第6話
〜ボクは岬太郎(怒)〜

 

またも太平洋を横断し、スウェーデンにやってきた翼たち。
この国には殺人シュートのレヴィンがいると評判。
……殺されちゃうんでしょうか。
会話中の音楽までおどろおどろしい……今までどの国に行っても同じ音楽だったのに

そんな話をしていると後からその殺人者レヴィンが登場

レヴィン
「わざわざ僕に殺されるために遠路はるばるやって来たようだね」

殺る気満々!
凄いこといってますな。
石崎達も『自分が何を言ってるのか分かってるのか?』とちょっとビビってます。

レヴィン
「僕はサッカーで世界一になる。そうすれば僕はサッカーをやめることが出来る」

ガモウ
「はあ?お前アタマおかしいんじゃないか?」

直球! 直球ですガモウ監督!!
駄目だって本当のこといっちゃあ。

レヴィン
「そのとおりさ。僕の心はもう壊れてしまっているのさ」

あのー、スウェーデンではこういうのが普通なんでしょうか。
ものすごい殺気立ってますけど。
やっぱりガモウ監督の一言が効いちゃったんでしょうか?

レヴィン以外でもバイキング作戦とかいって
あちこちの国に選手を派遣して技術を盗ませたそうです。
それって皇帝の挑戦?

シュナイダー
「この日のために俺たちは各国で修行を積んできた
カルツはイギリスの伝統あるサッカーを
シェスターはシャンペンサッカーと呼ばれるフランスの個人技を学び
カペロマンはメキシコで必殺シュートに磨きをかけた。
ゲルマン民族の誇りにかけて、この勝負、貴様等には渡さん!!」

まあ彼はスウェーデンにぼろ負けしましたが。嗚呼忌まわしい記憶。

さて、それはさておき
レヴィンが去った後、現れた男が一人。


「やあ」


「誰だ!?」

翼………
『誰だ』じゃないだろう。岬だよ、岬。
親友の顔ぐらい覚えとけ


「ご挨拶だな……”ボクは岬太郎“って、
初めて会ったときにも言ったはずだろう」

ああ! 怒ってます! 岬、怒ってます!!
さすがに親友に顔を忘れられて温厚な岬が怒った!!
こんな怖い『ボクは岬太郎』は初めてです。

そして岬は敵として闘うことになりました。岬の怒りは深いのです。
それを聞いて翼、ビックリ。


「君と戦うなんて……」

ショックのようです。しかし岬は許さない。岬太郎は怒っているのです!


「ボクは幼い頃から父と共にいろんな学校を回ってきた。
かつての仲間と闘うこともあった。松山や小次郎のようにね。
君とは黄金コンビなんて呼ばれていたけど、そんなことは偶然さ」

友情が否定されました!
黄金コンビの友情、ここに粉砕!!
やはり翼のトモダチはボールだけなのか!?


「ボクは大空翼の添え物じゃない。
君と対等の立場で闘うボクだっているんだ」

日ごろの鬱憤を晴らします、岬!
 やっぱり気にしてたのか岬!!
  根に持ってたんだな岬!!!


「そんな! 俺は一度だって君を添えものだなんて思ったことはない!」

必死の説得です。


「だったらそんな意外そうな目で見ないで欲しいね」

怖ぇ!
怒り爆発です岬怖ぇ〜〜〜!!!

岬の怒りは収まらないままフェードアウト。
どうしたんですかね、岬君は。やっぱり本当は翼が嫌いだったんですかね。

ショックの翼君の前にさらに現れる男がもう一人。

ミッシェル
「やあ、俺はミッシェル山田
今日は敵キーパーとして戦わせてもらう」

リアルジャパン7のミッシェルさんです。


   「(山田ってことは日本人?)    
よ、よろしく山田さん」

よろしく山田さん

ミッシェル
「ミッシェルだ!」

ごめんなさいミッシェルさん。

今度は呼び方が気に入らなかったみたいです。
なんなんしょうこの国は。
スウェーデンってのはこんな殺伐とした国なんですか?
まあ殺気だってるのは半数以上日本人ですが。

とにかく殺人鬼レヴィンを筆頭に白夜の4騎士、さらに怒りの戦士岬にスパイダーミッシェル
タレントぞろいのスウェーデンと試合開始
無事に済みそうもないこの試合……
君は、生き延びることが出来るか!?


