第9章 誰がために

 

1、恋とリングの行方

レンスターの解放。そしてその兄弟国トラキアとの戦い。
セリス達にとって初めての侵略戦争。
その割にほのぼのとしているセリス軍の今日の話題は……

ディムナ 「前の話でセリスとマナがくっついたけど、他の状況はどうなってるの?」
デイジー 「ま、間違いなくディムナは恋人できないわよね。顔が情けないから」
ディムナ 「な、なんでそんな……」
ロドルバン 「どうせ故郷に恋人が待ってるじゃないか、お前は」
デイジー 「はぁ? ディムナに恋人? それってボランティアの人じゃないの
ディムナ 「そ、そこまで……」
レイリア 「相変わらずの苛めっぷりね」
ジャンヌ 「レイリアさんはアレス王子よね」
レイリア 「あなたはリーフ王子でしょ」
マナ 「リンダはどう?」
リンダ 「えーっとぉ」
アミッド 「恋愛なんてお兄ちゃんは許しませんよ!」
フェミナ 「過保護な兄貴を持つと大変だね……」
リンダ 「はいですの。だからフェミナさんにその役を代わってもらいますの」
フェミナ 「え? ボク?」
トリスタン 「過保護な兄も大変だが君の兄も大変なことになっているぞ」
フェミナ 「ウッ……」
ホーク 「フッフッフ。話は聞いた。どうやら恋愛の話題のようだね」
ラドネイ 「あ、ああ……」
ホーク 「フッ……ちょうどいい。私が占ってあげよう」
フェミナ 「兄さんそんなことできるの?」
ホーク 「私には全ての人間の心が見えるのだ……心の声が聞こえてくるのだ」
ロドルバン 「またホークが変な電波受信し始めたぞ」
ホーク 「ロドルバン!」
ロドルバン 「わ! ご、ごめ……」
ホーク 「君はフェミナが好きだ」
フェミナ 「にゃ!?」
ロドルバン 「い、いや別にそんなことは……」
ホーク 「隠しても無駄なこと……私にうそはつけない」
アミッド 「ロドルバン……そうなのか?」
ロドルバン 「そんなつもりじゃないんだけど……」
ホーク 「アミッド!」
アミッド 「え!? お、俺はいいって……」
ホーク 「フェミナを愛しているな!」
フェミナ 「ふにゃ!?」
アミッド 「ち、違ッ! そんなこと無いぞ!」
リンダ 「フェミナさんモテモテですのぉ」
ラドネイ 「で、フェミナの気持ちはどうなんだ?」
ホーク 「フェミナ! お前は……」
フェミナ 「に、兄さん! 妹だからって言っていい冗談と洒落にならない冗談があるわよ!」
ホーク 「安心しろ。私は全ての人間に平等だ」
ロドルバン 「全員占うつもりかよ」
ホーク 「フェミナはアミッドを愛している!」
フェミナ 「このクソ兄貴ーーーーッ!」
ホーク 「ライトニング」
フェミナ 「〜〜〜〜〜〜〜」
アミッド 「……フェミナ生きてるか?」
ホーク 「神聖なお告げを汚すものは聖なる光で懲らしめてくれよう」
ロドルバン 「……下手に反論も出来ない……」
ラドネイ 「実力最強の男だからな……」
ホーク 「さて次だ」
全員 「ギクッ」
ホーク 「トリスタン!」
トリスタン 「何か?」
ホーク 「リンダが好きだな!」
トリスタン 「そうだが?」
リンダ 「うふふ」
アミッド 「トリスタン貴様ぁ〜〜〜〜!! 貴様のような腹黒に誰が妹を渡すか!!」
レイリア 「あの子の意思は?」
ホーク 「リンダはトリスタンが好きなようだ」
ロドルバン 「相思相愛二人目〜」
ラドネイ 「ロドルバンは片思いだったな」
ロドルバン 「だから違う……」
アミッド 「リンダ〜〜〜〜〜〜! お兄ちゃんは、お兄ちゃんは〜〜〜!!」
リンダ 「なんですの?」
フェミナ 「ほら、アミッド。ハンカチ貸してあげるから」
アミッド 「ありがと。うわ〜〜〜〜ん(T△T)」
ホーク 「さて次は……ラドネイ!」
ヨハン 「ホーク。君の手を煩わすまでも無い」
マナ 「そうですね。ラドネイはシャナン王子って決まってるもの」
ラドネイ 「ま、まあな……」
ホーク 「ヨハンを愛しているな」
ラドネイ
ヨハン
「何ィッ!?」
ロドルバン 「い、いやお前が驚くなよヨハン」
レイリア 「へぇ〜、意外ねえ」
マナ 「ヨハンさんの熱意が実を結んだのね」
ラドネイ 「こ、これは何かの」
ホーク 「間違いだとでも?」
ラドネイ 「ウッ……」
ロドルバン 「ライトニングをとるかヨハンをとるか……」
ディムナ 「究極の選択だね」
トリスタン 「一応聞いておくがヨハンのほうはどうだ?」
ホーク 「ラドネイを愛している」
ヨハン 「ああ! 我が愛の日は来たり!!」
デイジー 「相思相愛三人目〜。ラドネイ、シャナン様はあたしに任せなさ〜い」
ディムナ 「デイジーはどうなの?」
ホーク 「シャナンを愛している」
デイジー 「当然よ〜」
ホーク 「ちなみにディムナはデイジーが好きだな」
