第2章、アグストリアの動乱

 

1、出撃前攻防

アグストリアとの戦いを前に、シグルド達は……

シグルド  「なんと作者がこの章のBGMを作ったらしいぞ」
オイフェ  「いきなり宣伝とはいい根性してますね。」
シグルド  「で、そのBGMが
これだ」
オイフェ  「下手の横好きって奴ですね……似てませんよ」
シグルド  「アレンジだ」
オイフェ  「正直に言いましょうよ……耳コピのつもりが上手くいかないのでごまかしただけでしょ」
シグルド  「後半は似せるつもりすらなかったらしい」
オイフェ  「MIDIの勉強しなさい……少しは」

  などと彼等が宣伝を行っている間、アグストリア諸王国連合では緊急会議が開かれていた。

シャガール「やはりグランベルは我が国を侵略するつもりだ。
       奴等の主戦力がイザーク遠征を行っていて守りが薄くなっている今こそ、
       我々が仕掛けるべきだ」
エルト   「お待ちください、グランベルは戦いを望んでいません。」
エリオット 「何を言うか! 奴等は国境を越えて攻めてきたではないか!」
エルト   「ウッ……(あいつ等、余計なことを……)」

アレク   「だってエリオット倒したかったんだもんなあ」
ノイッシュ 「まさに不慮の事故という奴だ」

シャガール「そう言えばエルトシャン。お前はその時グランベルに味方していたそうではないか。
       そういえばシアルフィのシグルド王子とは親しいらしいな? 我が国を裏切るつもりか?」
エルト   「陛下!」
シャガール「エルトシャンを牢に入れろ! そしてグランベルを攻めるのだ!」

  こうして、誰かさんの所為で戦いは始まった。

アレク   「おい、俺たちのせいかよ?」
シグルド  「何言ってるんだ? アレク」
アレク   「いや、なんでも……」
ノイッシュ 「そろそろハイラインがノディオンを攻める時期ですね」
シグルド  「ああ、ラケシスか。しかしあの娘の何処にカリスマがあるんだろうな?」
ミデェール 「出身とかじゃないですか」
シグルド  「イーヴ達も今ごろ苦労してるんだろうなあ」

  シグルドの予想通り、ノディオンでは

ラケシス  「エルト兄さま〜」
イーヴ   「姫、さっさとシグルド様に援軍要請を!」
ラケシス  「私は兄さま以外とは結婚しません!!」
イーヴ   「
どうせ50ターンぐらい隣接すればそんな気持ちは吹き飛びますよ!」
ラケシス  「それが気に入らないからあの軍に入りたくないのよ!!」
イーヴ   「そういう流れなんだから仕方ないでしょう! もう何回プレイしてると思ってるんですか!!」
ラケシス  「まだ手段はあるわ! 違法改造とか怪しいことをやって……」
イーヴ   「無理です!」
ラケシス  「えぇい! イーヴ!! コミケよ! 
        コミケに行ってエルト×ラケシスの同人誌を買ってきなさい!!」
イーヴ   「自分で作れや!!」
ラケシス  「創るわよ?」
イーヴ   「え?(汗)」
ラケシス  「ベタ塗りお願いね」
イーヴ   「………」

  イーヴは苦労していた。
  でも、本当に可哀想なのは彼じゃない。

アルヴァ 「俺たち、影薄いよな」
エヴァ  「ああ。影薄いよな」

  ヴェルダンと違ってキャラの立っていない三兄弟であった。

シグルド 「さて、ノディオンからようやく援軍の要請が届いた」
レックス 「出撃か?」
シグルド 「その前に闘技場な。レベル上げといて」
オイフェ 「まあ、どうせターンは消費しませんけど、なんか悠長なことやってますね」
シグルド 「別に。そもそもノディオンを助ける義理はあっても義務は無いし」
アゼル  「っていうか助けていいのかな? 他所の国の内乱に勝手に手を出したらまずくない?」
ジャムカ 「イヤ、でもあいつらグランベルを攻めるつもりだし」
シグルド 「ま、勝てばいいだろ」
オイフェ 「デンジャラスな思想ですね……」
シグルド 「いいから、とにかく闘技場。ホリンも出てくるしな」
アイラ  「よし、ここは私が……」
レックス 「いや、俺が行こう」
シグルド 「レックス? ホリンに勝てるか?」
アゼル  「ここでアイラにいいところ見せたいんだね。斧って浅ましいね」
レックス 「斧に何の関係があるッ! それに俺には勇者の斧がある。これなら奴にも負けん」
アゼル  「フフ〜ン♪ ま、頑張って」
アイラ   「仲いいなお前等」
シグルド 「じゃ、レックスで行ってみようか」
レックス 「行くぜ……二回攻撃ッ!!」

