第5章・運命の扉

 

1、斧と弓の抵抗

自分たちを陥れ、グランベルをのっとった、ドズル公、フリージ公を倒すため
反乱軍はついにグランベルへ攻め入ることになった
一方、シグルドの父バイロンは聖剣を息子に届けるため、
瀕死の体に鞭打って馬を走らせるのであった……

オイフェ 「真っ暗ですねえ」
シグルド 「うむ。まさに私たちの未来を暗示しているな
ジャムカ 「どうあがいても死亡確定か……気が滅入るよな」
クロード 「これも神の思し召し」
フュリー 「文句は任天堂まで」
シグルド 「我々がここでやるべきことは多いぞ。
       セリスたちのためにアイテムを整理しなければ!」
オイフェ 「親馬鹿は相変わらずですねえ」
シグルド 「ふっ、そんな風にクールなNPCでいられるのも今のうちだぞ、オイフェ」
ジャムカ 「そうか、お前は青年を通り越して中年になる運命だったな」
オイフェ 「今の段階でも17歳ぐらいなんですけどね」
シグルド 「14歳の頃から顔が全く変わってないぞ」
フュリー  「文句は任天堂まで」
ティルテュ「ところでさ、まだカップリング成立してない人がたくさんいるんだけど?」
シルヴィア「私も独身〜」
ブリギッド 「私はジャムカが好きなようじゃ」
フュリー  「私はレヴィン王子が好きなようです」
ラケシス 「私は兄上以外とは結婚しません」
シグルド 「構わん。さっさと進むぞ」
オイフェ  「ドズルの斧騎士団グラオリッターが何か喋ってますよ」

ランゴバルド「ぇえい! シアルフィの聖騎士団は不意打ちで倒したが
          肝心のバイロンを逃してはどうにもならんでは無いか!!」
斧騎士    「い、いやランゴバルド様。そんな不意打ちとかわざわざ言わなくても」
ランゴバルド「仕方あるまい。剣が得意な奴等を
         まともな方法で斧騎士が倒したなどといっても説得力が無いからな」
斧騎士   「しかしタダでさえ不利な斧に卑怯、姑息、狡猾というイメージを
        わざわざ植え付けなくても……」
ランゴバルド「だまっとれ。それより、バイロンはどうした」
斧騎士    「シグルド軍のほうに逃げていますので、追っ手を差し向けました」
ランゴバルド「よし、聖剣をシグルドの手に渡すな!」

オイフェ  「……だ、そうですよ」
レックス  「やれやれ、オヤジにも困ったもんだな」
アゼル   「斧だもんね」
レヴィン  「それで、出撃メンバーはどうなんだ、シグルド公子」
シグルド  「とりあえず私とホリン、アイラ、レヴィンあたりが突撃。
       ブリギッドやジャムカ、レックス、アゼルで西のアーマーを処理してくれ。
       回復ユニットはまあ、適当に頼む」
オイフェ  「最後までそういうアバウトな采配で行くんですね」
シグルド  「言っとくがセリスの采配も同じようなものだぞ」
オイフェ  「……親子二代で迷采配ですか」
ジャムカ  「苦労人だな、オイフェ」
オイフェ  「言われるまでもありません」
シグルド  「じゃ、出撃!」
レヴィン  「俺はフォルセティは温存しておいた方がいいな」
シグルド  「いや、どんどん使え」
レヴィン  「……いいのか? アーマー相手に使うぞ?
シグルド  「ああ、使ってくれ」
レヴィン  「それなら、フォルセティ!」
アーマー  「もっと楽に死にたかった……」
シグルド  「ハデに死ねてよかっただろう」
アイラ   「なら、こっちは流星剣+必殺だ」
ホリン   「月光+必殺だ」
シルヴィア 「踊って、もう一回」
オイフェ  「死神部隊ですね……」
シグルド  「うむ。オードの人々はよく光る。これも見納めか」
アイラ   「バイロン卿が逃げてきたぞ」
シグルド  「父上! 早くティルフィングを!」
バイロン  「うむ、もって来たぞ」
シグルド  「ありがとうそしてさようなら」
アイラ   「相変わらず壊れているな、聖剣」
シグルド  「50000円もかかるんだよな、修理代。父上ももう少し丁寧に扱ってくれれば」
ホリン   「その父親が息を引き取ったようだが?」
シグルド  「ああ、そりゃそうだ。話したら死ぬ仕掛けだし」
ホリン   「逆にいうと話すまでは死なないわけか。父殺しだな、シグルド公子」
シグルド  「そういえば話さないまま攻略したらどうなるんだ?」
オイフェ  「やりこんでる人に聞いてみたらどうです?」
シグルド  「うむ。知ってる人がいたら掲示板まで頼むぞ!」