ディムナ 「エェッ!?」
マナ 「兄さんッ! カレンさんという恋人がいながら!!」
ロドルバン 「ディムナ、お前マゾじゃないよな!?
デイジー 「じょ、じょ、じょ、じょ」
トリスタン 「ロマンホラー真紅の秘伝説か?」
デイジー 「冗談じゃないわよ! ディムナの癖に二股かける気!?」
ディムナ 「違うーーー! そんなのは嘘だー−−!!」
ホーク 「ライトニング」
ディムナ 「グフッ……」
トリスタン 「残りはアサエロ、ジャンヌ、レイリアか」
ホーク 「ジャンヌはリーフ。レイリアはアレス」
ロドルバン 「ま、順当なところだよな」
ホーク 「アサエロは女に興味が無いようだ」
アサエロ 「……」
トリスタン 「リーフ王子を占えるか? ホーク」
ホーク 「任せたまえ。この場にいない人間の心であろうとも私にかかれば……」
ジャンヌ 「ドキドキ……」
ホーク 「ジャンヌが好きなようだな」
トリスタン 「フッ、よかったな、ジャンヌ」
ジャンヌ 「う、うん……」
トリスタン (上手くいけば私もレンスターの王族……
   アグストリアとレンスター。両方を我が手に……
   フッ……ククク……。
   ジャンヌをレンスターに送り込んでおいて正解だったな)
セリス 「おい、何やってんだお前等」
ロドルバン 「あ、セリス」
セリス 「次の戦いが近いんだから、早く闘技場行ってこいよ」
アサエロ 「貴族の命令は」
セリス 「黙れそれとエリートリングと追撃リング他、各種リングを売っておいたから」
フィン 「売ったのはリーフ様……」
トリスタン 「ほう、追撃リングがついにあいたか」
フェミナ 「トリスタンは星がたくさんついた勇者の剣を持ってるでしょ! 追撃はボクのだよ!」
トリスタン 「そのことだがな……追撃リングが手に入ったら、勇者の剣を他に回してもいい」
ラドネイ 「何ッ!」
ロドルバン 「本当か!!」
フェミナ 「ボクに勇者の剣をくれるなら、それでもいいけど……」
ラドネイ 「いや、私が」
ロドルバン 「お前は既に持ってるだろ。俺がもらう!」
ラドネイ 「私のは星の数が少ない! ロドルバンの銀の大剣は星がたくさんあるだろ。私に譲れ!」
フェミナ 「ちょっとぉ、ボクは追撃リングをあきらめるんだからね」
アミッド (まずい……。このままではトリスタンにとられる……)
ディムナ 「それにしてもトリスタン、あっさり勇者の剣を手放すね」
トリスタン 「私もそろそろクラスチェンジだからな。スキルに連続が追加される。
   必殺・連続のスキルと星50以上の勇者の剣は効果がかぶるだろう。もったいない。
   だから追撃をもらって銀の剣あたりを使うほうが得策だ」
ロドルバン 「全くだ。で、連続も必殺も無い俺が」
ラドネイ 「私が!」
アミッド 「待て! 俺がもらう!」
ロドルバン 「アミッド?」
フェミナ 「ボクのだよ!」
アミッド 「まあ待て。
  トリスタンが追撃リングを持てば確かに効率的に見える。
  でもトリスタン自体は能力が落ちるぞ。
  馬に乗れて、一撃必殺で敵を倒して戻ってこれるユニットがいなくなるんだ。軍として辛い」
トリスタン 「フッ、確かに私の戦力は欠かせないものだな」
ラドネイ 「だからその分私がパワーアップすればいいんだろう」
アミッド 「まあ待てって。
   確かにラドネイやロドルバンが星50超えた勇者の剣を持てば強くなるだろうけど
   今だって追撃できるんだし、いい武器持ってるし、十分な戦力じゃないか」
ロドルバン 「ま、まあな」
ラドネイ 「たしかに今のままでも強いな」
アミッド 「フェミナにしても、勇者の槍を持ってるんだから、弱いことは無いさ」
フェミナ 「う、う〜ん。でも風の剣を使うときもあるし……」
アミッド 「風の剣は牽制用と割り切ればいいじゃないか」
フェミナ 「う〜〜ん」
アミッド 「で、俺の場合は、だ。
   追撃も持ってないし、勇者の武器だって使えない。
   でも追撃さえあればいい戦力になれるんだ」
フェミナ 「う〜〜〜〜ん」
アミッド 「お前達は既に立派な戦力じゃないか!」
フェミナ 「そ、そうかな?」
アミッド 「そうだ!」
フェミナ 「そ、そっか……」
アミッド 「そういうわけで追撃リングは俺がもらうから」
フェミナ 「なんか騙されてる気がする……」
アミッド 「エリートリングも、俺が戦力になるために使わせえてもらうぞ」
ロドルバン 「さすがに金が足りないだろ?」
アミッド 「……デイジー、頼む」
デイジー 「人の金だと思って……泥棒!」
レヴィン 「大分大幅に買い物してるようだな」
アミッド 「あ、レヴィンさん」
レヴィン 「どうした?」
アミッド 「ちょっと話が……」
レヴィン 「?」
   