   ちょっと危なっかしい場面もあったものの、ホリンまで到達。

ホリン  「何だ、お前か」
レックス 「お前かじゃない。今日という今日は直接対決で決着をつけるぜ、ホリンよ」
ホリン  「俺は鉄の大剣。お前は勇者の斧。どう見ても正々堂々の戦いじゃあないな」
レックス 「うるさいッ! いいだろ、剣と斧でそっちに有利な修正が行くんだから。
       あと、ホームタウンデシジョンもな!!」
ホリン  「フ……負け知らずの俺に勝てるか?」
レックス 「ケイモスの方が強いだろ」
シグルド 「会話はその辺にしとけって。ハイ、始め!」
レックス 「防御力は十分高いし、連続攻撃も可能。これなら勝てる!!」
ホリン  「キラキラキラ」
レックス 「え?」
ホリン  「月光剣!!」
レックス 「ぼ、防御力が!!!」
アゼル  「本当、最悪の相性だよね」
レックス 「は、反撃を……(スカッ、スカッ)」
ホリン  「当たらんぞ?」
レックス 「……当てにならないよな、闘技場での命中率」
ホリン  「悪いな」

   こうしてレックスは倒れた。

アイラ  「口ほどにも無いな、お前」
レックス 「………」
シグルド 「斧にしてはよくやっただろ」
レックス 「お、斧を馬鹿にするな……」
ミデェール「どうせ実戦では活躍できるんだからいいでしょう」
アゼル  「1対1だと不利だけどね」
アイラ  「では、次は私が行くとしよう」
ホリン  「来たか、アイラ」
レックス 「嬉しそうだぞお前」
アイラ  「流星剣!!」
ホリン  「!?」
シグルド 「いきなりか」
ホリン  「グアッ!」
アイラ  「フッ……」
レックス 「アイラ……俺の敵を討ってくれたな」
アゼル  「アイラ>ホリン>レックス」
レックス 「何か言ったか?」
アゼル  「別に」

  レベルアップと仲間増やしを終えて、ようやくの出撃であった。

 

2、ラケシス攻防

ようやくの出撃と相成ったシグルド軍
果たしてノディオンへの救援は間に合うのか!?

エスリン 「それはともかく、ディアドラ、アレ頂戴」
ディアドラ「はぁ……重かったわ、この剣(鬱)」
エスリン 「ありがとう、光の剣。大事にするわ」
ディアドラ「星が50個つくぐらい大切にして欲しいわ……(鬱)」
エスリン 「また鬱ね、ディアドラ」
ディアドラ「先のことが分かってるだけにね
      ……ところでエスリン。
背中の槍は重くない?
エスリン 「ああ、このゲイボルク? 
ものすごく重いわ
ディアドラ「さっさとご主人に渡せばいいのに……」
エスリン 「それができれば攻略も楽なのにね〜」

  義姉妹の交流はおいといて、ノディオン城に向けて急ぐ騎馬隊

シグルド 「おい、レックス。お前、回復してないじゃないか」
レックス 「アッ! ホリンにやられたままだ!」
フィン   「ノディオン三兄弟防衛は数と運が頼りですよ。そんなことでどうするんです」
キュアン 「まあ、死んだら死んだでいいさ。ナイトリングぐらい」
フィン   「結構酷いこと言ってますね」

  ノディオンでは

イーヴ  「ハイラインの部隊が来ました!」
ラケシス 「ちょっと待って。ネーム考え中」
イーヴ  「同人活動は後でいいから!!」
ラケシス 「何よ! あんたらだけで戦ってればいいでしょ!!」
エヴァ  「何やっても姫は動かないよ、兄さん」
アルヴァ 「いつも同じだろう」
イーヴ  「………」

