皇騎士奮闘記

 

第3話、ヘビィの怠慢と紅い伊達男の巻

 アイリッシュ砦へと向かう途中、ノース村に立ち寄る。
 MS族と人間族の争いがなくなったからには船に乗れるのかと思っていたが、
 船乗りの姿が無い。仕方ないのでアイリッシュに急ぐ。
 アイリッシュ村に入ると、様子がおかしい。
 どうやら村人が子供一人を残して全て連れ去られたらしい。

『俺がこの村を守っていなかったからだ』

 悩むヘビィ。そうだお前の所為だ。
 お前の職務怠慢が招いたことだ。
 決してアイリッシュ砦を放置していた僕たちの所為じゃない。
 で、連れ去られた先はアイリッシュ砦。早速向かう。

 鍵を開けて中に入っていくとゴーゴンゾックとかいうでっかいザコが出現。
 どうせHP、攻撃力は高いものの
 素早さが低いので連続攻撃で倒せる、というタイプだろうと甘く見ていると、
 生意気にもヘビィに対してゴーゴンゾックのほうが連続攻撃を仕掛けてきた。
 3連続の攻撃×2でヘビィは死亡。最大の攻撃力を持つメンバーが脱落してしまった。
 仕方ないので宝だけ漁って帰ることにしよう……と、考えて上のほうまで探索。

 大広間が見えた。しかし階段も見える。
 つまりまだ先があるということだろうと考え、とりあえず進んでみることに。
 する突然オートイベントで体が勝手にボスの『ロンメルドワッジ』のもとへ。
 ボスとの対決になってしまった。
 ちょっと待て!
 ボス戦で最も働いてもらわなければいけないヘビィは寝てるんだけどね!!
 何しろヘビィの必殺攻撃は弱いキャラの5倍ぐらいのダメージなんだから……
 こうなったらとにかく、戦力として使い物になるのは僕だけだ。
 僕の生存が全てに優先するものであって、他の奴等は盾になってもらうしかない!
 どうせ僕は皇子なんだ。身をていして他の奴等が僕を守るのは当然だ。
 フォーミュラ、僕をかばえ。
 プラチナロードとプラスは回復役。
 ひたすら一人だけで攻撃。
 フォーミュラが倒れ、プラチナが倒れ、プラスも最後のぶどう酒を僕に使って死んでいった。
 僕は傷薬と『気合』を交互に使って戦闘。
 とはいえ、ドワッジの攻撃を二回受けたら死んでしまうので、
 敵の攻撃を回避しない限り、こっちからの攻撃は命取りなんだけどさ。
 残りHP40。傷薬はもう無い。
 最後の望みをかけた『気合』が……なんとロンメルドワッジを打ち倒した!
 本当にギリギリの勝利だった。
 死ぬ間際にドワッジは『これで勝ったと思うなよ』と捨て台詞。
 確かに勝った気になれない。
 ヘビィさえ健在なら、楽勝だっただろうけどね。

 ボスを倒したとはいえ、ダンジョンはまだ続く。
 さらわれた村人たちを探して階段を下っていく。
 何しろこっちは一人。慎重に慎重に……
 辿り着いたのは一つの扉。
 どうやらあけられない。アイテムをとり忘れたからか?
 さすがにアイテムを探しに行く体力は無い。『魔法のはしご』で一時退散だ……

 アイリッシュ村に戻ってみても、まだ村人の姿は無い。
 医者も宿屋もいないので回復のためにはラナール村まで戻らなくちゃいけない。
 4つの死骸をつれて一人旅 これが皇子のやることか?
 なんとか村に辿り着き、全員を治療。
 相変わらず治療は注射一発だ。
 しかし注射一発に金貨50枚は高すぎる。
 それとも金の価値が低いのか?
 ともあれ、全員を復活させ、一晩眠ってもう一度アイリッシュ砦へ。

 アイリッシュ砦で、とり忘れた『牢屋の鍵』をゲット。
 地下に進んで牢屋から村人たちを救出。
 彼等は『ゼダンの門』もとい『ゼダンの要塞』に連れて行かれるところだったらしい。
 行方不明だったノース村の船乗りもなぜかここにいた。
 どうやらこれでようやく船に乗れるようだ。
 さあ、次はノース村だ。


 ノース村から船に乗ってアイル村へ。
 手に入れたガンダリウムで武器・鎧レベルも全員+4付近に。
 プラスの鎧が+3。フォーミュラの剣が+3であるほかは皆+4かな。
 アイル村では騒音公害で人々が悩んでいた。
 で、アイル砦がその原因らしいから何とかしてくれ、とのこと。
 今までは圧政に苦しむ人々を助けていたが、今度は騒音公害から救うらしい。
 僕みたいな働き者の王子はスダ・ドアカ中どこを探してもいないだろうね
 村の子供から『ザビロニアの兵士が砦の横で何かしていた』という情報もゲット。
 それからこの街にはレッドウォーリアーというアイドル騎士がいるらしい。
 でも、西に住んでるビルギッド・ピリヨも強いらしい
 早速レッドウォーリアにあってみると