アミッド 「どーしてもホークに勝ちたいんですよ」
レヴィン 「ライバル意識か?」
アミッド 「だってあいつがくるまで俺はセリス軍ナンバーワンの魔術師だったのに!」
レヴィン 「それも勘違いだと思うが……」
アミッド 「それで、あいつに対抗するために追撃リングを買ったんですけど、
   まだ足りない気がして……」
レヴィン 「気がして?」
アミッド 「ホークが持ってないスキル! 「必殺」が欲しいんです!
   レヴィンさんも若い頃は必殺でガンガン戦ってたんでしょ?
   必殺のやり方、教えてくださいよ!」
レヴィン 「無理だ」
アミッド 「努力しますから!」
レヴィン 「システム上無理だというのに……」
アミッド 「じゃあせめてヒントとかコツとか……」 
レヴィン 「………。しかたないな。じゃあ私のエルウインドを売ってやろう」
アミッド 「こ、これは! 輝かしい星50越えのエルウインド!
レヴィン 「大事に使えよ」
アミッド 「レ、レヴィンさん……」
   
  そして……
   
アミッド 「闘技場全突破! そんでもってクラスチェンジ!」
ロドルバン 「いきなり強くなったな」
リンダ 「お兄様すごいですぅ」
ディムナ 「追撃と必殺が追加されて武器もエルウインドになったわけだから……
   一気に主力クラスになったね」
アミッド 「どうだホーク! これだけじゃないぞ! 光の剣を買って、ライトニングも習得だ!
   ナンバーワン魔術師の座はお前には渡さんぞ!」
ホーク 「フッ……。孫悟空は仏の掌を世界の果てだと思って飛び回っていたというが……
   君はまさにそれだな」
アミッド 「な、なんだと!」
ホーク 「魔力が違う。魔法防御が違う。ライトニングは近接攻撃でも使える。
   なにより道具に頼る必要が無い……。これが神の視点」
アミッド 「ま、待て! 俺を掌の上のサルと笑ったな!」
ホーク 「気にされるな。たとえ話ですよ」
アミッド 「だから怒ってんだよ!」
ラドネイ 「まあ気にするな。それより、エリートリングは私たちも使うからな」
ロドルバン 「ここで一気に変身だ!」
   
  そしてそして。
   
マナ 「みんなの状態を報告します。
   ロドルバンはクラスチェンジまで後一歩。
   ラドネイも女フォーレストまでもう少しです。
   ディムナ兄さんもクラスチェンジして、
   勇者の弓の重さを補うためにスピードリングを買いました
   フェミナさんはクラスチェンジまで後少し。パワーリングとシールドリングを買いました。
   トリスタンも無難にクラスチェンジ。技と素早さが大幅UPして連続もつきました。
   アサエロさんはクラスチェンジまで行きませんでしたけど、キラーボウを買って戦力強化。
   他の人はあんまり変化無しです」
セリス 「ふーん。少しはマシになったかな。じゃ、出撃するか」 

 

 

2、本当に誰がために

所変わってトラキア王国。
国王トラバントは今日も営業。
自らあちこちの城に赴き状態をチェックするのであった。

  カトパギア城
   
トラバント 「ハンニバル、抜かりは無いな?」
ハンニバル 「もちろんです」
トラバント 「そうか。だが万に一つも裏切らぬよう、人質をとらせてもらうぞ」
ハンニバル 「むう……」
シャルロー 「父さん……僕は平気だよ」
ハンニバル 「おお……なんといい子なのじゃ……
トラバント 「よし、次の城だ」
   
  ルテキア城
   
トラバント 「……。おい、ディスラー」
ディスラー 「はい」
トラバント 「このガキを見張っておけ」
ディスラー 「了解です」
シャルロー 「丁重に扱えよ、おっさん」
ディスラー 「お、おっさんだと! 私を誰だと思ってるんだ!」
シャルロー 「あぁん? どう見てもおっさんだろうが。ったくよぉ。
   いい年こいて一人じゃ何も出来ねえ爺の癖に態度だけは偉そうにしやがって」
ディスラー 「こ、このクソガキ……」
シャルロー 「ハッ、てめーの腰巾着ぶりはトラキア中で有名なんだよ」
トラバント 「確かに……」
シャルロー 「おら、とりあえず美味いもん食わせろよ」
ディスラー 「………」
トラバント 「と、とにかく次だ」
   
