皇騎士奮闘記

 

6、フォーミュラ戦記

 私、フォーミュラは皇子が寝ている間にブリティスを目指すこととなった。
 皇子はマサキ看護兵が面倒を見ている。
 仲間は相変わらず、旧知の仲であるプラチナロードと血気盛んな若造のプラス。
 個人的にはプラスの代わりにガンタンクRを入れて、
 旧円卓の騎士気分を味わいたかったのだが、残念だ。

 とりあえず我々はゼダンの要塞に向かった。
 取り逃がした宝を回収するためである。
 なにしろ我々の手元にはガンダリウムが一つも無い。
 今後のためには武器の強化が必須と思われる。
 ガンダリウムが残っていることを願いながらゼダンに再突入。
 果たして、ガンダリウムはあった。
 二つのガンダリウムのうち、一つは私の剣を+6にするために使い、
 これで全員の武器が+6。鎧は+5という状態になった。
 もう一つはやはり、私の鎧を+6にするために使おう。
 リーダーが死亡したときの悲惨さは分かっているつもりだ。
 決して自分の命が惜しいのではない。

 さて、強化を終えてチェスターの町に宿を求めると、見知った顔が一つ。
 なんと、私の息子の僧侶F90jrであった。
 なんでも同じく息子の闘士F90jrと剣士F90jrが
 王家の谷を抜けたところにある梟の館に勝手に攻め込んだらしい。
 僧侶jrを仲間に加え、梟の館を目指すことに。
 ついでにいまさらながら情報収集をしておこう。

 女の子に話すと、手紙を託された。どこかの町にいるペンパルに届けろとのことだ。
 皇子もよくおっしゃっていたが、なぜ我々は人々の雑用係になっているのだろう?
 とりあえず、手紙は預かっておく。こっそり読んでもばれないだろう。

 村長の息子は駆け落ちをしたらしい。
 そういえばここの村長への手紙をソドンの町から預かってきたはずだが……
 ……持っているのは皇子だ。

 ベルトーチカという女性が行方不明らしい。
 また、南の湖の小屋に石像があるそうだ。
 さらに悲しみの谷とか王家の谷というものがあるらしい。
 さて。我々はブリティス城に向かうことになっているわけだが……


 目指すブリティスは西。しかし魔の樹海に阻まれて近づけない。
 仕方なく北へ。すると谷のところで不思議な力に押し戻される。
 どうやらこれが『悲しみの谷』らしい。
 どうしても進めないので南へ。

 メンバーが4人になり、かなり楽になったと思われたが……
 僧侶はさすがに耐久力が低い。
 しかもザコ敵の中に全体攻撃をしてくる奴がいる。
 他のメンバーは20程度しか喰らわない攻撃を、一人だけ60も喰らっている。守るのに一苦労だ。
 余計なお荷物を抱え込んでしまった予感をひしひしと感じる。

 途中、小屋があったので立ち寄ってみる。
 すっかり夜になってしまった。
 中には一人の女性がいた。
『あなたは昼間、石像だった人!』
 と、プラスが叫ぶ。私はそんな話、知らないぞ。
 どうやらこの人がベルトーチカらしく、
 魔術師クェスに大事なものを渡せと脅されて、石にされてしまったらしい。
 夜だけ元に戻るということだ。
 先に昼間にここに来るべきだったようだが……まあいい。
 そこにちょうどクェス登場。いきなり戦闘に。
 気合。気合。気合。撃破。
 ちょっと私好みの女の子だったので気が引けたが、まあどうせ敵である。
 仲間にしたければSFC版だ。
 あれはゲーム時代が理不尽だが……。
 ベルトーチカは町に戻っていった。お礼がしたいから家にきてくれ、と言い残して。
 お礼ならここでくれればいいと思うのだが。
 町に戻るとベルトーチカは月の瞳なるアイテムをくれた。いずれきっと役に立つそうだ
 ベルトーチカの家を出ると皇子の育ての親、アントニオの姿が。
 彼の話によると王家の谷にて、新たな円卓の騎士としての試練というのがあるらしく
 我々はそれを受けに行くことになった。