『キミたちでは力不足、私が手を貸してあげましょう』

 だから何様だよお前。風騎士に続いてまた高飛車な奴か。
 ステータスを見るとレベル18で僕たちより高かった。
 でも、能力値を見ると攻撃力がプラス以下。スピードが僕と同等、守備も高くなかった。
 弱いじゃん、こいつ。偉そうなくせに……
 アイル砦に向かう前に、レッドと同じくらい強いという西のピルギッドに会いに行くとするか。

 西の小屋で会ったビルギッドは僕たちを徹底無視。
 むかついたので放っておく。
 他に、『紹介状がないと、とおさないもんねー』とのたまうGMのいる通路も発見。
 ゼダン地方への道らしい。
 さらに独立店舗の鍛冶屋があったが、意味は不明。
 結局砦に行くことにした。

 そうそう、レッドウォーリア。
 プラスよりスピードが低い割に、なぜか連続攻撃ばかり出すと思っていたら
 二刀流なので常に二回攻撃らしい。
 おかげで能力の割に、なかなか強い。
 『気合』が主力になるボス戦では使えないけど、雑魚戦では使いやすいということかな

 砦の横でザビロニア兵が何かをしている〜という情報に従い、
 砦に入ってすぐ、横に歩いてみると何か装置があった。
 いじってみるとがちゃん、という音。多分、扉が開いたんだろう。
 中に入ってみるとまた閉ざされた扉があった。で、意味ありげなボタンが四つ。
 何気なくボタンを踏んでみるといきなり敵(デナン・ゾン3体)との戦闘。
 どうやらはずれは戦闘、あたりはドアが開くという仕掛けらしい。
 ……と、言うことが分かったところで退散。グフのムチ攻撃でヘビィが死んだからね。
 HPが高い割に素早さの低さの所為で連続攻撃をくらいやすく、脆いヘビィ。
 もう少ししっかりして欲しいもんだ


 回復して再度突入。
 一階に一つ、ボタンと扉の仕掛けがあるのでちょっと厄介。
 おまけに2階ではボタンを踏んだ途端、外にワープという危険な機能つきさ! ガッデム!
 敵も多少強くなって、ドラゴン系の『ファイヤーグワジン』は特殊攻撃が強烈
 もとが戦艦だからな。
 デナン・ゾンも必殺攻撃を連発してくるし。
 おかげでフォーミュラが死んだよ。
 まあいいや、フォーミュラぐらい。
 ヘビィは相変わらず一撃必殺の攻撃力だし、
 レッドウォーリアも二回攻撃なので単純にプラスやプラチナの二倍ほど働いてくれる。
 で、ようやく最上階へ。
 ボスは呪騎士(カースナイト)リゲルグ
 騒音を止めたければこの砦をもっと調べてみろだとさ。
 で、戦闘。
 当然皆で『気合』。こうなるとレッドウォーリアも一回攻撃なので最弱だ。
 リゲルグの攻撃力はなかなか高く、ヘビィが一撃で50以上喰らった。
 ……って、連続攻撃で4回攻撃!?
 ヘビィはあっさり死亡。
 どうやらレッドウォーリアと同じくリゲルグは二刀流らしい。
 しかも連続攻撃がくるほど素早い……
 まあ、ヘビィみたいにとろい奴以外は連続攻撃なんか喰らわないけど、しかしこれは厄介だ。
 で……
 とにかく気合で押しまくって勝利。
 砦を調べてみると地下通路を発見。
 地下では謎の装置を操作している男が。
 問い詰めると何かのエンジンらしい。ザビロニアの兵士がいなくなったことを告げると男は機械を止め、これで騒音問題も解決。
 村に戻ると御礼として村長から紹介状をもらえた。これでゼダン地方にいけるわけだ。


 通路を通ってゼダン地方へ。
 途中、ピルギッドの小屋によって見ると、ピルギッドがザコモンスターに襲われていた。
 どうやらピルギッド、口先だけでたいした戦士じゃないらしい
 改心したピルギッドはこれから地道に修行するそうだ。
 で、ついでに名馬の鬣というのをくれた。
 これを使うと馬に乗れるんだけど、馬に乗っても移動速度は変わらないし、森は進めないし。
 何のためにあるんだ?
 まあ、そのうちパワーアップしてくれるだろう。

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