  一方、西のアーマー対策の人々

ミデェール「アーマーの相手も大変ですねえ」
ジャムカ 「なんだ、結局また弓三人組で相手することになるのか」
ブリギッド 「不満か?」
ジャムカ 「いや、別に……」
ミデェール「ブリギッド様には愛想よくしたほうがいいですよ。
       今からあなたが子孫を残せる可能性がある唯一の女性ですから」
ジャムカ 「そうだな……ヴェルダンをグランベルの属国にしないためにも好感度UPを」
ブリギッド 「目の前でそんな会話をされて好感度が上がるとでも思うのか、お前」
ミデェール「上がってます、ブリギッド様」
エーディン「これが隣接効果よ、姉上」
ブリギッド 「我々は所詮……システムの奴隷か」
エーディン「それはそうと、そろそろシグルド様たちがアンドレイと戦う頃ですわね」
ブリギッド 「それはそうとじゃないだろう……」
ミデェール「しかしブリギッド様とアンドレイのタイマン勝負を期待していたのですが」
ブリギッド 「私の弟だったか……? そうは思えない髪形だったが」
エーディン「そうですわねえ。あの髪形はどうも・・…」
ミデェール「何をおっしゃいます。あの髪形は人気キャラの証。
       塔矢アキラ然り、ブローノ“アリアリアリアリ”ブチャラティ然り」
ブリギッド 「しかし所詮はザコ」
エーディン「姉上は殺しに行かないのですか?」
ブリギッド 「今からじゃ遅いから……」
レックス  「そうだ! お前は今からじゃ遅い、あきらめろ」
ブリギッド 「ん? どうしたレックス」
レックス  「俺は親父を殺しに行く!」
アゼル  「ウワ、人非人。薄情者。親不孝」
ティルテュ「さいてー。やばーん」
レックス  「手前らには言われたくねえ!」
クロード  「ティルテュはレプトールを殺したくないのですか?」
ティルテュ「ホントは殺したいけど、返り討ちに合うのは目に見えてるもん」
クロード  「はっはっは。ティルテュは賢いですねえ」
レックス  「外野は黙れ!」
ティルテュ「で、レックスは何でランゴバルドを殺したいの?」
レックス  「ドズル家の名に泥を塗った親父を生かしては置けん」
アゼル  「斧=悪役の図式を確立したランゴバルドが気に入らないんだってさ」
ティルテュ「ふーん、やっぱり斧って単純なんだ」
レックス  「アゼルは黙れ! ティルテュは信じるな!」
ジャムカ 「なら、さっさと行ったらどうだ?
       斧のお前が悪役を倒せば斧も少しは評判が上がるだろう」
レックス 「だからそういう問題じゃねえって」