試合開始

こちらの戦術はいつもどおり、翼にパスを回し、三杉のオーバーラップを狙う。
そしてその翼のマークにつくのは岬太郎!
翼、ドリブルで突き進む!
岬、タックル失敗!
翼、ドリブル!
岬、またタックル失敗!
翼、ドリブル!
岬、何度タックル失敗すれば抜かれるんだ!
翼がまたドリブル!
と、ここでようやくキャプテンコマンド。
三杉を燃やしてガッツを与える。
オーバーラップからドライブシュート。
岬君、君もたいしたことないね。

………と、思った矢先。
ドライブシュートが止められた!?
ミッシェル山田の必殺セービングに
今まで成功率100%を誇っていた三杉のドライブシュートが弾かれる!
てっきり自動的に入るものだとばかり思ってたら……
防がれることもあるんだねミッシェル。

しかしその後、あっさり中盤でボールを奪い、今度は日向の雷獣シュート。
さすがに今度はゴール。

試合はもつれ合って後半へ。
スコアは1−0
レヴィンは今のところ何もしていない。
他の3騎士もそこらへんをうろちょろしているだけで必殺技ひとつ撃ってこない。
怖いのは山田だけ……

しかし後半、スウェーデンの猛攻が開始!
ゴール前に敵が3枚集まる!
適当な相手をマークしたがパスカットできない……

ああッ!?

こ、これは岬だ!
パスを受けたのは岬だった−−−ッ!
チビキャラが金髪なので気付かなかったぞ岬!
そして岬の新必殺技、ブーメランシュートが炸裂!!
若島津一歩も動けず!! 弱ぇよお前

翼がいなくても得点できることを示した岬。
怒りのパワーは実力を超える!

……が、スウェーデンの反撃はこれで終わりだった。

岬もこれで気が済んだのか、その後たいした働きはせず。
こちらは新田のDJ隼ボレーや捲土重来の三杉ドライブで反撃。
3−1でスウェーデンを粉砕。

レヴィン、お前何もせんかったな。

……そういや、ワールドユース編ではスウェーデン戦が数少ない活躍の場だった松山君は
まだ行方不明のままだねえ……


試合後

なにやらレヴィンは翼に説教をされて改心したらしい。

レヴィン
「僕が間違っていたのか……」

間違いすぎだお主。
そして引退するとかしないとかいった挙句、
奴等は明日に向かって走り始めました。


「レヴィン、君は休むことを忘れていたのさ。この白夜のように……」

詩人です、翼。気取ってます、翼。
ともあれこれでレヴィンの件は一件落着。
そう、レヴィンの件は……

問題は……

岬!


「翼君、さっきのは本心じゃないよ。
たとえ君の添え物でも、同じチームで闘わせてくれ」

敗・北!
岬太郎、敗北宣言!
翼がいないと自分が必殺技の多くを封印されてしまうことを思い出したのでしょう。
一気に卑屈になりました。これこそ敗北者の姿です。
「さっきのは冗談だよ」と涙ながらに訴えてチームに加えてもらう岬!
これはもう岬ファン激減ですね。え?そんなことないですか?

翼はベストフレンド(いや、1番はボールか)を取り戻して上機嫌です。
岬を謝罪させて調子に乗ってます。
そこに話し掛けてきたのがキーパーの……

ミッシェル
「やられたよ。君たちのシュートは俺が防ぐには強大すぎたようだ」


「当然です」

翼!!
お前本当にいい性格しとるわ!!
言うに事欠いてそれはねえだろうがそれは!
本ッ当〜〜〜にお前!!
最悪です!
全日本キャプテン、大空翼!!
ワールドユース編原作ではむやみやたらと力をつけ、完全超人として読者から敬遠された大空翼!
今回は性格の悪さを前面に出してきました!
ここまでくると逆に魅力的ですらあります!!

結局翼は自分たちのシュートはみんなの思いがこもってるから強いとか
よくわからんことを言ってまるめこみ、ミッシェルを引き抜きました。
でもどうせ控えだけどね。
さあ、次はロベルトの待つブラジルへ!


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