  グルティア城
   
トラバント 「ジュダどの! 援軍の事は大丈夫だろうな」
ジュダ 「ふっふっふ。我々グランベルは裏切ったりはせんよ」
トラバント 「よし、帰るか!」
   
  トラキア城
   
アリオーン 「父上、お帰りなさいませ」
トラバント 「うむ」
アリオーン 「しかし父上。何も伝令まで国王自らやらずともよいのでは……」
トラバント 「仕方なかろう。人手不足のトラキアだ」
アリオーン 「我が家の財政ってそこまで悪化してるんですか……?」
アルテナ 「兄上、父上。セリス軍が動き始めました」
トラバント 「そうか。ではアルテナ、出撃しろ」
アリオーン 「いきなり王族が……」
トラバント 「だから人手不足といってるだろうが」
アリオーン 「び、貧乏なんて……」
アルテナ 「いいのです兄上。慣れてますから」
アリオーン 「慣れてるところに問題があると思うんだが」
トラバント 「はあ……これでアルテナともお別れか。
   セリス軍に説得されて敵味方に分かれる運命か……」
アリオーン 「父上……。アルテナだけでも活躍できるんですから、いいではないですか」
トラバント 「そうだな……主人公側についたほうがあの子にとっても幸せかもしれん(涙)」
   
  こうしてアルテナと竜騎士部隊は出撃した。
   
フィン 「ご覧下さい、あの竜騎士を」
リーフ 「なに?」
フィン 「あれこそは幼い頃トラバントにさらわれたあなたの姉、アルテナ様に違いありません」
リーフ 「そーなの?」
フィン 「ゲイボルグの輝きを私がみまちがえるはずがありません!」
リーフ 「ふーん」
フィン 「ですから、ちゃんと説得して仲間にしてください。分かりましたね」
トリスタン 「ほう、あれがリーフ王子の姉なのか」
フィン 「え、ええ」
トリスタン 「しかもノヴァの直系の血を引いている……」
フィン 「そのとおりです。キュアン様に血を一番強く引いたのでしょうね」
トリスタン 「まずいな……」
フィン 「え?」
トリスタン 「いや、なんでもない」
フィン 「………?」
   
トリスタン 「ホーク、調子はどうだ」
ホーク 「フッ、この私に体調など関係ない。いつでも敵を蹴散らすことが出来る」
トリスタン 「なるほど。では最前線に立ってもらえるか。その力を見込んで頼む!」
ホーク 「フッフッフ。いいでしょう。私の偉大さを理解するとはなかなか賢い」
トリスタン 「フッ………」
ジャンヌ 「珍しいわね? 兄さんが人を誉めた上に物を頼むなんて」
トリスタン 「直系のものが現れては、レンスターの女王になるかも知れんからな」
ジャンヌ 「へ?」
トリスタン 「あくまでリーフにレンスターの王になってもらわなければ困る。
   義理の兄としての、私の地位を確立するためにも……」
ジャンヌ 「そ、それって……?」
トリスタン 「ホークよ……頼んだぞ」
   
  そうとは知らず、アルテナ部隊
   
アルテナ 「行くぞ! マンスターでの恨みを晴らしてやれ!」
竜騎士 「突撃ー−−ッ!」
ホーク 「フッ……愚かな。ライトニング!」
竜騎士 「阿部氏!」
アルテナ 「お前はマンスターで竜騎士を虐殺していた怪しい男!
   今度は私が相手だ! くらえ、ゲイボルグ!!」
ホーク 「フッ……これが神器ゲイボルグか。まるで涼風のようだ……」
アルテナ 「な、なんと!?」
ホーク 「私の顔が引導代わりだ。迷わずあの世に行くがいい! ライトニング!!」
アルテナ 「あ、兄上ー−−!!」
トリスタン 「にやり!」
ロドルバン 「す、すげえ! 連続と追撃で4回攻撃だ! 直系の聖戦士を1ターンで倒した!」
フィン 「へ……?」
ホーク 「神の力、思い知ったかね」
フィン 「は……?」
セリス 「よーし、残党を逃すなよ」
フィン 「あ………」
リーフ 「?」
フィン 「lはふwrぎあwんじどふwんrfぁお
 じ
ぇqjwk。あ・えんjf;jんあh!!
トリスタン 「壊れたようだな」
リーフ 「どーしたの」
フィン 「こ、これが……
   これが壊れずにいられますか−−−!!!
   あ〜る〜て〜な〜さ〜ま〜が〜〜〜〜〜〜!!!」
セリス 「なんだよ騒がしいな」
フィン 「セリス様! さっさとリセットですよ!!」
セリス 「面倒だからやだね」
オイフェ 「ああ、どこかで聞いた台詞だ。そう、16年ぐらい前に」
アレス 「セリス……外道め」
トリスタン 「私の父もこのようにしてシグルド卿に見捨てられました」
アレス 「シグルド……セリス……許せん! やはり俺の敵はセリスだ!」
トリスタン 「フッ……そのとおりです。
  (レンスターの後継者を殺し、さらにアレスを操る口実が増えた。
   フフフ……完璧だ! 権力は我が手に!)
ジャンヌ 「兄さん……罪の意識ぐらい持とうよ……」
トリスタン 「私は嘘は言っていないぞ」
ジャンヌ 「そうだけど……」
セリス 「さて、次の敵に備えるか」
フィン 「レンスターの城は落とされアルテナ様は殺され……
   わたしの16年間は一体……」
   
