GM (3機目) |
- ジャブロー - ドゥッ!! モビルスーツがしりもちをつく。激しく縦揺れを起こすコックピットの中で、パイロットはまだモニターを直視していた。 『来る……!』 倒される寸前。不明瞭な視野の中、一瞬、影が見えた。カメラ・アイの向こう側……そこから襲ってくる敵意の予感。直接に『殺気』と呼んでよかった。恐怖! ギリ…ギリ…。シートベルトが肩口を締め付ける。かまわず腕を操縦棹に伸ばす。痛みが走る…。それ以上の危機感が肉体を支配していた。 敵は来る! めまぐるしく全てが動き続ける戦場の緊張の中で、それはもはや確信となっていた。 GMの腕が素早く上がり、倒されたままの姿勢でビームスプレーガンを構えた。 「どこだ……敵は!」 |
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GM、3機目です。 今回はノーマルカラーに再び挑戦してみました。 缶スプレーのほか、茶色のぼかしペンで汚しを入れてみたのですが、 これが意外と良い感じに機体色を染めてくれました。 お手軽かつ効果的……今後積極的に使って生きたいですね、ぼかしペン。 で、上のGM、いきなり転んじゃってますが こういうピンチの姿、そしてピンチでもがんばっている姿が量産機には似合うような気がします。 |
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敵MSもあわせてのオマケ。 |
- ルナツー宙域 - 慣性に身を任せる。モビルスーツとノーマルスーツ。二重のスーツに身を包んだ肉体は、無限に広がる宇宙の深遠を他人事のように見つめ、窮屈なコックピットに完全に同化していた。 『0030より作戦開始だ。各機、持ち場に着け』 手元の記録機器を確認。ポイントA03-E2。彼に与えられた『持ち場』の名前だ。 司令部により区分けされた領域。狭苦しい宇宙。ため息が出る。 「こう見えてもロマンチストなんだぜ、俺は」 ヘルメットの中でつぶやく。無感動にモニターに目をやり、神秘的ではなくなった宇宙の景色に首を振った。 宇宙の漆黒に連邦軍モビルスーツの白い機影が射出され、テールノズルが複雑な模様を刻む。 宇宙世紀0079。 戦争はますます激しさを増していくばかりである。 |
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Top画像の高画質版です。 背景に使用しているのは塗装のときに下にしいていた新聞紙なのですが これが期せずして宇宙っぽい柄に染まってくれたので、ちょくちょく流用しています。 |
- ソロモン攻略作戦 - 半ば焼け落ちたソロモンの先端。静かに降り立ったGMの部隊が制圧作戦を開始する。 モビルスーツの巨大な脚が一歩、また一歩と要塞内を踏みしめる。その振動だけで、もろくなった防御壁が崩れ落ちる。 もはや抵抗はない。 「逃げる敵には構うなよ。後は中心部を制圧すれば良い」 隊長機が振り向いて支持を飛ばす。その口調には既に、勝者の安堵感が混ざっていた。 だが、その直後。部下たちは答える余裕を失った。 頭上がきらめき、敵影が浮かび上がる。ソロモンにそびえ立つ巨大な機動兵器。モビルスーツではない……! 「何だ、あれは!」 それは、ビグ・ザム。 ソロモン攻略戦。その最終局面が、今、始まろうとしていた。 |
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GM3機そろっての一枚。 イメージは「行軍」です。 ガンプラはその構造上、「歩いている途中」といったポーズが難しいんですよね。 結局この一枚も、行軍の中で立ち止まった瞬間……といったイメージになりました。 3機のGMそれぞれの違いを観察してみるのもまたいとをかし。 |
オマケ. 同じような色のGM二つ、並べてみました。 |