皇騎士奮闘記

 

第2話、偉そうな風騎士とダーティなギャン

 ラナール地方を解放後、次はアイリッシュ地方に進軍。
 適当に進んでいるとアイリッシュ村を発見。
 いや、地図があるんだからちゃんとそれに従って進んでもいいんだけどさ。
 とにかく村に入るとなにやら黒い奴が入り口をふさいでいる。

『俺は村の守りを任されているへヴィガンダム。勝負だ』

 まずお前に聞きたい。
 お前、単なる通行人にまで勝負を挑むのか。
 お前、それで村の平和を守っていると言えるのか。
 お前、村の出入りの迷惑になってるだけじゃないのか。
 四人がかりでへヴィガンダムと対決。当然、勝利。人海戦術は偉大なのだ。

『お前等、強いな。俺もついていくぜ』

 お前、村の守りはどうした。
 お前、負けたくせに態度でかいぞ。
 お前、レベル8は低いぞ。僕よりも一つ。
 わざわざ彼が守っていた村は話し掛けると『キャー痴漢』などとのたまうおばさんがいるばかりで、特に守る必要のありそうなものはなかった。
 家の一つに入ると子供が大きな卵を拾ってきて困ってる、とのこと。
 きっと後半になって乗り物が中から出てくるに違いない。
 で、情報を集めると
 ・領主は悪いやつ。
 ・アイリッシュ砦は南西にあるが、鍵がかかっていてはれない
 ・砦の南には眠りの森がある。
 ・東のノース地方に行けば道が開けるであろう。(占い)
 とりあえずは砦に向かってみることにした。

 地図を見ながら辿り着いたアイリッシュ砦は確かに鍵がかかっていて進めない。
 どうしようもないのでその南にあると言う森に入ってみた。
『ここが眠りの森か……ウッ、いけない、もう少しで眠ってしまうところだった。早く戻ろう』
 どうやら進めないらしい。
 おとなしくノース地方とやらを目指すしかないか……

 ノース地方を目指して東に進むと、池があって道をふさいでる。
 しかもその手前に妙な『栓』が……
 どうしたものかと悩んでいるとヘビィガンダムが栓を壊して水を流してしまった。
 これって貯水池とかじゃないんだろうか。
 しかしおかげで先に進める。
 怒られるといけないので僕たちは足早にそこを立ち去った。


 地図を見るといけそうな場所が三つほど。北と北東、それに東。
 まずは北に向かってみることにする。
 辿り着いた森の中の村は『風のアジト』と言うらしく、普通の街とはちょっと違うBGMが斬新。
 衛兵らしきGMに声をかけてみる。

『酒でも飲まなきゃやってられねえよ』

 どうやら規律はかなり乱れているようだ。
 他の人に話し掛けても『誰だ?』とか『何者だ?』とかばっかり。皇子に向かって……
 どうせ名声が無いのが悪いんだろ。ケッ。
 悔しいから『銀の紋章』を使ってみる。名声がちょっとだけアップするアイテムだ。
 多分、紋章をつけていればなんとなく有名な人に見える、ということなんだろう。単純な脳みその愚民どもには困ったものだ。
 アジトの本部には風騎士マーク2と言う奴がいた。
 もと円卓の騎士の一人、ガンマガンダムの息子らしい。
 早速仲間になって欲しいところだが
『あなたたちの力が分からない』と偉そうなことをいって入隊拒否。
 クソッ、非国民め。軍法会議にかけてやる!
 側にいたGMは変装セットというのをくれた。これで情報収集がやりやすくなるらしい。
 でも『後でちゃんと返しにこい』などと偉そうに言ってくるから感謝してやらない。
 アジトには他にディジェやアポリー・ロベルトといった面子がいたが、そろいもそろって役に立つことは喋らない。
 分かったのは
 ・ノースの村で争いがおいている
 ・ノース砦にダーティギャンが現れた頃からその争いが始まった
 ・村にスパイが紛れ込んでいるのかも
 という程度。
 とにかくノース砦を経てノース村に向かう。