  一方トラキア……
   
アリオーン 「父上! アルテナが殺されました!!」
トラバント 「何ィッ!! リセットはどうした−−−−−ッ!!」
アリオーン 「面倒だからやらないらしいです!
   なんかものすごく軽〜く流されました!」
トラバント 「おのれセリスめぇ〜〜〜〜〜ッ!!」
   
  トラバント、出撃!!
   
フィン 「わたしの人生は……わたしの人生は一体……」
セリス 「気にするな! それよりトラバントが来たぞ!」
トラバント 「セリス〜〜〜〜!!!
  「許るさ〜〜〜〜〜ん」
セリス 「ギース・ハワード?」
トラバント 「みなのもの、かかれー−−!!」
ホーク 「フッ……またしても向かってくるとは、学習能力の無い方々だ」
竜騎士 「ぎゃあぁ〜〜」
トラバント 「私の娘を殺したのは貴様か! 覚悟!!」
ホーク 「フッ……」
フィン 「あぁっ! ちょっと待った! せめてトラバント打倒はリーフ様に……」
ホーク 「ライトニング!!」
トラバント 「グフッ……トラキアよ……我が愛しき大地よ……」
フィン 「………」
セリス 「さて、ハンニバルの鎧軍団を攻略するぞ」
フィン 「………」
トリスタン 「フッ……。計算どおりだ……」
ジャンヌ 「………」
フィン 「キュアン様……キュアン様……うあ〜〜〜〜〜〜〜!!
   
  やけくそになったフィンは鎧軍団に八つ当たりを開始!
   
フィン 「私が何をした〜〜〜!! ちくしょう〜〜〜〜〜〜!!」
ロドルバン 「す、すごいな。銀の槍でどんどん倒してく」
オイフェ 「うむ。力はかなり高いし、武器の威力も高い。鎧相手には一番の戦力かもしれん」
アミッド 「俺だって負けるか! 生まれ変わった俺の力を見せてやる!」
ホーク 「フッ。しょせん私にはかなわないがね」
トリスタン 「私も活躍しておくか」
ディムナ 「僕も」
ハンニバル 「むう? 簡単に全滅とは」
マナ 「前の章では鎧相手にあれだけ苦戦したのに。皆強くなったんですね」
セリス 「よし、ジャンヌ、リンダ、ヨハン、オイフェ。奴を取り押さえろ!」
レヴィン 「あからさまに弱い奴を使ってるな」
ハンニバル 「む? 取り囲まれたか。これでは増援を呼びに行けん」
オイフェ 「まあまあ。しばらく雑談でもいかがです?」
ハンニバル 「おやおや。まあ、わしのほうからも攻撃はできませんからな」
リンダ 「お茶にしますのぉ」
ジャンヌ 「あのー、私たちは足止めをしたまま動かなくていいんですか?」
セリス 「ああ、その間にルテキア城を落としに行くから」
フェミナ 「セリス様〜。私は?」
セリス 「そのまま西の市街地を制圧に向かってくれ。警備の傭兵だけでも倒して」
フェミナ 「はーい」
ロドルバン 「途中のカトパギア城はどうするんだよ?」
セリス 「無視だ無視」
トリスタン 「そしてあっさりとルテキアに到着だ」
ディスラー 「お、おのれ……」
シャルロー 「あーあ。だっせえの。全滅かよ」
ディスラー 「黙れ! お前の親父がちゃんと戦わないからだろう!」
セリス 「ま、どのみち大したこと無いけどさ。じゃ、死ね」
ディスラー 「はぱぷー〜!」
シャルロー 「で、お前がセリスか。なんだ、ガキだな」
セリス 「はあ? 僕がガキなら君は胎児以下だね」
シャルロー 「あぁん!? だったらお前は精……」
マナ 「ちょ、ちょっと何の話ですか!」
シャルロー 「ん? なんだ、部下までガキかよ」
デイジー 「可愛くないガキねえ」
シャルロー 「てめえも可愛くねえな。顔が」
デイジー 「んなっ! このプリティデイジー様に向かって!」
シャルロー 「はあ? ガキは一々ムキになるから困るんだよな〜」
デイジー 「あたしのどこがガキだっての!」
シャルロー 「そのペチャパイが何よりの証拠だろうが」
デイジー