  ……で、シグルド達

シグルド  「アンドレイ殺したい人〜」
フュリー  「そうですね……一応、姉の仇ですが」
ホリン   「弓に向かっていく気か?」
シルヴィア 「だったら手、貸すよ。それであんたが死んで、レヴィンは私のもの」
レヴィン  「すまん、コープルにフォルセティなんて持たせるのは
        初回プレイだけで十分なんだ。勘弁してくれ」
アイラ   「結局、誰が行くんだ?」
シグルド  「誰でもいいけど、結構悩むな……」
アンドレイ 「もっと他のことで頭を悩ますんだな! 私を簡単に倒せるとでも」
シグルド  「よう、アンドレイ。髪形変だぞ
アンドレイ 「仕方ないだろう! 子供のころにエーディン姉上が私の髪で遊びやがって、
        結局この髪形で安定してしまったんだぞ!!」
アイラ   「ほう、エーディンもなかなかやるな……」
シグルド 「魔性の女が姉じゃあ、お前も苦労しただろうなあ」
アンドレイ「そういえば姉上は今どうしてる?
       行方不明だったブリギッド姉上もいるとか・・…」
シグルド 「ああ、エーディンは確かアゼルが気になってジャムカが好きになって
       その挙句ミデェールと結ばれたぞ」
フュリー  「ブリギッド様はレヴィン様が気になったりしつつもジャムカが好きなようです」
アンドレイ「我が姉ながら節操無いな。私のように純愛でなければ……」
アイラ   「で、お前の純愛の結果がスコピオか」
アンドレイ「ああ、我が息子スコピオよ……」
シグルド 「じゃ、息子に思いを馳せつつ、死んでくれ」
アンドレイ「あわびゅ」
フュリー  「次はランゴバルドですね」
アイラ   「なにやら、レックスが後からものすごい勢いで追いかけてきたぞ」
シグルド 「途中で合流できるだろ。斧退治だ」

  と、言うわけでリュ−ベック城攻略戦

シグルド 「ホリンとアイラとレヴィンが突っ込んで、後、適当に行くぞ!」
オイフェ  「お願いですからもう少し作戦のバリエーションを……」
シグルド 「仕方ないだろう。これでたいていの敵を倒せるんだから」
ホリン   「で、敵はあらかた倒したぞ」
シグルド 「早いな」
アイラ   「単調なシーンを長々とやっても仕方ない」
レヴィン 「ランゴバルドを倒すのは俺の仕事だな」
レックス 「待て−−−−−ッ!」
レヴィン 「お? レックス、どうした」
レックス 「親父は俺の手で殺す!」
シグルド 「物騒だな」
レックス 「構わないだろう、シグルド公子」
シグルド 「かまわんが、出来るのか?」
レックス 「な、何……?」
ランゴバルド「レックス! この裏切り者めが!」
シグルド 「名前長いぞランゴバルド」
レックス 「やれやれ……これも運命だ。許せよ、親父」
ランバル 「百年早いわ! スワンチカを喰らえい!!」
レックス 「ぐふっ!?」
オイフェ 「ハイ、リセットですね」
アゼル  「あーあ、格好悪い」
レックス 「アゼル……いつ来た」
シグルド 「やはり神器に立ち向かえるのは神器だけだな」
レヴィン 「で、結局俺がやっていいのか?」
シグルド 「ああ、頼む」
レヴィン 「フォルセティ! フォルセティ! フォルセティ!」
ランバル 「グ……、ダナンよ。父の敵を討ってくれ・・・・・・」
アゼル  「ん? 誰それ」
レックス 「俺の兄貴だ」
アゼル  「じゃ、後半になってもレックスの身内は悪役ってことだね」
レックス 「味方だっているぞ」
アゼル  「愛がどうこう言ってる斧男とか、突撃しか能の無い斧男とか」
レックス 「……よく考えたら、お前の兄貴は悪の親玉じゃないか。人のこといえるか!」
シグルド 「ま、ともかく制圧だ。ティルフィングの修理もしておくか。オーイ、デュー」
デュー  「ん? 呼んだ?」
シグルド 「今どこにいる?」
デュー  「城から動いてないけど?」
シグルド 「じゃ、ワープでこっちまできてくれ」
デュー  「うん、次のターンね」
シグルド 「時間はたっぷりあるからな。じゃ、キュアンに場を譲るか」

 

