オーガヒル、海賊の砦 ピサール 「おかしら、村襲いましょう、村」
ドパール 「略奪しましょう、略奪」
ブリギッド 「お黙りよ! あんたは星稼ぎの役に立ってりゃいいんだよ!」
ピサール 「何ぃ? 村襲っちゃいけねえってのか!」
ブリギッド 「全く、海賊とか山賊ってのはどうして他のこと考えないのかねえ。思考ルーチンがワンパターンで……」
ドパール 「村、襲うーー! 襲わなきゃ嫌ーーーーっ!」
ブリギッド 「その顔で幼児化はよせ」
ピサール 「とにかく襲う! 反対するなら下克上!」
ブリギッド 「わかったわかった。じゃ、私は逃げるよ」
ピサール 「あいつはもうおかしらじゃねえ! 殺せ! そして村を襲うぞ!」
一方、ブラギの塔に向かったクロード神父たちは……
ティルテュ 「お祈り終わった?」
クロード 「ええ。お告げが聞けました」
ティルテュ 「どんなお告げ?」
クロード 「それは……」
ショーガンネ玉落としわずかなり。学刈。
ターと老婆を引く。
ゴリラ、狐より機械の鳥を奪う。
ター扉をくぐる。無音バス潜る。
暗き天に魔女は怒る。
この日○終わり。悲しきかな。
クロード 「という内容です」
ティルテュ 「意味は?」
クロード 「要するに我々にはドラえもんがいないので第5章で全滅するって言うことですよ。ハッハッハ」
ティルテュ 「そんなの前から分かってることじゃない」
クロード 「さて、お告げも聞いたので帰りますか」
ティルテュ 「何のためにここまできたの?」
フュリー 「本来はシグルド公子の父がグランベルの王子を暗殺したといううわさが流れたので
その疑いを解くために神に伺いをたてに来たはずです」
クロード 「おお! ありましたね、そんな目的が」
ティルテュ 「ところでフュリー、何でこんなところにいるの?」
フュリー 「飛行ユニットなので援護に飛ばされました。もうすぐブリギッドもここに逃げてきます」
クロード 「美しい方ばかりで私としては嬉しい限りです」
ティルテュ 「神父さん……」
フュリー 「彼が生臭坊主だということは既に常識となっていますが、何か?」
と、いうわけで海賊が暴れ始めたという報告を聞き、討伐に向かうシグルド軍。
シグルド 「アイラ! 銀の剣は持ったな!」
アイラ 「ああ」
シグルド 「ホリン! 勇者の剣は修理してあるだろうな!」
ホリン 「もちろんだ」
シグルド 「レヴィン! エルウインドの準備はいいか!」
レヴィン 「いつでもいけるぜ」
シグルド 「よし! これより海賊討伐に向かう!!」
ミデェール 「あからさまに今までとは気合が違いますね」
ジャムカ 「全くだな。戦争より海賊追いかける方が趣味か」
アゼル 「だいたい、この部分のシナリオってストーリー全体から考えると異質だよね」
レックス 「今までは国同士の争いだったのが突然、ただの海賊討伐だからな……」
シグルド 「そんなことはどうでもいい! ついに来るぞ、ピサールが!」
フィン 「武器の殺害数稼ぎですか……」
キュアン 「うんうん。俺たちの最大の存在意義だよな」
フィン 「人を殺した数を『星』なんて言うあたりは偽善的ですね」
キュアン 「なーに。今に始まったことじゃないさ。モビルスーツなんか星5つでエースだぞ」
エスリン 「あ、そうそう。アナタ、この地槍ゲイボルグ、渡しておくわね」
キュアン 「ああ、ありがとう、重かっただろう」
エスリン 「この上なく重かったわ」
フィン 「何度も言われてますが、持ってたなら早く出してください。序章から持ってたんでしょう」
キュアン 「まあ、なんだ。これもレンスターの伝統だ」
シグルド 「さて、進軍だ」
一方、噂のピサール
ピサール 「行くぞ野郎ども!」
部下 「ハイハイサー」
半数をブリギッド追討に回し、残りは略奪。追討にまわされたほうは結構不満げである。
でも一番可哀想なのは結局留守番のドパール。
シグルド 「海賊が来た。分かってるな。ピサールは殺すなよ!」
アイラ 「分かっている」
シグルド 「それからエスリン、機を見計らってクロード神父のところに向かってくれ」