なにをーーーっ! 
 グラフィックが肩までしかないのをいいことに好き勝手言いやがって−−−!!
 本当はセクシーダイナマイツなんだからッ!!
シャルロー 「だったら触らせてみろやケッケッケ……」
マナ 「こ、困った子ですね…」
セリス 「これでも将軍の子供らしいぞ」
ロドルバン 「どういう教育してんだよ……」
ディムナ 「シャルロー。あんまりそーゆーこと言ってるとセリスみたいになるぞ」
シャルロー 「あ? 誰だよおまえ。弱そうな顔して大人ぶりやがって」
ディムナ 「か、顔で言うなら君のほうが弱そうじゃないか」
セリス 「とにかくシャルロー。お前にはハンニバル将軍を説得してもらうぞ」
シャルロー 「やれやれ。親子の情を使わないと敵将一人引き抜けないのかよ」
セリス 「ユグドラルの人間は異常に血にこだわるんだよ」
アサエロ 「だから貴族がのさばることになる」
セリス 「君みたいな愚民がのさばるよりずっとマシだけどね」
   
  一方その頃カトパギア
   
ハンニバル 「うーむ。そこにポーンを進ませてくるとは……」
オイフェ 「さあ、チェックメイトですぞハンニバル将軍」
リンダ 「うわぁ、オイフェさんチェスが上手ですぅ」
オイフェ 「シグルド軍で戦略を提案していたのは私ですからね」
ジャンヌ 「でもハンニバル将軍も5つ星のリーダーなのに……」
ハンニバル 「いやいや、オイフェ殿にはかないませんな」
オイフェ 「いえいえ、もう一度やれば分かりませんよ。どうです、もう一局……」
セリス 「和むなよ。まだ仲間になってないんだから」
オイフェ 「おや、セリス様」
セリス 「オイフェもすっかり隠居だね」
デイジー 「さあ将軍さん、クソガキ連れてきたからたっぷり叱ってあげてよ」
シャルロー 「おとうさーーん」
デイジー 「へ?」
ハンニバル 「おおシャルロー、無事だったか」
シャルロー 「お父さん。僕のことはいいんだ。それより父さんの事が心配で……」
ハンニバル 「おぉ〜〜〜なんといい子なのじゃ〜〜〜」
デイジー 「こ、このガキ……」
ディムナ 「思いっきし猫かぶってる……」
ジャンヌ 「そして親ばか」
トリスタン 「歪むわけだ」
ハンニバル 「セリス殿、息子を救ってくれたお礼に仲間に加わりますぞ」
セリス 「あ、そう。じゃあ城でも守ってて」
フィン 「いきなり窓際とは……」
   
  こうしてカトパギア、ルテキアは制圧された。
   
ホーク 「フッ。ルテキアか。懐かしいな」
ラドネイ 「来たことがあるのか?」
ホーク 「かつて私はこの町で悟りを開いたのだ」
ラドネイ 「はあ?」
ホーク 「む……? そこのお前!」
売人 「ん? ああ、アンタはあの時クスリを売ってやった兄ちゃんじゃねえか」
ホーク 「ふっふっふ。あの薬のおかげで私は目覚めることが出来た、礼を言うぞ」
売人 「サトリ? 随分ラリってんだな」
ホーク 「くふふふふ。さあ、もう一度あのクスリを売ってもらうぞ」
売人 「習慣性強いからなー。ほらよ。廃人にならねえように気をつけろよ」
ホーク 「何を馬鹿な。私は神になったのだ。ククク……」
ラドネイ 「ま、また変な電波を……」
売人 「(あーあ、もう駄目だな…)じゃあな」
ホーク 「フッ、見ろラドネイ。私の魔力がさらに増幅されたぞ」
ラドネイ 「ドーピングの薬か……?」
ホーク 「フッフッフ……私が神だ!!
   
  ホークが薬をキめている頃、妹のフェミナは……
   
フェミナ 「町の警備も倒して、暇だな……ン?」
ムーサー 「ここがトラキアか。酷い荒地だな」
フェミナ 「せ、セリス様! グランベルから敵の増援が来たよ!」
セリス 「ペガサスは後退しろ。本隊を移動させるぞ!」
レイリア 「移動ってことは私は踊りっぱなしね」
シャルロー 「おう、ねーちゃん。色気無いのに色気振りまいて大変だな」
レイリア 「そうね。毒吐かなきゃ目立てないあなたよりマシだけど」
シャルロー 「ケッ、お前なんか唯一の自慢が『踊る』スキルじゃねえか」
レイリア 「で、自慢できるものが皆無のあなたはなんなの?」
ディムナ 「け、喧嘩するなよ……」
セリス 「ディムナ、シャルローの事はちゃんと管理しとけよ」
ディムナ 「え? 僕が?」
デイジー 「シャルローが迷惑かけたらディムナの御飯の量を減らすからね」
ディムナ 「………なんで……」
   