2、砂漠を往く

シグルド達への援軍としてグランベルへとやってきた
キュアン率いるレンスター王国の槍騎士団ランスリッター。
彼等の運命を知らないものはいない……

キュアン  「さて、砂漠まで辿り着いたぞ」
エスリン  「私たちの最後の晴れ姿ね、キュアン」
キュアン  「アルテナ〜、私たちの顔をよく覚えておくんだぞ〜」
槍騎士   「しかしエスリン様、戦場まで子供を連れてくるだけでも非常識なのに
        なぜ追撃リングや他の各種リング、
        さらに星50の銀の剣までレンスターに置いてきてしまったのです?」
エスリン  「だって……ねえ、あなた」
キュアン  「ああ、それが一番だ」
槍騎士  「はあ……」
キュアン  「さて、進軍するぞ。一歩ずつ」
エスリン  「砂漠の行軍はつらいわね〜」
槍騎士  「こんな状態では、シグルド軍と合流しても戦力にはならないのでは……」
キュアン  「ああ、もっともだな」
槍騎士  「そんな……」
キュアン  「さて、そろそろトラキアの竜騎士が襲ってくるぞ」
槍騎士  「え?」
トラバント 「ほう、われわれの追撃を知っていながら砂漠で迎え撃つとは、
       自信過剰だな、キュアン」
キュアン  「いや、別にそういうのじゃないから」
槍騎士   「す、砂に足を取られて動けません!」
竜騎士   「おまけにわれわれの武器はナイトキラーだぞ」
トラバント 「フッ、手も足も出まい」
エスリン  「じゃ、この子をお願いします」
トラバント 「は?」
エスリン  「名前はアルテナ。私たちの娘です。ノヴァの直系の血、ひいてますから」
キュアン  「ゲイボルグの槍も渡しておくぞ。後で娘に使わせてやってくれ」
トラバント 「な、何で私が貴様らの子供の面倒を見るかっ!」
キュアン  「運命だ」
エスリン  「そういう風に決まってるから」
キュアン  「私たちが死ぬのもおまえがアルテナを育てるのも運命だ」
槍騎士  「ひょっとして私たちが登場とともに死亡していくのも……」
エスリン  「運命よ」
槍騎士  「……(死)」
トラバント 「ちょっとぐらい抵抗しろ。歯ごたえがないぞ」
エスリン  「リーフ、頑張ってね……」
キュアン 「アルテナを頼むぞ、トラバント……」
マゴーネ 「トラバント様、キュアンとエスリンを討ち取りました」
トラバント 「う、うむ……」
マゴーネ 「子供はどうしますか?」
トラバント 「むう……なぜか知らんが連れて帰らなければならないような気がするな」
マゴーネ 「はあ? ロリコンですか」
トラバント 「私には私の考えがあるのだ!        それよりおまえはこれからシグルド軍を倒しに行け!」
マゴーネ 「な、なぜ!? いいじゃないすか。ほっときましょうよ、あいつらは。
       自殺しに行くようなもんですよ」
トラバント 「うるさい、さっさと行け!」
マゴーネ 「はあ……」
トラバント 「(この子供がキュアンの子だということを知るものはすべて死んでもらう)」