   そして敵の到着

エリオット「この前はよくも恥をかかせてくれたな!」
イーヴ  「なんか、私に攻撃が集中してるな……」
シグルド 「持ちこたえろよ、ナイトリング」
イーヴ  「他に考えることないんですか!」
シグルド 「ねぎりの腕輪のことは考えてる。心配するな」
イーヴ  「そうじゃないでしょう!!」
敵雑兵 「死ねッ!」
イーヴ  「グフゥッ! ら、ラケシス姫。回復を……」
ラケシス 「今、ベタ塗り中」
イーヴ  「あなたが回復してくれればリセットの数はどれだけ減ったか!!」
ラケシス 「うるさいわね。脇役が私に逆らう気?」
シグルド 「宿命だ。あきらめろ」
イーヴ  「あきらめられるわけ無いでしょ!」
敵雑兵 「そりゃ!」
イーヴ  「グワァッ!!」
アゼル  「あ、死んじゃった」
レックス 「根性ないよな」
ミデェール「生き返るくらいの根性は必要ですよね」
イーヴ霊 「あなたと一緒にしないで下さい!」
シグルド 「ま、しょうがない。ナイトリングはあきらめるか」
イーヴ霊 「ちょ……リセットは!?」
シグルド 「
面倒くさいから却下
イーヴ霊 「あなた人の命を何だと……」
シグルド 「人の命は星になる。星にならない命は無駄死にだな」
オイフェ 「台詞だけ見てるとかっこいいですね」
ジャムカ 「ま、NPCなんてそんなもんだ」
イーヴ霊 「と、トリスタン、ジャンヌ……グフッ!」
アゼル  「なんか複線張りつつ成仏したみたいだね」
シグルド 「じゃ、適当にザコどもを殺すか」
エリオット「誰がザコだ!」
シグルド 「お前等」
エリオット「な 何ィ!」
レックス 「勇者の斧!!」
エリオット「グフッ!」
アゼル  「今回の死に台詞は北斗系じゃないんだね」
シグルド 「ネタ切れ防止で温存だろ」

  尊い犠牲を払いつつ、ノディオンを死守。

ラケシス 「シグルド様。私、エルト兄さま以外の男性とは結婚しません」
シグルド 「分かった分かった」
レックス 「そういえば、誰かラケシス狙ってる奴はいるのか?」
デュー  「はーい」
ラケシス 「盗人風情が増長するな」
デュー  「じゃあこれ、いらないわけ?」
ラケシス 「……あなたの気持ちは受け取れないわ。盗賊の剣だけ、受け取っておきます」
フィン   「普通は逆でしょう……」
ラケシス 「フィン! あなたもナンナの親子関係で私を狙うつもりですね!!」
フィン   「頼まれてもごめんです」
ノイッシュ 「私でよければ……」
ラケシス  「金髪で馬に乗ってるアナタ、
エルト兄さまのコスプレ?
ノイッシュ 「ひょっとして前のプレイで私と姫がくっついたのはそのため……」
アーダン 「エバンス城から大声で会話するなよ」
アレク   「そう言うお前もまだノディオンに到着してないだろうが」
シグルド 「ゆっくりでいいぞ。ステージクリアまでに追撃リングを拾えばそれでいいから」
ミデェール「気楽な任務ですね〜」

  続く脇役どもも適当に倒し、ハイライン城を制圧

フィリップ「……おい」
シグルド 「何? 君らとの戦いは当然省略されたよ」
フィリップ「………」

 

3、ベオとレヴィンとペガサス攻防

シグルド達が待ったりと虐殺を進めている頃
アグストリアの山村に通りすがりのシレジア王子、レヴィン達は……

レヴィン  「やれやれ、これじゃあ値切りの腕輪をもらえるかどうか微妙だな」
シルヴィア「別にいいじゃない。なくったてそんなに困らないでしょ。第二部では手に入るし」
村人    「おい、お前達、盗賊がここを襲ってくるぞ!」
レヴィン  「知ってるって」
シルヴィア「他の村の村人って馬鹿よね〜。この村みたいにちゃんと門を閉めとけばいいのに」
村人    「いや、門を閉めたから盗賊が襲わなくなるというわけじゃない」
レヴィン  「初耳だな。じゃあなんでだ?」
村人    「シグルド軍に蓄えを全て奪われた後だから、盗賊たちはあきらめるだけだ」
シルヴィア「あはは♪ シグルド軍も盗賊と変わらないんだ」
村人    「笑いごとじゃない……」