エスリン 「あら、どうして?」
シグルド 「神父に復活の杖、使ってもらわなきゃいけないだろ。
お前が神父のところに行って、リターンの杖で城に戻すんだ」
城で無いと復活の杖が使えないからな」
エスリン 「わかったわ」
海賊 「うおぉぉぉぉおぉおぉ!!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
一方その頃、ブリギッドは……
ブリギッド 「くそ……シグルドたちは随分楽しそうじゃない。こっちは死にかけてるのに」
クロード 「私の側まで来なさい、ブリギッド。回復してあげますよ」
ティルテュ 「私ももうすぐダウンしそう」
フュリー 「ティルテュは死にかけの方が良いと広辞苑にも載っています」
クロード 「ああ、HPが半分以下でないと『怒り』が発動しませんね。
……すると範囲回復のリザーブの杖は使わない方が……」
ティルテュ 「攻撃力と私の命とどっちが大切なのッ!」
クロード 「攻撃力が無いと敵を倒せず、結局死にますよ」
ティルテュ 「なにをーーー!! 屁理屈抜かしやがってこの垂れ目!」
フュリー 「今のティルテュを刺激してはいけません。既に『怒り』が発動しています」
クロード 「ああ、ダメージ食らってますからね」
ブリギッド 「本当にダメージの所為か?」
ティルテュ 「怒りの電撃、トローーーン!!!」
海賊 「俺かよッ!(死亡)」
クロード 「ほら、私たちは生き延びることが出来たじゃありませんか」
フュリー 「半生が一番ですね」
で、シグルド達
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
オイフェ 「あのう……」
シグルド 「どうしたオイフェ」
オイフェ 「そろそろエスリン様をクロード神父の元に走らせてはどうです?」
シグルド 「おお! 虐殺の楽しさのあまり、忘れていたよ」
ホリン 「勇者の剣ももうすぐ星50を越える」
アイラ 「銀の剣も同じく」
シグルド 「こっちはとっくに銀の剣の星50は達成し、今は銀の大剣を鍛えているところだ」
レヴィン 「俺のエルウインドは後もう少し時間がかかるな。何で俺に攻撃してこないんだ」
キュアン 「しかし見てるだけの私たちよりはマシだろう」
レックス 「勇者の斧も鍛えたい……」
アゼル 「誰が使うのさ、誰が」
レックス 「……ヨハンとか、ヨハルヴァとか」
アゼル 「そう言えば君の甥になるんだっけ? どの道使わないって」
レックス 「………じゃあリーフ」
エスリン 「あの子には星50を越えた銀の剣を使ってもらうわ」
レックス 「よりによって槍の天敵である斧なんか、持たせるつもりは無いぞ」
アゼル 「わかった? 斧は斧なんだよ」
レックス 「で、お前はその斧に頭を割られたいんだな?」
オイフェ 「これ以上神父の仕事を増やさないように」
シグルド 「と、いうわけでエスリン、行ってくれ」
エスリン 「分かったわ」
馬を走らせるエスリン、そして……
ミデェール「エーディン様、私たちも行った方が良いのでは?」
エーディン「ああ、そういえばイチイバルの引渡があったわね。よく思い出したわ、ミデェール」
ジャムカ 「ミデェールも一緒に行くのか?」
ミデェール「ええ、ちょっとブリギッド様を口説きに」
ジャムカ 「エーディンとくっつくんじゃなかったのか? ブリギッドは俺によこせ」
エーディン「ああ、妥協って奴ね」
ミデェール「ま、私としても保険が欲しいので」
ジャムカ 「………」
エーディン「さあ、行くわよ。徒歩で」
ミデェール「じゃ、私は馬で先に行きます」
ジャムカ 「……こんな奴のどこがいいんだ、エーディン……」
で、神父様はというと
クロード 「いやー、こっちの敵は全て片付いて、暇ですねえ」
エスリン 「じゃ、一仕事してくださいな、神父様」
クロード 「おや、エスリン公女。いや、レンスターに嫁いだので王女でしたか」
エスリン 「ええ。じゃ、リターンしますよ」