 王家の谷。
 一つ目の試練は暗闇の中、ずっと前進しつづけるというもの。勇気を試す試験らしい。
 謝ってAボタンなどを押さないよう、慎重に上に進み、突破。
 二つ目の試練は知恵を試すクイズ。
 皇子が生れた村の名前と、卵のあった村の名前を三択で答えればよいというなんとも簡単なもの。
 二つ目の選択肢『ウソヨネー』に時代を感じる。
 三つ目の試練は皇子の容態が悪化したので戻るか戻らないかを選ぶというもの。
 わざわざ戻りたくはなかったのだが、Aボタンを連打したため、戻るを選択してしまった。
 すると正解といわれた。
 これで我々は新生円卓の騎士として認められたらしい。
 私もプラチナロードも以前から円卓の騎士だったため、たいした感慨も無い。
 プラスだけは喜んでいたが、まあ、どうでもいい話である。

 王家の谷を抜けると小屋を発見。
 中にいる老人は
『ここは岬の祠じゃ。今は何もできることは無いぞ』
 と、後にここで何かができることを教えてくれた。
 さらに進むと村を発見。
 村の入り口には私の息子、闘士F90jrがいた。
 なんでも、剣士F90jrが梟の館に捕えられたらしい。
 闘士を仲間に加え、梟の館に向かうこととなった。
 ヘビィに勝るとも劣らない重戦士に育ってくれた闘士F90jr。
 武器・防具ともにレベルは+6。
 心強い味方だ。


 梟の館に突入。右と左、二つの階段があったため、とりあえず右に進むことに。
 ファラリスの右手の法則である。
 館の敵はなかなか手ごわいが、1度の戦闘に1〜2回、気合を使う程度で撃退できる。
 プラスやプラチナも十分、計算可能な戦力に育っているし、
 闘士Jrの攻撃力は頼もしい。
 僧侶Jrの回復魔法のおかげで多少の傷は問題ない。
 ……が、しかし。
 屋敷の4階あたりまできて、行き止まりに当たってしまった。
 どうやら左の階段が正解だったようだ。
 ちょうどプラスが敵の攻撃に倒れたところで僧侶Jrのテレポートで一旦退却した。

 回復し、再突入。
 左の階段を進む。
 数多くの宝箱をあさり、進んでいくが、ここで僧侶Jrがダウン。
 戻るのも面倒であるため、そのまま進むことにする。
 どうせ僧侶の役割は回復だけであり、しかもそれは傷薬や特効薬で代用できるのだ。
 ボスのパラスアテネが出現。気合連発で難なく倒す。
 梟の鍵を入手し、さらに探索を続けると扉を発見。剣士F90Jrを救出した。
 一緒につかまったという学者は、
 離れ小島にある月の塔を目指せというアドバイスをくれた。

 さて、まずは村に戻って、手に入れたガンダリウムで武器を鍛える。 
 まず脆すぎる僧侶Jrの鎧を+6に。今までは+3だったようだ。どうりで脆いはずだ。
 それから救出した剣士Jrも武器、防具ともに+5であったため、+6まで上げる。
 プラスとプラチナの防具も+6に。
 これで全員(僧侶の武器除く)の武器防具が+6である。
 なお、剣士F90Jrの能力はほぼプラスと同程度。
 レベルの分、幾分劣っているが、成長すれば問題は無いだろう。
 もっとも、プラス程度ということはたいした戦力にはならないという意味なのだが。
 私がそういうと、剣士は『親父のほうが役立たずだろ』と言い返してきた。
 何を馬鹿な。この表を見れば私の能力は……
 ……
 闘士Jrが影で笑っていた。
 このメンバーでは彼だけが一軍レベルの能力である。
 剣士Jrの必殺技は新烈火流星斬。
 私の烈火流星斬を自己流にアレンジしたのだろうが、
 構えからして違うため、全く別の技にしか見えないのは私だけではないはずだ。

 月の塔のある離れ小島には橋もかかっていなければ船も出ていない。
 どうしたものかと島を眺めていると、
 どういう理屈か、突然地殻変動で島への道が浮かび上がった。
 ご都合主義といわれようが、構わない。我々は月の塔への侵入を開始した。

 耐久力を増した僧侶Jrは敵の攻撃を受けても簡単には死亡しなくなった。
 おまけに6人パーティのおかげでかなり進軍は楽であった。
 途中、階段を守るボス、ロザミアとキュベレイが出現するも、全く相手にならず撃破。
 最上階には きみょうなもの? がおいてある。
 ベルトーチカからもらった月の瞳をはめ込むと
 ブリティス上をめがけて道路光線が放たれる。
 何者かの声に従い、その光線に乗って我々はブリティス城へと飛び立った。
 眼下には突然現れたという樹海と、バーリントンの町が見える……
 そして懐かしいブリティス城へ……

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