  適当に盗賊を倒しつつ、村から金品を奪い取る二人
  一方、ちょっと離れた村では

父親   「うわぁーーーーっ!」
子供   「父さ〜〜〜ん!」
父親   「逃げるんだ息子よ!!」
子供   「シグルド軍はまだこないの!?」

  そんなことはつゆ知らず

レヴィン 「おいおい、斬鉄の剣なんて何に使うんだ?」
シルヴィア「売って金にすれば?」
レヴィン 「しかし値切りの腕輪はもう無理だな。他の村でも解放しとくか?」
シルヴィア「面倒くさいよ。シグルド様に聞いてみたら?」
レヴィン 「もしもし、シグルド公子? 村助けるの面倒なんだけど」
シグルド 「ああ、別にいいよ。さっさと合流しちゃって」
レヴィン 「だってさ」
シルヴィア「じゃ、さっさといこう」

  そして村人たちは……

父親   「息子よ! どうやらシグルド軍はこの村を見捨てたようだ!!」
子供   「どうして!?」
父親   
「有用なアイテムが無いからな、この村には」
子供   「き、貴族って……」
父親   「息子よ、妹の待つ故郷のコノートにお前一人でも帰るんだ……!」
子供   「父さ〜〜〜ん!!!」

  そんなドラマは関係なく、レヴィン達はシグルド軍との合流を目指す。
  一方、アンフォニー城からは傭兵部隊が出撃していた

ヴォルツ  「あーあ。お前はいいよな。金をもらった上に寝返れて」
ベオウルフ「ま、これも日ごろの行いって奴だ」
ヴォルツ  「気に入らねえな。いっそこのエリートリングも捨てちまいたい」
ベオウルフ「そんなことしたらシグルド公子の怒りを買うぜ」
ヴォルツ  「どっちみち殺されるけどな」

  迎え撃つシグルド軍

シグルド  「よし、私とキュアン、レックスを中心に突撃する」
ホリン   「歩兵部隊は?」
シグルド  「密集戦になったら頑張ってくれ」
ミデェール 「フリーナイト部隊はどう対処しますか?」
シグルド  「私たち防御力の高いユニットで殲滅」
フィン    「ベオウルフの買収は誰が行うんです? ちなみに私は嫌ですよ」
アゼル   「僕だっていやだよ。10000も取られるなんて」
キュアン  「誰だって嫌だろうな」
シグルド  「……立候補はいないか?」
アイラ   「いないだろ」
シグルド  「………」
キュアン  「ところでフィン、お前にちょっと話がある」
フィン   「会話ならもう少し近づかないと出来ませんけど?」
オイフェ  「相談してる間に、きましたよ、フリーナイト隊」

  戦場にて

ベオウルフ「よう、さっさと10000くれよ」
キュアン  「フィン、お前にこの槍をやろう」
シグルド  「高いぞ。10000は」
フィン    「これは勇者の槍。毎度のことですが何処に隠し持ってたんですか」
ベオウルフ「そんなこといったって決まってるんだから仕方ないだろ。10000!」
キュアン  「気にするな。槍の一本や二本、レンスターでは当然だ」
シグルド  「銀の剣!」
フィン    「持ってたならさっさとくれれば……」
ベオウルフ「え? お前、ちょっと待て! 俺は仲間になるって言って……」
キュアン  「私だってエスリンから早くもらいたいよ、ゲイボルク」
シグルド  「銀の剣!!」
フィン   「どうせこの槍、ペガサスナイトに取られるんでしょうけどね……」
ベオウルフ
「いってれぼっ!」
キュアン  「私のゲイボルグなんて3章後半しかつかえないんだぞ」
オイフェ  「ちょ、ちょっと待ってください!会話と戦闘を同時にやらないで!」
キュアン  「お? 誰か死んだか?」
ベオウルフ「俺が死んだよ」
シグルド  「だって誰も金を払いたがらないから」
ジャムカ  「ほ、本当に殺しやがった……」
シグルド  「面倒な奴は殺すよ?」
ジャムカ  「……殺されなくて良かった」
アイラ   「同感だな」
ベオウルフ「俺の出番、もう終わりか?」
シグルド  「終わりだな」
ホリン   「ちなみにヴォルツは俺が殺しておいた」
レックス  「アァッ! エリートリングを掠め取りやがったな!!」
ベオウルフ「俺の死よりエリートリングが大事か?」
レックス  「10000と40000の差だよ」
ベオウルフ「……シグルド公子。リセットは?」
シグルド  「しないよ」
ベオウルフ「………」