一方、シグルド軍は

デュー   「ねえねえラケシスさん」
ラケシス  「私は兄上以外とは結婚しませんが、何か?」
デュー   「独身貫いてもいいことないよ、ラケシスさんの場合は」
ラケシス  「では兄上を連れてきなさい」
デュー   「無理だって。それよりおいらと結婚しない? 占いのじいちゃんが、
       おいらとラケシスさんは愛し合っているようじゃって言ってるし」
ラケシス  「虚構ですわ」
ジャムカ  「おい、デュー。シグルド公子が呼んでるんだろう。とっとと行け」
デュー   「へいへい。みんなぴりぴりしてるんだよな〜。もうすぐ死ぬからって」
エーディン 「ワープするわよ、デュー」
デュー   「あいあーい」
シグルド  「よくきたな、デュー。さっそく私に全財産を貢げ」
デュー   「持ち金全部使ったの?」
シグルド  「高いからな、ティルフィング。
       さて、アイラとホリンが売り払った銀の剣、勇者の剣を買い取るぞ」
デュー   「まだ先があるのに……」
シグルド  「キュアンたちが殺されてる間、やることもないからな。今のうちに支度だ」
シルヴィア「守りの剣も売るの?」
シグルド  「ああ、買い取っておく。あとはリング……」
デュー   「お金、足りるの?」
シグルド  「こんな時のために闘技場をのこしておいたのだ。
       ナバールでもナザールでもどんと来い!」
オイフェ  「シグルド様〜」
シグルド  「どうした?」
オイフェ  「そろそろ私たちはイザークに逃げますんで」
シグルド  「ああ、セリスを頼んだぞ。後で武器を送るから」
シャナン  「僕もさよならだね」
シグルド  「ああ。シャナン。言っておくことがある。
       これから先、あまり目立とうとするなよ。特にセリスよりも目立つのはだめだ。
       控えめな気持ちを忘れずに、しかしいざというときは大活躍してくれ」
シャナン  「はーい」
オイフェ  「はあ。この若い顔も見納めか……」
シグルド  「気にするな。じゃあ、第2部で頑張れよ」
オイフェ  「シグルド様も、あの世でお大事に」
アイラ   「私も素直にイザークに帰っていれば……」
シグルド 「あきらめろ」
クロード  「すでに運命の扉は開かれた。私たちが何をやっても無駄なのです」
ホリン   「そろそろランスリッターが全滅したようだ。竜騎士が向かってくるぞ」
シグルド  「レヴィン、アイラ、ホリンで撃退。私は後ろで見物」
レックス  「弱気だな」
シグルド 「あいつら、ナイトキラー持ってるんだぞ! 恐くて近寄れるか!」
ホリン   「おれたちの武器は売り払っていて、
       弱体化していることはわかっているだろうな?」
シグルド 「大丈夫だ。おまえたちなら竜騎士ごときには負けん」
マゴーネ 「言ってくれるな、シグルド」
レヴィン  「フォルセティ!」
アイラ   「流星剣!」
ホリン   「月光剣!」
マゴーネ 「ひ……ひでぶ」
シグルド 「な、言った通りだろ」
マゴーネ 「だからいやだったんだ、こいつらと戦うのは……」
シグルド  「運命運命。じゃ、砂漠を渡るぞ。
       フュリー、遠隔攻撃がうざいマージを単独で倒しに行ってくれ」
フュリー  「了解です」

 砂漠の行軍。連れて行くのはレヴィンとその他の女性キャラ

シグルド   「砂漠でユニットを動かすのは面倒だ」
ラケシス   「それにしては私たちまで連れて行くのですね」
エーディン  「歩兵でも砂漠はつらいわよ」
ティルテュ  「役にも立たないしね」
レヴィン   「ところでシグルド公子、フュリーがピンチだ」
シグルド   「ん? なんでだ」
レヴィン   「マージ相手に返り討ちにあってるぞ」
シグルド   「ああ、本当だ」
シルヴィア 「よし、私が許すから殺せ!」
シグルド  「いや、もう少し粘れ!」
フュリー   「レヴィン王子、申し訳ありません……」
シルヴィア 「やたっ♪」
シグルド  「あーあ。遠距離攻撃のマージが何人かのこったままじゃないか」
フュリー   「文句は任天堂まで」
レヴィン   「いや、明らかにおまえの責任だぞ」
シグルド  「じゃ、進むか」
レヴィン   「リセットは?」
シグルド  「しないぞ」
レヴィン   「おい………」
シグルド  「さて、フィノーレ城のヴァハも殺して、あとはレプトールだけだ」
エーディン 「グランベル六公爵家のうち、ドズル・ユングヴィの当主を殺害し、
        フリージの当主もこれから殺害」
ブリギッド  「シアルフィとエッダは造反」
アイラ    「グランベルはガタガタだな」
ティルテュ 「アルヴィスに権力が集中するわけよね」
シグルド   「さて、諸君に知らせることがある」
シルヴィア 「なに?」
シグルド   「女性ユニット全員でレプトールのところに突っ込んでもらう!」
エーディン 「死ぬわよ」
シグルド   「ああ、死ねよ」
シルヴィア 「…………」
シグルド   「今回は庶民だけでプレイするんだから、
        カップリングが成立したアイラとエーディンは特に死んでもらわねば」
アイラ    「それが理由か……」
エーディン 「美しいって、罪なのね」
ブリギッド 「ま、待て! それなら成立していない私たちは別に……」
シグルド  「確かにそうだが、この際、きりがいいから全員死んでもらう」
ラケシス  「きりがいいから……」
シグルド  「さあ行け! できるだけレプトールたちを弱らせろよ!」
アイラ    「………」
シルヴィア 「さすがに酷くない?」
シグルド  「何が?」
シルヴィア 「殺すことないでしょ、殺すことは」
シグルド  「何か勘違いしてないか?
        いいか、私もおまえたちもどうせ死ぬんだぞ。
        それがちょっと早くなったからって何が変わるものか」
エーディン 「私は生き延びるけど?」
シグルド  「子持ちはそれだけで死刑だ。さあ行け! 死んでこい!!」
アイラ    「嫌だ、と言ったら?」
シグルド  「君はそれほど愚かではないはずだ。違うかね?」
ティルテュ 「わざわざ忍者竜剣伝風にそんな事を言ったそのココロは?」
シグルド  「ユニットを操作すれば本人が嫌だろうがなんだろうが突撃する」
エーディン 「まあ、なんて身も蓋もないもない」
シグルド  「じゃ、頑張れよ」