 ノース砦は例によって鍵がかかっている模様。『合言葉を言え』と言われたのだが、知ってるはずも無いのでさっさと逃げ出した。


 で、南下して辿り着いたノースの村ではMS族と人間族が喧嘩中。
 人間に話し掛けると『出て行け』一点張り。
 人生経験豊富であろう爺様、婆様までが『出て行け!』だと。
 クソッ、お前等大人げって言葉知ってるか。
 船が出ているらしいんだが、MS族は乗せてやらないとのお言葉。
 MS側について人間を追い出したくなったが、ここは我慢。
 変装セットでハイザックに変身。人間どもは途端に怯え始めやがった。ハッハッハ。いい気味だ。
 ためしにMSのほうに話し掛けてみると……

『今忙しいんです!』

 お、怒られたよ。
 クソッ、少しは怖がりやがれ。
 とにかくこの姿で情報収集を開始
 しかし耳の遠い年寄りどもは聞こえないふりをし始めるし。
 子供は泣くばかり。
 情報収集に向いているとも思えないんだけど……
 しかし長老らしき人に話し掛けてみると『これはご苦労様です』とのコメント!
 さてはこいつが悪人か! いいや、むしろ犯人だな!
 しかしそれ以上何も話さない長老。
 仕方ないので他の奴等に話し掛けてみる。
 見るからに怪しい、宿屋の脇でじっとしている男を発見。
 話し掛けると『よう、ご苦労。なんだ、合言葉を忘れたのか?」と分かりやすい発言。
『お前がスパイだな』
 というわけで逮捕。
 で、連れて行く先は村長のところしかないわけだけど……あの村長、怪しいんだよな…
 スパイと村長を引き合わせてみると村長はスパイの男に激怒。
 なんか、村長は別に悪い人じゃなかったらしい。
 じゃあさっきの『ご苦労様』は何だったんだ?
 単にボケてただけか……あるいは隠しとおしてるのか?
 まあ、そんなのはどうでもいいや。
 合言葉もわかったことだし、ノース砦に出発だ。
 ここのボスはMPに攻撃を仕掛けてくるはずだから、ぶどう酒を多めに買って、と


 で、やってきたノース砦。
 さっきのスパイから聞いた合言葉は……

『僕、三つなの』

 ウウッ、恥ずかしい……
 でも、ここを通る奴は皆この台詞を言ってるんだ。
 そうだ。いきなり襲い掛かってきたバウンドドックも、ヘビィグフも。ギラドーガも、皆『僕三つなの』と呟いてここにやってきたんだ。
 ハッハッハ! 馬鹿め! 恥ずかしい奴らめ!
 で、取り合えず探索を始めたんだが……
『クラウン殿ッ!』
 あれ? フォーミュラが何か言ってる……。うーん、意識が……
 どうやら僕は敵の攻撃で重傷を負ったらしい。クソッ、お前達がちゃんと守らないからだぞ!
 すぐに帰って手当てをしてくれ。そうでなくてもレベルが立ち遅れてるんだから。(ヘビィも急成長して僕をさっさと超えていった)
 しかしこいつら、どうやら一通り宝をとってからでないと帰るつもりが無いらしい。
 いいさ。好きにしてくれ。
 途中でプラチナロードも死んだ。いい気味だ。
 それにしてもここの敵はちょっと強い。
 攻撃力も高いし、ヘビィグフなんかは耐久力もなかなかだ。
 まあ、極端に素早さが遅いおかげで、ヘビィグフに対しては
 『連続攻撃』が誰でも可能なんだけどさ。
 それにしてもプラスなんかは5ぐらいしかダメージを当てられない。
 こいつだけ剣レベルが+2だからなあ
 プラスを活躍させるためには優先して剣を鍛えてやる必要がありそうだ。
 取り合えず1階でガンダリウムを四つ拾ったところで風のアジトまで退却。
 マーク2がまた嫌味を言ってそうだから、話し掛けるのはやめた。

 鍛冶屋で武器をパワーアップ。
 プラスの剣と鎧を+3まで
 僕の鎧を+3まで
 ヘビィの剣を+3までアップ。
 これでフォーミュラを除く全員の武器・防具レベルが+3になった。
 フォーミュラだけ鎧が+4。
 とりあえずこれでリターンマッチだ。