  一方シャガールの待つアグスティ。

フュリー  「この城なかなかいいですね。シレジアの寒いばっかりの城とは大違い」
シャガール「大分くつろいでますな、フュリー殿」
フュリー  「あ、そろそろ出番ですか?」
シャガール「なんと、あなたの探しているレヴィン王子はシグルド軍にとらわれているのです!」
フュリー  「そうですか」
シャガール「いや、そうですかじゃなくって」
フュリー  「別にいいですよ。分かってますから」
シャガール「な、何が!」
フュリー  「じゃ、出かけてきます」
シャガール「う、うむ。エバンス城を落としてやるがいいでしょう
フュリー  「はいはい」

  フュリーと他数名、出撃。

シャガール「馬鹿な娘め。まんまとだまされおったわ」
マンフロイ「クックック。陛下の地位はこれで安泰です」
シャガール「フッフッフ。所詮最後は悪が勝つのよ」
マンフロイ「正義を奉ずる愚か者は利用するだけ利用させてもらいましょう……クックック」
フュリー  「可哀想に。何も知らないのね」
シャガール「うおっ?」
フュリー  「あ、別に忘れ物取りに来ただけですから。頑張って企んでください。無駄ですけど」
マンフロイ「………?」
シャガール「………??」

  そのころ、レヴィン王子とシグルド公子はのんきに会話中

レヴィン 「よお、久しぶり」
シグルド 「こらこら、始めましてだろ」
レヴィン 「白々しいぜ? いまさら」
シグルド 「はっはっは。
全くだ
オイフェ 「白々しいのは初めからでしょ。『今すぐ戦争をやめる』とか言ってたし」
シグルド 「ああ、あの頃は私も燃えていた」
レヴィン 「結局やめなかったしな、戦争」
シグルド 「所詮一地方の領主の息子だから、私は」
レヴィン 「で、そろそろフュリーが来るんだろ、リターン頼むぜ」
シルヴィア「なによ〜。あんなの敵のまんま倒しちゃいなよ。さっきのフリーナイトみたいにさ」
シグルド 「飛行ユニットは必要だ」
ベオウルフ
「俺は必要ないって?」
シグルド 
「ああ、無いね」
ベオウルフ「………」
シグルド 「馬はもう足りてるんだよ」
ベオウルフ「追撃、突撃に加えてクラスチェンジすれば連続も使える俺を……」
シグルド 
「馬に乗った剣は私一人で十分だ」

  エバンス城では……

アレク   「ヘーックショイ!」
ノイッシュ 「ハクション!」
アレク   「お? ノイッシュも風邪か?」
ノイッシュ 「ああ、そうみたいだな。ところでアーダンはどこまで進んでる?」
アレク   「もう少しで追撃リングらしいぞ」
レヴィン  「暇そうだな」
ノイッシュ 「あ、レヴィン王子お久しぶり。もうリターンしてきたんですか」
レヴィン  「フュリー隊が迫ってるからな」
アレク   「え? 本当に?」
ノイッシュ 「(北の窓を覗いて)あ、本当だ。危うく城を奪われるところでしたよ」
レヴィン  「おいおい……」
アレク   「城の守備も置いてなかったからなあ」
ノイッシュ 「ま、たまにはゲームオーバーもいいんじゃない?」
アレク   「どうせ毎ターンセーブしてあるもんな。ハッハッハ」
レヴィン  「お前等さあ……シグルドに似てきたんじゃないか?」
ノイッシュ 「出撃できない憂さはらしですよ」
アレク   「じゃ、レヴィン王子。フュリーの相手、頼むぜ? シルヴィアは俺がもらうし」
レヴィン  「セティにフォルセティじゃ当たり前すぎてなあ……コープルも面倒だし」
ノイッシュ 「クロードの息子のセティがこの前は強かったようですね」
アレク   「いっそ今回はティルテュ狙うかい。怒り馬フォルセティ」
レヴィン  「うーん……」
フュリー  「レヴィン王子」
レヴィン  「おお! もう来たのかフュリー。俺以外の奴と結婚して『セティ』て名前はどうかと思うぞ」
フュリー  「文句は任天堂に言ってください」
ノイッシュ 「トラ7ではフォルセティ持ちのセティが公式キャラとして登場らしいですし」
アレク   「ベオの剣持ったデコもな。今回は実現できないけど」
レヴィン
  「つまりトラ7にそういったキャラを出したことによってだな、
        任天堂は『聖戦』のファンをある意味、裏切ったともいえるわけだ」