そしてレプトールたち

フリージ兵 「大変です、レプトール様!
         アルヴィス配下のアイーダ将軍が裏切りました!」
レプトール 「ええい! シグルド軍と挟み撃ちではないか!」
フリージ兵 「あ、シグルド軍が突っ込んできました。しかも女性ばっかりで」
レプトール 「なに?」
アイラ    「最後の流星剣!」
ブリギッド  「最後のイチイバル!」
ティルテュ 「最後のトローン!」
ラケシス   「最後のカリスマ!」
エーディン 「最後のリライブ!」
ラケシス   「最後のカリスマ!」
シルヴィア 「最後の踊り!」
フリージ兵 「す、捨て身で……ぐふっ!」
レプトール 「えぇい、何をやっている! 食らえトールハンマー!!」
アイラ    「ここまでか……」
ブリギッド 「このあと、イチイバルはどうなるんだろう……」
ラケシス   「兄上、あの世で既成事実を・・・・・・」
ティルテュ 「お父様の馬鹿ーーー」
シルヴィア 「私だってもう少し生き延びれたはずなのに!」
エーディン 「これで出番が終りね……」
レプトール 「くっ、こちらの戦力も半減したか」
レヴィン   「がけの下からフォルセティ!」
レプトール 「うおぉ? そんなところから……」
シグルド  「よし、討ち取ったな」
レヴィン  「女性たちの戦いは無意味だったんじゃないか?         レプトールさえ倒せば全部死ぬんだし」
シグルド  「まあ、それはそれだ。さて、ヴェルトマーのアイーダに話し掛けるか」

  女将軍アイーダに会見するシグルド

アイーダ 「アルヴィス様はすべてをご承知です。
      ドズル、フリージ両家の発言力が弱まった今、
      ヴェルトマーはあなたの味方です」
シグルド 「(^▽^)<何をぬけぬけとこの野郎」
アイーダ 「ば、バーハラでアルヴィス様がお待ちですので」
シグルド 「わかったわかった。みんな集めてくるから」
アイーダ 「は、はあ」
シグルド 「さあ、あとはエンディングだ。長かったな」

 

