皇騎士奮闘記

 

 7、呪いは子供だましで、後F91も出てきたよ

 ようやく傷がいえた僕、クラウンナイトに新たなる災難が降りかかった。
 リゲルグの呪いがついに発動し、僕の姿はGMになってしまったのだ。
 まあ、冒険が始まるまで、ずっとその姿で暮らしてたんだし、(第1話参照)
 特に違和感は無いんだけど、
 周りの連中は大騒ぎで、呪いを解く方法を探すと言い出した。
 元からそのつもりだけどさ。

 町で話を聞くと、リハープの村の西の森に住む賢者が呪いに詳しいらしい。
 リハープの村がどこにあるのかは知らないけど、
 フォーミュラたちは南の王家の谷に向かったらしいから、
 僕たちは北、悲しみの谷を抜けてみることにする。 
 それからついでにチェスターの町長にソドンの町長からの手紙を渡す。
 これで二つの町は仲直りだ。駆け落ちした奴等も戻ってくるだろう。
 また名声が上がった。郵便屋としての名声なんかいらないっての

 一応、全員の武器、防具をチェック。
 ほぼ全員、武器が+5、鎧が+4のようだ。
 ガンダリウムは4つ。
 僕を除く全員の鎧レベルを+5にすることにした。
 僕は基本能力が高いから、+4のままでも十分だ。
 うんうん。自分を犠牲にして他の奴を強くするなんて、
 こんな献身的な皇子は他にいないね。

 悲しみの谷は噂どおり、通り抜けようとすると何らかの力で押し戻されてしまう。
 近くにあった小屋の老人に話を聞いてみると、
 かつてこの近くにあった村が沈んでしまい
 その怨念でここが通れないそうだ。
 そんなくだらないことで通行止めとはいい度胸だが、
 亡霊相手にいきり立っても仕方が無い。
 なんでもその村に会った水晶があればとおれるようになるらしいが、
 それは盗まれたとか。
 で、チェスターの町にもその村の生き残りがいるから、訪ねてみろだと。
 早速チェスターに戻る。
 それらしい老人に詰め寄るとすぐに水晶を差し出した。
 小屋の老人にそれを返して一件落着。ようやく通れるようになった。

 途中、ザコとの戦闘もあるが、問題は無い。
 GMの姿になっても僕の戦闘能力は普段どおりだし、
 必殺技を使うときのグラフィックでは元の姿に戻ってる。
 リゲルグの呪いも大したことは無いな。
 っつーか放っといてもいいんじゃない?

 谷を抜けるとリハープの村。
 この村にはなにやら飛行船を作ろうとしている学者がいるが、今は何も出来ない。
 また、どこぞのおかみさんが海賊退治をしようとしているらしいけど、
 これもどうでもいいや。
 この西の森に、呪いに詳しい賢者がいるらしいのですぐに出かける。

 森の賢者には難なく出会えた。
 なんでも聖なる木の実を持ってくれば呪いを解いてくれるそうだ。
 その木の実も同じ森にあるんだから世話は無い。
 木の実を6個ぐらい余分に持ち帰る。後で金にする。
 呪いが解けると、ついでとばかりに新しい鎧、フルアーマーをくれた。
 上げてなかった鎧レベルが一気に+7までアップだよ。
 これも日ごろの行いがいいおかげかな。
 賢者の話によると森を抜けたところには英雄と呼ばれるナイトがいるらしい。
 僕を差し置いて英雄とは生意気だ。とっちめに行くことにした。

 森を抜けてランカ村。
 なにやらあたりは薄暗い。
 なんと、ザビロニアに支配されて以来、この地方はずっと夜らしい。
 なるほど、夜ねえ。

 人口天井でも作ってるのか? ザビロニアは。

 それから、バーンナイトという奴の噂を聞いた。例の英雄らしい。
 彼はここから西の不死鳥の館に陣取っているとさ。
 とりあえず会いに行くことにした。

 不死鳥の館は
 いかにも後に敵に奪われてダンジョン化しそうな複雑なつくりになっていた。
 Gキャノンやらクリスといった面子を見かける
 そして大量の宝箱と、いかにも後から潜入することになりそうな裏口も。
 とりあえず宝箱は全部頂くことにする。
 僕は皇子だ。いわば支配者だ。だから民衆のものはもらっていいのだ。

 最上階の灼騎士(バーンナイト)F91僕たちを歓迎してくれた。
 なんでもこの地方を解放するために不死鳥の館を占拠したが、
 『太陽のかけら』なるアイテムがあっただけで、どうにもならなかったらしい。
 あとの心当たりは離れ小島にある太陽の塔だけだが、橋がないとか。
 どこかで聞いた話だけど、気のせいだろう。
 とりあえず一晩ここで休むことにした。

 夜、なにやらうるさくて眠れない。
 と、突然「夜襲だーー」の声。
 この地方、ずっと夜なんだろ?