  そしてムーサー隊との戦い
   
セリス 「トルネードは誰が持つ?」
フィン 「リーフ様しか使い手がいませんよ」
セリス 「じゃ、それでいいや」
ムーサー 「戦利品の相談は戦いが終わってからに」
トリスタン 「勇者の剣!」
ムーサー 「無念……」
セリス 「よし、グルティアに進軍だ。僕とホーク、アミッドで落とすから
   他の皆はそれぞれに城を守ってくれ」
ロドルバン 「まあ、その三人なら大丈夫か」
   
  そんでもって
   
ジュダ 「ロプトウス万歳〜〜〜」
セリス 「あっけないな」
レヴィン 「あとはトラキア城のアリオーンだけだ。
   降伏勧告してみたが、無駄だったようだ」
セリス 「馬鹿な奴だ。僕たちにかなうはずは無いのに」
アミッド 「そりゃ、父親と妹を殺されてるんだし、怒るよな」
セリス 「それで自分も殺されるんだから、馬鹿だよな」
アミッド 「………」

 

3、三頭の竜

父トラバントからトラキアと天槍グングニルを受け継いだアリオーンは
空前絶後の作戦を実行した。
三つの竜騎士部隊を巨大な竜に見立てて敵城にぶつけようというのである。

アリオーン
「これは愚劣なるセリス軍に対する、裁きの鉄槌である!
 行け! 三つの敵拠点を一気に叩き潰すのだ!」
   
  一方セリス軍の備えは
   
ロドルバン 「おーい、まだミーズ城が人手不足だぞ」
ディムナ 「僕とロドルバン、リンダぐらいしかいないもんね」
トリスタン 「敵の接近はミーズが一番早いようだが?」
マナ 「こ、このままじゃ間に合わない……アサエロさん!」
アサエロ 「どうした?」
マナ 「ワープ!!」
アサエロ 「……?」
ディムナ 「ああ、アサエロ、来たんだ」
レイリア 「私が踊ればもう一人ワープできるわね」
マナ 「ハンニバルさん、城の守備をお願いします。ワープ!」
ハンニバル 「むう……」
ホーク 「私もリターンリングで戻ってきたぞ」
ディムナ 「あれ……これじゃ多すぎだよ」
リンダ 「たくさんいるのはいいことですぅ」
   
  と、言ってるうちに敵来襲。戦闘へ
   
ロドルバン 「よっ、と。一丁上がりだ」
ディムナ 「こっちもOK!」
アサエロ 「任せろ」
ハンニバル 「むう。わしはここに立ってるだけでいいのかのう」
リンダ 「おじいちゃんがそこにないと敵に占領されちゃいますのぉ」
ロドルバン 「まあ、1ターンでほぼ片付くけどな」
ディムナ 「うん……。あっ! リンダ、敵がそっちに向かったよ」
リンダ 「へ? きゃぁあ〜〜〜」
アミッド 「リンダー−−−!!」
ロドルバン 「おお、遠くグルティアからアミッドの叫びが」
リンダ 「血、血がいっぱい出ましたの……うぐ……」
ディムナ 「こ、これは……」
ロドルバン 「久々の……」
ホーク 「見るか 星々の砕ける様を……」
リンダ 「怒りトロ−−−−ン!!!!」
ロドルバン 「竜の丸焼き一丁上がり」
   
  他方、カトパギア
   
トリスタン 「ミーズに人が行き過ぎて、逆にこちらが人手不足だな」
マナ 「ディムナ兄さんが馬でこっちに向かってるわ。途中まで迎えに行ってワープさせるから」
レイリア 「働き者ね、マナちゃん」
ラドネイ 「敵が来たぞ」
レイリア 「ディムナは間に合う?」
マナ 「間に合わせます!」
トリスタン 「期待しておこう。その前に敵がいなくなっているかもしれんがな!」
   
  そしてルテキア
   
リーフ 「暇だなあ」
フィン 「もうすぐきますよ、敵も」
ジャンヌ 「ミーズではもう戦いが始まってるんですから」
シャナン 「しかし意外と時間差があるものだな」
アレス 「ああ。これではここに敵が辿り着く頃には他の戦いが終わっているぞ」
   
  そのとおりだった。
  結局馬が走り回り、マナがワープを使いまくり
  ディムナなどは三つ全ての城の戦いに参加する羽目になった
   
トリスタン 「終わったようだな」
アレス 「ああ。トラキアの抵抗もここまでだ」
セリス 「おい! お前等何してる! さっさとグルティアまで来い!」
マナ 「セリス様? どうしたんですか」
セリス 「アリオーンの本隊が残ってるんだよ!
   ホークと、トリスタンと……ああ、そうだ。ユリアもこっちに回してくれ!」
マナ 「分かりました。ワープ! ワープ! ワープ」
トリスタン 「フッ、セリスよ。竜騎士ごときに何を怯えている」
セリス 「アリオーンだよ、問題は。見切りとグングニル」
アミッド 「能力高いし、他の竜騎士と一緒に突っ込んでくるからやりづらいな」
ホーク 「確かにアルテナに比べて数段力が上だな」
セリス 「まずはアリオーンの届かないところで待ち伏せ。他の竜騎士を叩く。
   その後アリオーンに集中攻撃だ。必ず1ターンでしとめろ」
   
  作戦どおり竜騎士の半数はホークのライトニング、アミッドのエルウインド
  トリスタンの勇者の剣などによって倒された。
  しかしアリオーンとその取り巻きがまだ残っている!
   