アレク   「いや、話の整合性を考えるとだな……」
ノイッシュ 「しかし『聖戦』の大きな魅力であるカップリングの自由を自ら否定しては……」
レヴィン  「そう、例えばデュー×ラケシスなんかのカップリングが公式で否定されたわけだから、ファンのダメージは……」
アレク   「ある意味それは仕方ないさ。『続編』である以上、前作の設定に影響するのは……」
フュリー  「もしもし?」
レヴィン  「だがな、もう少し上手くやれたんじゃないかと……」
フュリー  「王子?」
アレク   「『紋章』でもハーディンやカミュのファンは辛かっただろうけど耐えてるぜ?」
フュリー  「議論は後にしてくれません?」
レヴィン  「なんだ、まだいたのかフュリー。早く闘技場でレベル上げしてこいよ」
フュリー  「まだ説得されてませんが」
レヴィン  「ああ、忘れてた」
フュリー  「………」
レヴィン  「次のターンで説得するから」
フュリー  「………」
レヴィン  「フュリー?」
フュリー  「フュリー部隊、行け!」
レヴィン  「うおっ、攻撃かよ! 何すんだフュリー!」
フュリー  「文句は任天堂にいってください。まだ敵扱いなんですから」
レヴィン  「いくらなんでも俺に攻撃することは無いだろ」
フュリー  「全員近眼なので王子の顔なんてわかりません。マチスの頃からのお約束です」
レヴィン  「全く。星は増えるけどさあ……」
アレク   「あっさり返り討ちか」
ノイッシュ 「非情だなあ、シレジアの王子」
フュリー  「一度、私まで撃ち落されたことがありますからね。しかもファーストプレイのときに」
レヴィン  「あの時お前はホリンとくっついたっけ……」
アレク   「うわ、何のとりえもないカップリング」
ノイッシュ 「セティの技とHP上げてどうしようって言うんだろうね」
フュリー  「私の男遍歴は剣闘士、王子、坊や、神父…」
レヴィン  「波乱万丈だな」

   で、次のターン。

レヴィン  「説得説得」
フュリー  「レヴィン王子!? 何故こんなところに……」
レヴィン  「さすがに無理があるぞ」
フュリー  「文句は任(以下略)」

  

4、シャガール攻防

次々に諸侯を打ち破っていくシグルド達
後の無いシャガール王はどこまで持ちこたえられるのか!?

   その頃アーダンはノディオン方面に引き返すシグルド達と擦れ違っていた。

アゼル   「相変わらず鈍い、でかい、遅いの三拍子そろってるね。まだこんなところにいたの?」
アーダン  「仕方ないだろう。シグルド様が命令出し忘れてばかりで……」
シグルド  「いいんだ。2章の間に辿り着けば」
アゼル   「じゃ、僕たちはシャガールのところに向かいましょうか。彼はほっといて」
シルヴィア 「偉そうなこと言ってんじゃないわよ。あんたも鈍足でしょ」
エーディン 「シルヴィアさん、さっさとお願い」
シルヴィア 「こき使ってんじゃないわよ。踊り!」
アゼル   「じゃ、アーダン、頑張って」
エーディン 「追撃リング、誰に持たせましょうか」
エスリン  「息子のために私がもらうわ」
レックス  「いや、俺が……」
アゼル   「黙れ斧」
レックス  「何ぃ? 重いのは炎も同じだろ!」
アーダン  「………」

   何のために走るのか。他人のために汗を流すのか。
   アーダンの脳裏をそんな疑問がかすめた……が、それだけだった。

   数ターン後……アーダンは追撃リングをゲットした。

   そしてシャガールは……

シャガール「えぇい、シグルド軍の進撃はまだ止まらんのか!」
部下1   「ただいま入りました情報によると、二騎のパラディンが死をも恐れぬ特攻を!」
シャガール「なんだと!」

