙ってがんばってきた…
 オレのこともダメだなんて言わなかった」
「そして1ヵ月後には…本当にデビュー戦を走ったにゃ」
「そうにゃ…ハヤトはすごいにゃ… オレに乗るのは…」


「ハヤトが一番うまいにゃーーー!!」

 マキバオー、トップのまま最終コーナーへ!