3、エピローグそしてプロローグ

王都バーハラに凱旋するシグルドたち
長かった彼等の戦いもこれにて終了
ご冥福をお祈りします

シグルド  「アルヴィス! 久しぶりだな」
アルヴィス 「ああ、シグルド。ご苦労だった。女性ユニットは全員殺したのか?」
シグルド  「ああ。次回はいよいよ庶民の登場だ」
アルヴィス 「私も新鮮な戦いが出来るな。楽しみだ」
シグルド  「ところでディアドラはどうしてる?」
アルヴィス 「元気だぞ。来年あたり、ユリウスが生まれる予定だ」
アゼル   「兄さんって結構妻を溺愛するタイプだよね」
アルヴィス 「悪いか?」
アゼル   「別に」
クロード   「しかし今回の次世代は苦労しそうですね。神器の後継者が極端に少ない」
アルヴィス 「ユングヴィ、エッダ、シレジアは神器消失か」
シグルド  「ま、セリスたちに頑張ってもらうさ」
アルヴィス 「よし、それではそろそろ処刑を開始するぞ」
ディアドラ  「シグルド様、また会いましょう」
シグルド  「ディアドラ、元気でな。早くこっちに来いよ」
アルヴィス 「矛盾してるぞ、お前」
シグルド  「気にするな」
アルヴィス 「まあいいか。では、ファラフレイム!」

かくして、親世代リプレイは終わった

イザークへの遠征に端を発した

グランベルの動乱は

多くの武器をを★50へと導き

そして、幾多の神器の血筋と共に

はかなくも消えた


戦い途上において、傷つき倒れた者

シアルフィの赤い人、ノイッシュ

 ノイッシュ「シグルド様、酷いです……」

シアルフィの緑の人、アレク

 アレク  「俺、せめて次のプレイでは誰かとくっつきたいんですがね……」

四天馬騎士最弱候補筆頭、フュリー

 フュリー 「もう少し生き延びれていれば他の皆さんと一緒に死ねたのですが……」


第5章において、わざと殺されたもの

イザークの死神王女、アイラ

 アイラ   「スカサハとラクチェの出番を奪ったこと、きっと後悔するぞ」

イチイバルの女、ブリギッド

 ブリギッド 「同じ神器持ちのくせにレプトールにかなわなかったことが心残りだ」

魔性の女、エーディン

 エーディン 「今回も私をめぐって複数の男が争ったわね……割と満足」

ブラコン、ラケシス

 ラケシス  「兄上以外と結婚せずにすんだので満足です」

温室育ちのわがまま娘、ティルテュ

 ティルテュ 「何気に私、また一回もクラスチェンジしたこと無いよ〜」

踊りっぱなし、シルヴィア

 シルヴィア 「誰よ、リーンよりレイリアのほうが有能なんていってるのは!」


イベントにより、自動的に殺されたもの

レンスター親馬鹿王子、キュアン

 キュアン  「頑張れよ、リーフ、アルテナ」

その妻、エスリン

 エスリン  「追撃リングにエリートリング、★50の銀の剣。リーフ、しっかりね」

そしてシアルフィの親馬鹿、シグルド

 シグルド  「まだ私の出番は終わってないぞ10章で会おう!」


最後まで生き延びたが、特に意味はなかったもの

遅い、重い、鈍い、アーダン

 アーダン  「出撃させてください……」

炎の重さが命取り、アゼル

 アゼル   「今度はアイラさんとくっついたら面白そうだなあ」

斧だから、レックス

 レックス  「斧だからとか言うな」

不死身の男、ミデェール

 ミデェール 「死ぬのは慣れてます。そのうち生き返ります」

裏切り者、ジャムカ

 ジャムカ  「エルトシャンを見習えとは誰も言うまいって」

こそ泥、デュー

 デュー   「たまにはクラスチェンジして戦いたいなあ」

馬鹿な男さ、ホリン

 ホリン   「今度生れてくる時は……月光剣を使えるパティを」

フォルセティ、レヴィン

 レヴィン  「次の話で再登場。でも人格が違うのさ……」

生臭坊主、クロード

 クロード  「悲しんではいけません。より完全なユニットをつくるための試練なのです」


仲間にすらしてもらえなかったもの

10000円、ベオウルフ

 ベオウルフ 「あんまりだ……」


若者達は、有能な後継ぎを求めて戦った

しかし、そのゆめもかなわぬまま

戦場に散った

彼らの恋愛が

いったい何であったのか

そして、光は・・・・・・・・・

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