クロード 「ごきげんよう〜」
ティルテュ「ねえ、私たちは仕事無いの?」
エスリン 「無いんじゃない? ああ、ブリギッドはエーディンと会話しに行ってね」
ブリギッド「お互いに徒歩だから時間がかかるわね」
エスリン 「ミデェールのほうはそろそろ来るけど?」
ブリギッド「あの男はなあ……」
ミデェール「フッ……貴女は美しい」
ブリギッド「も、もう来たか!」
ミデェール「私は既にエーディン様と愛し合っていますが……
念のためにエーディン様と同じ顔の貴方のこともキープしておこうと思いまして」
ティルテュ「そ、それで口説いてるつもりなわけ……?」
フュリー 「でもブリギッド公女の好感度は上昇していますよ」
ブリギッド「システムが……システムが憎い!」
エーディン「ふう……やっと辿り着いたわ」
ブリギッド「ああ、エーディン。遅かったわね」
エーディン「じゃ、この聖弓イチイバルを渡します。これで貴方は私の姉です」
ブリギッド「うーん、確かになんとなくそんな記憶が蘇ってきたわ」
ティルテュ「便利な弓ね〜」
エスリン 「じゃ、私はリターンリングで城に戻るわね。生き返ったデューに貢いでもらわなきゃ」
ティルテュ「主婦って忙しいんだ〜」
で、アグスティ。
クロード 「さーて、死体はどこです?」
ラケシス 「ここに」
クロード 「貴女はラケシス姫。お久しぶりですね」
ラケシス 「私、兄上以外とは結婚しませんから」
クロード 「もう死んだでしょう」
ラケシス 「だから『ここに』」
クロード 「は?」
ラケシス 「打ち首になった兄上の遺体を運んできました」
クロード 「あなた、ネクロフィリアだったんですか?」
ラケシス 「お黙り。さっさと蘇生しなさい」
クロード 「いや、プレイヤーキャラ以外は無理ですよ」
ラケシス 「いいえ、それは嘘です」
クロード 「ほほう。神に仕えるこの私が嘘を言うとでも?」
ラケシス 「説得力ゼロですわよ、生臭坊主」
アーダン 「実際、バルキリーの杖の話を初めて聞いたときはエルトシャン王が生き返ると思ったよな」
アレク 「ああ。初プレイのときはそのために誰も死んでないのに城に急がせたっけ」
クロード 「……貴方たち、何で城に戻ってきているんです?」
アレク 「いや、やることが無いので」
クロード 「そう言えば一人足りませんね。ええっと、赤いのが」
アーダン 「ノイッシュです」
クロード 「ああ、そんな名前でしたか。で、蘇生の依頼はノイッシュですか?」
アレク 「……(おい、アーダン。ここは内緒でノイッシュを生き返らせてもらわないか?)」
アーダン 「……(俺もそうしたいけど、すぐにばれるぜ)」
エスリン 「やーだ、神父様ったら。ノイッシュなんか既に埋葬されて骨になっていますわ」
アレク 「んがっ」
アーダン 「んぐっ」
クロード 「エスリン王女。戻ってきましたか。で、蘇生は?」
エスリン 「デューをお願い。そこに死体があるから」
クロード 「了解しました。しかし氷系の魔法がないと死体が傷みやすくて不便ですねえ」
エスリン 「あら、腐ってました?」
クロード 「肉は腐る一歩手前が一番美味しいそうですから、大丈夫です」
アレク 「何が大丈夫なんだよ……」
クロード 「じゃ、復活の儀式を始めますから」
エスリン 「どうぞ」
クロード 「エコエコアザラクエコエコザメラク
ばびでやんじゅほいみれろれろ
ヘンダララッタ〜 フンダララッタ〜 ホンダララッタ〜 フーンフーン
ポコペンポコペン ダーレガツツイタ ポコペンポコペン ダーレガツツイタ
ポッポルンガ タッカラプト プピッリットパロ
リン、ビョウ、トウ、シャ、カイ、チン、レツ、ゼン
エロイムエッサイムエロイムエッサイム我は求め訴えたり
出でよ盗賊小僧、デュー!」
デュー 「ふいー〜っ」
エスリン 「生き返ったのね、デュー!」
アレク 「なんか呪文が黒魔術に偏ってた気がするけど……」
デュー 「あ、エスリンさん、おはよう」
エスリン 「じゃ、早速お金をお願い」