 夜襲もクソも無いだろ。

 飛び起きてみると、F91が専用のムービー付きで敵を始末するところだった。
 なんだよ、この扱いのよさは。
 F91はザビロニアの勢力が増してきているのを悟り、僕達の仲間に加わった。
 クリス、Gキャノンたちはここで留守番。
 多分、これまでF91はこいつらとパーティを組んでたんだろうなあ。
 そういえばマーク2もレジスタンスのリーダーだった。
 能力を見てみると、かなり強い。
 レベルが高いこともあるが、トップクラスの性能じゃないか?
 おそらく能力はマーク2と同程度。攻撃力は僕より上だよ。クソッ。
 とりあえず不死鳥の館で奪ったガンダリウムで全員を補強。
 ガンタンクRを除く5人の武器を+6に
 それからガンタンクRとヘビィ、レッドウォーリアの鎧も+6に
 さあ、次は太陽の塔だ。
 なんとなく、
 太陽の塔を眺めていれば地殻変動が起きて通路ができるような気がしてきたよ。

 太陽の塔を眺めてみる。しかし道は出来なかった。
 仕方ないのでリハープ村まで戻って情報収集をしてみる。
 海賊退治に行くといっていたおかみがついに腰を上げるらしい。
 加勢したところ、実は海賊はご亭主さんで、
 夫婦喧嘩の末、僕たちが何もしないうちに事件は解決してしまった。 
 名声がアップ。何で?
 しかし太陽の塔への道は謎のまま。
 聖なる森の近くに洞窟があったけど、鍵が空かずに進めなかった。

 再びランカ村。情報収集をしていると
 F91が太陽の塔に橋をかけるため、大工に注文していたことが分かった。
 先に言えF91。それとも僕が聞いてなかっただけか?
 大工は材料を取って来いと偉そうに命令。

 だから僕は皇子であって雑用係じゃないんだよ。

 森の西の林にきこりがいるらしいが、妙に場所がわかりづらい。
 何とか辿り着き、きこりから木材を受け取る。
 林には、なにやら木の上を通れる場所があったのだが、
 アイテムもイベントも何も無かった。
 大工が橋をかけ、ようやく太陽の塔に出発だ。

 先頭に置いたF91は防御力がかなり高く、敵の攻撃を寄せ付けない。
 しかし不思議な踊りを踊るザコの所為で全体的にMPが不足しがち。
 ぶどう酒や目がウォーターを買っておくのを忘れていたのでやや心配。
 不意打ちでガンタンクRが死んだが、こっちの方は傷薬が残ってるので、心配ない。
 進んでいくと例のボタントラップ。
 正解なら扉が開き、不正解なら敵との戦いになる奴があった。
 適当に片方のボタンを踏んだら見事に不正解。クソッ、嫌いだ。ケンプファーなんか。 
 さらに進むと階段を守る女を発見。
 魔術師フォウである。
 この地方に昼を取り戻す方法をF91が問い詰めると、
 自分を倒せば教えてやるとお約束なことを言って、
 増援のバウンドドックを呼びやがった。
 まずひ弱そうなフォウを集注攻撃したんだけど、
 いきなりバウンドドックが全体攻撃のメガアイスでパーティを脅かしてくる。
 こんな時に限って、全体回復のできる爺さんは死んでるし。役たたずめ。
 とにかくフォウを先に始末し、傷薬を使いつつ戦うと何とか勝利できた。
 フォウは約束どおり昼を取り戻す方法を教えてくれた。
 なんでもこの上のにある像に太陽のかけらをはめ込めばそれでいいらしい。
 はめ込んでみると昼になり、ついでにブリティス城まで道路光線が延びていった。
 なつかしのブリティス城に突入だ。

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