第5話
〜ダ・シルバの幻影〜

サウジアラビアからウルグアイへ。また太平洋を渡りました。
この国にはガモウ監督が気になる男がいるそうです。
それを聞いて保、「それはビクトリーノのことなんだな!」
ラモン・ビクトリーノは100メートルを10秒で走る俊足フォワードらしいです。、
っていうかJrユース大会で知ってるだろ。

新田
「クッ、でも足が速いだけじゃ点は取れないぜ」

お前が言うな。

ちなみに新田も俊足が売りですが100メートル11秒です。
負け惜しみですな。

しかしガモウの気になる男とはビクトリーノではありませんでした。
その男は火野竜馬!
いつもどおり、空港まで出迎えてくれました。

なんと、ヒノがチームメイトに猛特訓を強要するので
ウルグアイのメンバーはビクトリーノ以外、みんな辞めてしまったらしいです。
マチルダ監督は登場せず。
全てヒノの独断です。
どうやらこの男が今回の更生対象のようですな

火野は父も母も日本人なのですが

ヒノ
「俺は日本人じゃない。
ウルグアイのヒノ・リョーマだ!」

国籍より実力! といいたいらしいです。

そして得点力をアピール。ビクトリーノとヒノのコンビは世界一だそうです。

石崎
「いいのかよ、そんなこといって。
タイの連中だってそんなこと言いながら
結局俺たちの得点を止められずに負けたんだぜ」

あ、三杉とタケシと佐野が傷ついてる。
石崎よ、もうちょっと考えて発言しろ。

ヒノ
「5点でも10点でも取ればいい。
俺たちはそれ以上に点をとる」

言うだけ言ってヒノは去っていきました。

さて、今度は本当の日本人登場か。

岡野
「今回試合をさせてもらう、岡野だ」
坂木
「坂木だ。よろしくたのむ」

誰よお前等。

ああ、リアルジャパンの人たちですか。
今の今まですっかりその存在すら忘れてました。
まだ松山も岬もSGGKも仲間になってませんが、出し惜しみですか?


試合開始

今回、立花兄弟を外して佐野とタケシを起用してみました。
どうも立花ブラザーズ、ミスが多いような気がします。

さて、試合ですがメインウェポンとして三杉オーバーラップを据えながら
日向の必殺シュートも使っていきます。
新田のダイレクトジャンピング隼ボレーシュートも考えていいかな?
中盤は基本的に翼任せ。
これが我がチームの戦術です(戦術ってほどのモンでもないな)

さて序盤、ヒノにボールを奪われるトラブルがありながらも
三杉ドライブで難なく1点。
このまま楽勝か?

と、ビクトリーノにボールが渡りました。

ビクトリーノ
「俺のスピードについてこれるか」

アアッと! ビクトリーノ君が中央突破だ!!
そのままスライディングシュート!
若島津止められない! 弱ぇよおまえ。

まんまと1点取られました。
こっちの攻めは、再び三杉にGPを回してオーバーラップを狙いたいのですが、
なかなか上手くいきません。
タケシにボールを回す。と……

日向
「行くぞ、タケシ!」
タケシ
「日向さん! ついていきます!」

東邦コンビ炸裂!
ゴール前までボールを運びます。
ちょうどキャプテンコマンドで新田のガッツがギリギリマックスになっていたので
新田にボールをあげます。

新田
「これが俺のダイレクトジャンピング隼ボレーシュートだぁっ!!!」

舌を噛まずによく言えるものです。
とにかくこれて1点。
日向のガッツは少し減ったようですが問題ないでしょう。
タケシのガッツは大幅に減りましたが問題ありません。

2−1となりました。
しかしヒノにボールが。

ヒノ
「こっちから行くぞ!」

ヒノ君の必殺ドリブル! 誰が止められんねん。

ヒノ
「パズー、俺に上げろ!」

おおっとヒノ君、ここは一旦パズー君に戻す。
そしてパスーくん、上手いセンタリング!

ヒノ
「これが俺の……ジャンピングトルネードシュートだ!」

2点目を取られました。
若島津、お前帰れ。

こっちも早田のオーバーラップ(条件はタケシが上がることか?)からの
翼のフライングドライブで点をもぎ取ります。
敵の攻撃……

ビクトリーノ
「いくぞ、リョーマ」
ヒノ
「ああ、ビクトリーノ」

また来るんかい!
ウルグアイゴールデンコンビは誰にもとめられません。
そしてヒノのトルネードシュート!
だが! これゴール直前にムービーが途切れる!

止めたのか?

若島津が止めたのか?

ビバ! 若島津!

アナウンサー
「ああっと、これはトルネードシュートではなく、パスだったぁ!」

………
期待した俺がバカでした。

アナウンサー
「そしてこの位置にノーマークのビクトリーノ君が走りこんでいる!」

オフサイド! オフサイドだろどう見ても!!

ビクトリーノ
「俺のスピードについてこれるか」

ついていけません。
スライディングシュートで点を取られました。

まさに点の取り合いというか、ビクトリーノとヒノにボールが渡ったとたんに1点確実です。
ああ、こんな時にSGGKがいたら……
言っとくけど頑張りは要らんよ。

後半。

ビクトリーノ
「日本、なかなかやるな」
ヒノ
「ああ。だが俺とお前がコンビを組む限り、負ける相手じゃないさ」

男の友情を見せ付けて後半開始

いきなりヒノがトルネードシュートを撃ちますが翼が止めます。
後半に入っても点の取り合いはやまず。
日向の雷獣で点を取れば
ビクトリーノとヒノのコンビプレイで取り返されます。

ところでこのコンビプレイ

ビクトリーノがパス

ヒノがシュートと見せかけてビクトリーノにアシスト

ビクトリーノが決める

この流れは……
パンサーストリーム!?

ダ・シルバ!

ダ・シルバ!

ダ・シルバ!

いつの日か、ダ・シルバをくわえた世界最強の3トップがウルグアイに……
誕生したらいいなあ、と。

結局この試合は点の取り合いの末、1点差で勝利をもぎ取りました。
ああしんどかった。


試合終了

また翼が不良青年に説教します。


「キミのトルネードシュートはモーションが大きく隙も大きい。
なのにそれを撃てるのはどうしてだ?」
ヒノ
「それはビクトリーノがいつも俺をアシストしてくれたから……
まてよ。そうか。そういうことか」

悟りを開くヒノ。

ヒノ
「そうか。俺は仲間のおかげでここまで戦ってこれたんだ。
俺は自分自身の力にこだわりすぎていたのか……」

「そうだよ。君は実力に国籍は関係ないといった。
それは正しいけれどそれに固執するあまりに
もっと大事なことを忘れていたんだ」

翼、お前道徳の先生になれ。
ヒノ、更生完了。

ビクトリーノ
「そろそろ帰ってくれないか。
これから大会に向けて練習があるんだ」

あ、ビクトリーノ、翼の偉そうな説教が気に入らないようです。
そうでなきゃこんな口実で追い返したりしません。
試合の直後に練習が始まるチームって何さ。

岡野と坂木は仲間になりました。
岡野はポジション的に佐野の変わりに使えそう。
坂木はメインウェポンの三杉とポジションがかぶるため、二軍決定。

さて、次はスウェーデンだ。
遠いぞ〜〜


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