GM
(4機目)



- ルナツー -

 青白い肌を真空に慣らしていくかのように、モビルスーツはゆっくりと起動した。全長18メートル。重量41トン。その巨体が、ともするとふわり…と、足場を離れ、宙を泳ごうとする。オート操縦に切り替えて、一時静止・・・ややあって、再び歩き出す。
 地球連邦軍がモビルスーツを実戦に投入し始めてまだ半月足らず。宇宙での戦闘経験を持つパイロットはほんの一握りである。
 出来立てホヤホヤの操縦マニュアル - その実用性は推して知るべしだ - だけ頼りに、新米パイロットたちは手探りでこの新兵器を使いこなしていかなければならない。

『士官学校を出て、エリート士官と呼ばれても実情はこれさ』

 そこに余裕はない。
 未成熟な若者たちが、生き残らんがために、限られた期間で、必死に新しい環境に自分を適応させていこうとする。
 圧倒的な国力と資源を持ちながらも、今の地球連邦軍とは、つまるところそういうパイロットたちが戦線を担っている危うい組織にすぎない。
 …と、ターゲットの表示。緊張が走る。機体は頭部とビームスプレーガンをゆっくりとその方向へ回していった。
 モビルスーツ、GM。
 地球連邦軍の主力となるべき機体である。
 青GMです。
 赤い部分を青く塗るだけで終わらせようと思っていたのですが、
 白い部分にも少し工夫が欲しいかな…ということで、ぼかしペンの青で軽く塗ってみました。
 うまい具合に全体が青白く染まってくれたので、気に入っています。
 青の部分はインディゴブルー+ティターンズブルー。
 白はグランプリホワイト+上記のぼかしペン青です。
 シールドの星の部分だけシルバーを使っています。



- ルナツー -

 無骨なマニュピレータがビーム・ライフルを持ち上げる。と、同時に機体は左に流れた。流れながらバーニアの向き小刻みに入れ替える。
 モビルスーツ一機の担う役割は歩兵一人、戦闘機一つとは比べ物にならない。でありながら、直撃を受ければ即、致命傷となる脆さがある。そんなモビルスーツ同士の戦闘に、"静止"という選択はないのだ。慣性に身を任すだけでも、同じことである。
 モニターに映る敵の姿は目の前にも見えればまだ遠く届かないようにも見える。距離感がつかめないなら、せめていつでも逃げられる姿勢でいることだ。
 前方に意識を集中する。目に見える敵兵の動き。計器類の知らせるわずかな情報。そして……

『機体を通して体に伝わる敵の、"殺気"だ!』

 その"殺気"はぐんぐんと近づいていると思った。勘にすぎない。だが、信じた。
 "勘"は非言語的な情報による感知である。そしてそれは確実に、成長するものだ。

『敵は来る』

 パイロットは己の"実力"が知らせる情報に、命をかけた。

 背中にバズーカ。手にビームライフルのフル装備GMです。
 ライフルは機体のホワイト部分と同じく。白+ぼかしペンで塗ってあります。


 オマケ.
 上の画像の角度を変えてみたものです。





「行くぜ、青GM!」

「オーケー、赤GM!」






















「ダブルビィィィィムッ!!」

 なんとなく、必殺技っぽく決めてみました。
 もはやガンダムというより特撮系。

 ちなみにこの写真のポーズ、
 それぞれのGMが単体だと、背中側が重過ぎて
 見事に倒れてしまいます。
 …で、ご想像の通り
 お互い、背中のバズーカで支えあっているのです。
 人という文字は(略)






「お前ら俺も混ぜろよ」

「エッ!?またやるんですか?」
























「出撃!地球戦隊GMバルカン!」

 GM三つ。
 それぞれ色が違うのでただのGMでもちょっと豪華。
 5体作ったらまたやるかも……




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