デュー 「え? おいらお金なんて10000しか持ってないけど? これで足りるの?」
エスリン 「…………。もしもし、兄さん?」
シグルド 「ん? どうした」
エスリン 「まだピサールは生きてる?」
シグルド 「ああ。そろそろ殺そうと思ってるんだが」
エスリン 「ダメよ。これからデューをそっちに向かわせるから。盗ませて」
シグルド 「おう、了解だ」
エスリン 「と、言うわけよ。デュー。目標額達成するまで、海賊から盗んできなさい」
デュー 「人使い荒いなあ。病み上がりなのに」
で、ピサール達
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
アイラ 「流星剣!」
ホリン 「月光剣!」
レヴィン 「エルウインド!」
海賊 「ぎゃびりーん」
ピサール 「くそっ! 仲間はあらかたやられたか。覚えてやがれ!」
シグルド 「ああ、待ってるぞ」
ホリン 「早く戻って来いよ」
アイラ 「……遅いな。まだか?」
ピサール 「はっはっは! 援軍をつれてきたぞ!」
シグルド 「よし、行くぞ!」
デュー 「おーい、シグルド公子〜」
シグルド 「おお、来たかデュー。あらかた殺害数稼ぎは終わったからな。後は存分に盗め」
レヴィン 「100まで稼ぐのかと思ったぜ」
シグルド 「さすがにそれは面倒だからなあ」
デュー 「じゃ、おいら盗むね。」
海賊 「ああっ、泥棒! 訴えてやる!」
デュー 「『お代官様、私は海賊です。盗賊に金を盗まれました』って届けるわけ?」
オイフェ 「この上なく間抜けですね」
シグルド 「それはそうとレヴィン、追撃リングを売りに言ってくれ」
レヴィン 「ああ、俺にはもう必要ないからな」
フィン 「いつの間にクラスチェンジを……」
ホリン 「俺とアイラ、それにレックス、エスリンもクラスチェンジ済みだ」
オイフェ 「フィンさんだって既にデュークナイトになってるじゃないですか」
アイラ 「ミデェール、ジャムカ、フュリーはもう少しだな」
デュー 「おいら、レベル5だよ」
シグルド 「わざわざシーフファイターにしなくても稼げればそれでいい」
デュー 「強いんだけどなあ、シーフファイター」
エスリン 「デュー、お金はたまった?」
デュー 「うん。ここの海賊は金持ちだから結構簡単にたまるよ」
シグルド 「ああ、銀の剣、売っておいたから」
エスリン 「既に買ってあるわ。それに、スキル、エリートリングも……」
デュー 「はい、お金」
エスリン 「ありがとう。これで追撃リングを買えば……」
キュアン 「うんうん。リーフはきっと強くなるぞ」
エスリン 「あ、フィンも買っておいたら? 追撃持ってるくせに素早さ低いから、スピードリングあたりを」
フィン 「いいんですか?」
シグルド 「ああ、構わないぞ。勇者の槍も大事に使えよ」
ホリン 「金の問題はもういいんだな? そろそろピサールを殺しても良いか?」
オイフェ 「ピサールが所持しているレッグリングはどうします?」
シグルド 「それは私が使う」
ホリン 「なら、止めを頼む」
シグルド 「任せろ。ピサール、ご苦労だったな」
ピサール「ぐふっ」
シグルド 「さて、買い物を済ませたら海賊の砦を落とすか」
フィン 「ドパールが何かリングを所持しているようですが」
シグルド 「エスリンで止めを刺せ」
エスリン 「ちょっと待って。ショッピングで忙しいの」
キュアン 「そう言えばシグルド、ブリギッドと会話してないんじゃないか?」
シグルド 「ああ、忘れてた。レッグリングも手に入ったことだし、ちょっと行ってくるか」
デュー 「あ、おいら風の剣を取ってない!」
シグルド 「ああっ! 忘れるところだった。よく思い出したぞ、デュー」
オイフェ 「じゃ、取りに行きましょうか」
エスリン 「その間に片付けておくから」
フィン 「さすがに早いですね……もう見えなくなりましたよ」
キュアン 「ロードナイトにレッグリングは鬼だからな」
で、ブラギの塔
シグルド 「おーい、ブリギッド」
ブリギッド「なんだ、シグルド公子」