 さっき苦戦していたヘビィグフも、今度は簡単に倒せる。
 5しかダメージを与えられなかったプラスも、20以上ダメージを与えることが可能になった。やはり武器レベルの影響は大きい。
 上の階に上がり、さらにガンダリウム2つ入手。
 そしてようやくボスのダーティギャンと対決。
 まあ、ようやくといってもアイテムを集めていたからそうなっただけで 
 道のりはかなり短いんだけどね。
 ダーティギャンになぜノース村を分裂させたのか、問い詰める。それこそもう何時間でも問い詰めたい気分だ。
 で、答えは

『俺は人間がいがみ合い苦しむところを見るのが大好きなんだ』

 お前、趣味か。
 趣味でこんなことするなといいたい。
 もっと壮大な野望を持ってくれといいたい。
 もういい。こいつ、とりあえず殺す。

 戦闘はこれまでのように必殺技を連発できない。
 なぜならダーティギャンは『メガマインド』の魔法で全員のMPを奪ってくるからだ。
 MPが尽きると気絶。
 当然、必殺技は控えめにして闘うことになる。
 ……
 …………
 ………………
 戦いが地味だ。
 しかもじわじわと追い詰められてゆく。
 と、いきなりフォーミュラが敵の必殺攻撃で死亡。
 これを皮切りに次々とMPが尽きて倒れてゆく。
 気が付いたら、生き残ってるのは僕だけかい?
 ぶどう酒は二つだけ。
 何とか攻撃とぶどう酒を繰り返して戦うものの……
 結局、死亡。
 クソッ、初めての敗北だよ。
 名声も下がるし、いいこと無しじゃないか
 この恨み……はらさでおくべきか!

 再び風のアジト。
 さっき手に入れた二つのガンダリウムで武器レベルを上げることにする。
 あげるのは攻撃力の高い僕とヘビィ。
 平均的に強くする計画が早くも崩れ始めた気がする……
 とにかく今度は必要以上にぶどう酒を買い込んで、再び出陣!
 見ていやがれダーティギャン!

 再びダーティギャンのところ。
 同じ会話の後、再び戦闘。
 今度の作戦は僕とヘビィは必殺技を使いまくり
 他の奴等は回復に徹する、というもの。
 短期決戦を狙うというわけ。
 ヘビィの必殺技『プレッシャーバースト』なんかは一撃で300以上のダメージを与えるし、
 なかなかいけそうな雰囲気だ。
 でもなあ。アレだけの巨体、アレだけ重そうな剣を使ってるのに、『突き』系の技を必殺技にしなくてもいいと思うんだけど。
 そのまま重みを乗せてきりつけた方が強くないか?
 まあ、いいんだけさ。
 ダーティギャンは今回は通常攻撃ばかりでメガマインドをあまり使ってこない。
 おかげで楽勝だった。なんか拍子抜けだなあ。
 破れたダーティギャンが何か呟いてる。聞いてみると

『俺を倒したくらいでいい気になるなよ。帝国には俺より強い奴はたくさんいるんだ』

 ああ、お約束だね。
 大体何をそんなに偉そうに言ってるんだい。
 自分より強い奴がたくさんいるってことはお前が弱いってことだろうが
 負けたからって『実は俺は弱いんだぜ』といって威張れる神経が分からないね。
 ダーティギャンが死ぬと、ブリティス王家の鎧『ジーアーマー』を発見。
 鎧レベルが+4になった。
 グラフィックも変化して、HP2500ぐらいになった気分だ。

 で、さらに再び風のアジト。
 いいかげん、マーク2も力を認めてくれるだろうと思ったのだが
『さすが王家の血を引くかただ』
 と言うばかりで仲間にならない。クソッ、出し惜しみしやがって。
 変装セットをくれたGMに話し掛けるとアイリッシュ砦の鍵をくれた。
 要するに次はアイリッシュ砦を攻略しろという指令書なのか、これは?
 やることもないので入れなかったアイリッシュ砦に向かうことにしよう……

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