アルヴァ  「死ぬのは嫌だーーー!!」
エヴァ   
「体が勝手にー−−−−!!」

シャガール「怖れておるではないか」
部下2   「はあ……」

ラケシス  「私を前に出したのはこういう理由でしたか」
シグルド  「彼等はラケシスと共に行動し、敵を見つけると特攻するようにプログラムされてるからな」
アルヴァ  「鬼ですかアンタ!」
エヴァ   「逃げたい……逃げたい……」
シグルド  「ほら、エヴァ。逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」
ジャムカ  「一部ファンにしか分からないパロディは控えるように」

   3兄弟、全滅。

ラケシス  「彼等には過ぎた見せ場だったかしら」
エーディン 「脇役にしては、役に立ったわ」
ディアドラ 「どうせナイトリングはもらえないし」
エスリン  「いつもより目立てたじゃない」
アイラ   「そもそもレベル20の癖にスキルも能力も無いのが悪い」
シルヴィア 「皆同じ顔出し、一人は子持ちだし」
フュリー  「削り役にはなってくれたようね……」

   以上、女性キャラからの哀悼の言葉でした。

シグルド  「さあ、進撃するぞ。そろそろ私の銀の剣も星が40越えたし」
フィン    「それだけ他のキャラに経験値がいってないってことなんですが」
ミデェール 「私たちもレベルアップさせてもらいたいですね」
シグルド  「フィンは勇者の槍もらったんだったな」
フィン    「ええ。フュリーに渡しますか?」
シグルド  「いや、そのまま頑張ってくれ」
キュアン  「そうそう、お前に頑張ってもらわないとな」
エスリン  「リーフを頼むわよ」
フィン    「もう二部の話ですか……」
シグルド  「所詮、一部は二部のプロローグだからな」
ホリン   「シグルド公子、シャガールを追い詰めたぞ」
シグルド  「おお、早いな。誰か銀の大剣、欲しい奴いるか?」
アイラ   「命中率60の剣など、誰が使うか」
ホリン   「俺は次の章で手に入る銀の剣が欲しい」
ノイッシュ 「私は……」
シグルド  
「留守番組は黙ってろ」
オイフェ  
「どうせ剣Aにならないでしょ」
ノイッシュ  「オイフェ……お前ちょっとバルトの血引いてるからって……」
ジャムカ  「結局、銀の大剣は特に使用者なしなのか?」
シグルド  「いや、星50まで鍛える。二部で使うという奴もいるだろ」
オイフェ  「親バカの極地ですね」
シグルド  「いいだろ、別に」
ホリン   「じゃあとりあえずは俺がもらっておこう」
シグルド  「ああ、よろしく」
シャガール「おのれグランベル、よくもここまで」
ホリン   「月光剣」
シャガール「
BACOOOOOOOOOOON
ミデェール「おや、今度は車田風ですか」
シグルド 「じゃあ、制圧」

   城内へ……

シグルド 「戦場でシャガール王を助け出したものがいるというが、嘘だ!
エルト  「それは俺………おお? 嘘だ?」
シグルド 「私はきっちり見たぞ。ホリンの剣がシャガール王の首を飛ばしたのを。
       助けたとか言ってお前、影武者連れてきただけだろ」
エルト   「そんなことは無い。とんだ首はきっちり繋いでおいたから大丈夫だ」
シグルド 「何ぃ? ディでも使ったのか」
エルト  「いや、こっちの人にカドルドをやってもらった」
マンフロイ「あ、どうも」
シグルド 「なんだ、マンフロイ。WIZの魔法も使えたのか。EVILの僧侶か?」
ミデェール「シグルド公子はさしずめ、EVILに転向したロードですか」
ジャムカ 「はい、そこ。WIZファンにしかわからない会話をしない」
オイフェ 「こうして、アグストリアの動乱に紛れて王城まで攻め入ったグランベルは
       瞬く間にアグストリア全土を制圧した」
デュー  「あれ? オイフェ、ナレーションモード?」
オイフェ 「こうでも言わなきゃ終わらないでしょ」
デュー  「で、この後シャガールさんには隠居してもらって
       シグルド公子がアグストリアを支配するんだよね」
オイフェ 「エルトシャン王でなくても、これは怒りますよね〜」
エルト  「……まあ、いいや。第3章で会おう」
シグルド 
「いつ更新するか分からないけどな」

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