第2話
猛虎、ちょっと知恵をつける〜

 

やってきましたメキシコ。
ここには天才キーパー、エスパダスと、
アステカ太陽の5戦士とかいう愉快な集団がいるそうです
メキシコでアステカ戦士なら、日本には鎌倉の戦士とかがいますか?

 ガモウ
「お前等、タイでは運良く勝てたがこのメキシコはそうはいかんぞ
 この国の代表はプロレス技を使ってくるんだからな」

だからようガモウのおっさん。俺たちゃサッカーやってるんよサッカー。
異種格闘技戦が見たいならK1にしときな。

そうこうするうちにメキシコユースのエスパダスがやってきました。

 森崎
「あれが天才キーパーのエスパダスか」

そうだよ。お前と違って天才キーパーのエスパダスさんだよ。

エスパダス
「お前達が日本の代表か。
早速はじめるぞ」

まだ空港についたばっかりなんですけど……
旅行の疲れも癒えてないんですけど……
来生がそう言うと

 エスパダス
「自分から申し込んでおいて今は疲れてるから嫌だと?
おまえらがどの程度サッカーを真剣にやっているのかよくわかったぜ。
試合は無しだ。帰りな」

無茶言うな!
真剣にサッカーをやってるからこそちゃんと体調を整えて試合をだな……


「わかった。すぐにはじめよう」

翼!
少しは反論してくれよ!

 エスパダス
「フン! 言っておくがな。俺はおまえらが嫌いだ
特に裕福でわがままな日本人はな!」

わがまま言ってんのは貴様だ!!
タイといいこのメキシコといい、
なんでこう道徳的に問題のある奴ばっかりなんでしょう。


「まるで日向君のようだ……」

翼が日向をどう思っていたのかよくわかりましたね。

まあ貧乏で乱暴なところは似てるかもしれません。
そんな彼もいまやプロサッカー選手。
コジコジの異名を持ち、自伝やCMや……
小次郎も偉くなったもんです。

日向
「相変わらず甘っちょろい奴等だな」

あ、日向君、聞こえてました?

なんとメキシコに日向君がいました。

日向
「俺は馴れ合いはごめんだぜ。
もう一度お前に挑ませてもらう。
エースの座は譲らん」

エスパダスといっしょにされて怒ってますね、小次郎。
それとも吉良監督に何か吹き込まれたんでしょうか

日向
「驚いたか、翼。虎は獣なんだ。
飼いならすことは出来ない……」

驚きました。獣だったんですね、虎は!
なんか日向にしては妙に知的っぽい口調です。
ウサギが好きなくせに……

それにしても何故メキシコに?
そう言えば皇帝の挑戦でも日向はメキシコに行ってましたが。

とにかく試合開始です。


試合開始

キーパーがエスパダス。
フィールドには5戦士と日向。
11人中7人が顔つき選手となると一見凄いようですが
よく考えればさっきのタイユースもそうでした。

音楽はメキシコらしく情熱的なリズムです。
どうやらこのゲーム、音楽は対戦国の文化イメージに合わせたもののようですね。

こちらは三杉をくわえて戦力アップですが、三杉はDFなので普段は何もしません。
適当に攻め込みますが、天才キーパーエスパダスの前に空しくキャッチされます。
さらにエスパダスはカウンターを狙いますが、ここは三杉がオフサイドトラップ。
これは一連のイベントのようですね。

その後、5戦士たちがルチャ殺法なる技を使ってきました。
「殺法」って、殺すんですか? さすがルチャリブレ。
まあ、こっちも必ず殺すシュートをたくさん使いますけど。

巨漢のガーラー(ガルシアじゃないらしい?)を踏み台にして4人が次々と飛び上がる!
サッカーって11人でやるスポーツですよね?
そのうち1人はキーパーですよね?
この技、フィールドプレイヤーの半分が一箇所に集まらないと発動できないんですか?
さすがルチャリブレ。ショーアップしたプレイを心がけています。
ルチャ殺法を森崎はやっぱり防げず、1点献上。
メキシコ強いです。

こちらも修哲トリオから翼の必殺シュートで点を取る。
エスパダス、今度は止められません。たいしたことないね。
さらに後半、なんと来生もゴールをゲット!
スライディングシュートなる必殺技を覚えていました。
エスパダス、来生のシュートも止められないでよく天才とか言われたね。

その後、また5戦士のルチャ殺法が炸裂。
なんとか森崎が弾くものの、そこにエスパダスが飛び出してきてシュートを放ちました。
なんでも打ったシュートを自分の足に当ててさらに方向を変えるとか言う凄いシュート
はたから見てるとバカみたいな動きです。
その動きに笑いすぎたのか、森崎、これをとめることが出来ませんでした。

むやみやたらとルチャ殺法を連発する5戦士。
しかし今度は立花兄弟がこれを阻止してくれました。
試合前から空中技は俺たちが〜といっていただけのことはあります。
もう一度ぐらいイベントをおこせばあの有名な
『さらばサッカー』
が見れるかもしれませんね。

その後も色々ありましたが同点で終了。
延長戦でしょうか?PKでしょうか?





GAME OVER

どうやら「引き分けは死」というルールらしいです。
今ごろメキシコチームの面々もゲームオーバーになってることでしょう。


再試合

内容は前回とほぼ同じ。
このままじゃまずいな〜と思い、なんとか翼にパスを回す。
するとここでデモ必殺技が発動!


「ここは一人で突破だ!」

さすが翼です。
頼りにならない仲間を使うよりも自分一人で突っ走る!
唯我独尊、大空翼!
と、そこに後方から三杉君がマッハで飛んできます。

三杉
「翼君、こっちだ!」

「三杉君、任せた!」

一人じゃ突破できなかったんだね翼!

三杉
「ボクだって、負けていられないさ。
 これがボクのドライブシュートだ!」

ゴー−−−−−−ル!
今後、日本の主戦力として使うことになる三杉ドライブの初公開の瞬間でした。
この得点もあり、メキシコに勝利。

日向、お前本当に試合に出場してたか?


試合後

翼とエスパダスが男の友情に目覚めます。
なんでもエスパダスは途中から純粋にサッカーを楽しんでいた昔を思い出したそうです。
タイの時も思いましたが、このゲーム、翼による不良更生の旅ですか?


「ボールはトモダチさ」

日本中の子供たちが口にした台詞を今、私も口にしましょう。

「友達蹴るな!」

日向も気が済んだらしく、仲間に加わりました。
わざわざメキシコまでやってきて、シュートの一本も打たず
彼は何のために戦い、そして満足したんでしょうか。
それは誰にもわかりません。
ともあれ、三杉に続いて優秀な戦力が入ってまいりました。

さーて、来週のサザエさんは?
もとい、次の国は?


「ここからはいける国は二つあるんだな。
選んで欲しいんだな」

監督ではなく、翼が選ぶそうです。
選択肢は中国とサウジアラビア
とりあえず肖と会いたいので中国へ。


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