アリオーン 「セリス−−−−ッ!
   よくも父上とアルテナを−−−−ッ!!」
セリス 「うるせさいな。仕方ないだろ、戦争なんだから」
アリオーン 「アルテナは死なずに済んだはずだろう!
   なぜリセットを押さなかった−−−ッ!」
フィン 「そーだ。もっと言えー」
セリス 「めんどくさいって言ってるだろ!」
アリオーン 「そんな理由で……!」
トリスタン 「まあ、あきらめることだ(私の権力のために)」
ホーク 「私と戦ったことが不運だったな」
セリス 「さあ、とにかくアリオーンを殺す相談をしよう」
アリオーン 「な? 何を悠長な」
セリス 「今、こっちのターンなんだよね。君たちはじっと動かず待ってなよ」
アリオーン 「クッ……」
セリス 「アリオーンは見切りを持ってるから、必殺では殺せない。
   守備も高いから普通の攻撃は効果が薄い。でも魔法には比較的弱いはずだ」
ホーク 「と、言うことは私たちの出番か」
アミッド 「連続がどれだけ出るかが勝負かな」
セリス 「命中率も低いから、乱数調整は必要だろうな。
   おーい、ミーズ城! 誰かいるか!?
ロドルバン 「はいこちらミーズ城……なんだ、セリスかよ」
セリス 「セリスかよじゃないだろ。そこに闘技場にいける奴はいるか?」
ロドルバン 「ハンニバル将軍かな?」
セリス 「よーし、将軍。働いてもらうぞ」
ハンニバル 「いや、今、手が離せませんので」
セリス 「なんだ? 敵でもいるのか?」
ハンニバル 「いや、オイフェ殿とチェスを」
セリス 「遊ぶな」
ハンニバル 「厳しいのう……」
オイフェ 「まあ、仕方ありませんな(ふう、負けるところだった)」
   
  そして
   
ホーク 「ライトニング! ライトニング!」
アミッド エルウインド! エルウインド!
アリオーン 「く……お前等何か卑怯な手を使っていないか?」
セリス 「別に」
???? 「あーあ。また神器持ちが負けたのか」
アリオーン 「む? 誰だ?」
ユリウス 「主の顔を忘れるな。ユリウスだよ、ユ、リ、ウ、ス」
トリスタン 「ほう、セリスの義弟か」
セリス 「はあ? この頭悪そうな赤毛のガキが?」
ユリウス 「なんだ、セリスってこんな童顔のガキかよ」
アリオーン 「何をしに来た、ユリウス」
ユリウス 「何じゃないだろ。俺様がこなければ死んでた男が。
   お前が死んだらグングニルの使い手がいなくなるんだからな。
   リターン使ってやるからさっさと逃げろよ」
アリオーン 「むう……ここは仕方ないか」
ユリウス 「じゃあな」
セリス 「なんか性格悪そうなガキだったな」
トリスタン 「お前といい勝負だ」
セリス 「君にだけは言われたくないね、その台詞」
ユリア 「クスクス……ロプトの血」
セリス 「ああ、ユリア。イベント頼むぞ」
ユリア 「ええ。セリス様に呪いをかけてあげる」
アミッド 「物騒だな、おい」
セリス 「呪いでも祈りでもかまわないよ。魔法防御が上がるなら」
トリスタン 「能力値といえば、セリスはレベル22にもなってまだ素早さが15しかないな」
ホーク 「確かに遅すぎるな」
セリス 「リングがあれば問題ない」
アミッド 「そういえばさっき、アリオーンが祈りの腕輪を落としていったけど?」
セリス 「ああ、誰かに使わせるかな」
ホーク 「では、この章もトラキア城の制圧を残すだけだな」
セリス 「ああ、全部隊、村は解放し終わったか?」
フェミナ 「終わったよ。あとさっき、そこの村でシャナン様の偽物が出てきて、
   紋章の盾とか言うのをくれたよ。守備が上がる奴」
セリス 「どうせならアイオテの盾が欲しいけど、まあそれはそれでいいさ」
ホーク 「私には見える……その偽者が後に重要な役割を果たすと……」
フェミナ 「へ?」
ホーク 「しかしそれはこことは違う世界の話……」
フェミナ 「兄さん、また電波受信してる?」
セリス 「リーフに聞けば分かるんじゃない?」
   
  そんでもって
   
セリス 「トラキア侵略完了!」
レヴィン 「よくやった。ここからはグランベルに直接攻め込むことになる」
セリス 「世界が僕のものになる日も遠くないね」
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