シグルド 「君が欲しい!」
ブリギッド「………」
シグルド 「じゃ、そーゆーことで君はこれから仲間だ」
ブリギッド「あ……そう」
シグルド 「さて、戻るか」
ティルテュ「それだけ言いにここまで来るなんて……」
フュリー 「ちなみにあれは愛の告白ではありません」
デュー 「シグルド様ってやっぱり変人だよね」
フュリー 「当然です」
デュー 「じゃ、当から風の剣を盗んでくるから」
フュリー 「あとで私に売ってくださいね」
デュー 「直接は売れないけどね。……おーい、神様。風の剣おくれよ〜」
ブラギ神 「もう少し遠慮しろ」
デュー 「固いこといわないでよ。どうせ神様とか名乗ってるけどただの竜族なんでしょ」
ブラギ神 「むう……」
デュー 「他所の時代じゃ、竜族なんて便利な壁として使われてる単なる一ユニットだよ」
ブラギ神 「………」
デュー 「じゃ、風の剣もらうから」
フュリー 「前から思っていたのですが……」
デュー 「なに? フュリーさん」
フュリー 「祟りの可能性は無いのでしょうか」
デュー 「無い無い。今まで5回ほどやったけどそんなことなかったもん」
フュリー 「そうでしょうか」
デュー 「へ?」
フュリー 「私は心当たりがあります……」
デュー 「ど、どんな?」
フュリー 「どんなに頑張っても5章で全滅してしまう……これは神の怒りを買った所為では……」
デュー 「…………」
フュリー 「…………」
デュー 「……き、気のせいだよ」
ブラギ神 「にやり……」
意外な真相が明らかになったところで、シグルドの方は
シグルド 「で、戻ってきたぞ」
エスリン 「ああ、兄さん。ドパール倒しておいたわ」
キュアン 「買い物は済ませたぞ」
フィン 「私もリングと勇者の槍はきちんと持ってます」
シグルド 「よし、制圧だ。第3章終了」
オイフェ 「まだエピローグ部分が残ってますよ」
シグルド 「ああ、そうだったな。オイフェ。全軍をここに集めてくれ」
オイフェ 「何故です?」
シグルド 「ストーリーデモでアグスティ近辺が敵に埋め尽くされるからな。
うちのユニットがいるとその演出のために邪魔だ」
オイフェ 「相変わらずな物言いですねえ……」
で、シグルドの言ったとおり、グランベルの軍勢に埋め尽くされるアグスティ
グランベル王国フリージ公レプトール卿とドズル公ランゴバルド卿
レプトール 「フッフッフ。グランベルの王子は暗殺した。そして国王には、もはや力は無い」
ランゴバルド
「シグルドの父、シアルフィ公には暗殺者の濡れ衣を着せてある…」
レプトール 「シグルドを殺し、全て罪をシアルフィに押し付ければ……」
ランゴバルド 「権力は我等のもの!」
レプトール 「グランベルに尽くしたつもりでいて、
今度はグランベルに追われるとは、シグルドも哀れな奴よ」
ランゴバルド
「そういえばお前の娘もあの軍にいるらしいな?」
レプトール 「ティルテュか? あんな馬鹿娘は同でも良い。お前の息子だっているではないか」
ランゴバルド 「レックスか……どうせ神器の後継者ではないからどうでもいい」
レプトール 「考えることは同じか……」
オイフェ 「シグルド様。敵が出てきて読者に事情を説明してます」
シグルド 「うむ。そろそろ助けが来るはずだ」
マーニャ 「来ました」
シグルド 「相変わらずいいタイミングだな、天馬騎士マーニャ」
フュリー 「シレジアの四天馬騎士でも姉様のタイミングのよさにかなうものはいません」
マーニャ 「で、シレジア王国があなた方を保護します」
レヴィン 「やれやれ、故郷に帰るのか」
シルヴィア「家出失敗?」
マーニャ 「あと、ラーナ王妃は怒ってますから」
レヴィン 「……マジで?」
シグルド 「覚悟を決めろよ、レヴィン王子」
マーニャ 「では、シレジアまで運びます」
オイフェ 「軍を全部移動させるなんて、どんな数のペガサスをつれてきたんでしょうね……」
第3章、完
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