皇騎士奮闘記

〜ナイトガンダム物語3・伝説の騎士団リプレイ日記〜

クラウン

「座談会の続きだ。下僕ども、用意はいいか」
風騎士 「更新予定より3日ほど遅れてますが用意OKです」
クラウン 「ああ、4日遅れにならないうちに完成させんとな」
灼騎士 「後50分で4日遅れになるが」
風騎士 「うむ。物理的に不可能ですな」
クラウン 「うるさいな。牛馬のごとく働けよ。時間厳守だ、時間厳守」
風騎士 「あなたの実力が分かるまではそれはできません」
クラウン 「えぇい欲しいのは名声か! 金か!」
風騎士 「名声500以上(初対面時まで)」
クラウン 「クソッ、相変わらず意味もなく偉そうな奴め」
風騎士 「あなたにだけは言われたくない」
灼騎士 「さて、時間もないことだし、早速座談会のメンバーを募るか」
風騎士 「ふむ。前回はザビ家だったが今回はどうするか」
クラウン 「おまえらが主導権握るなよ。おまえらは僕の下僕だ。げ・ぼ・く!」
灼騎士 「そういうことはこれを見てから言ってはどうだ?」
クラウン 「うっ……それは」
風騎士 「ほう、クラウン殿は総合的に見て灼騎士や私よりもかなり劣っていますな」
灼騎士 「そう言ってやるな風騎士。あれでも気にしているのだ」
クラウン 「持ち出したのはてめえだよ」
灼騎士 「この際それは些細なことだ」
クラウン 「……クソッ、やっぱり僕より実力の勝る奴等なんてお供にするんじゃなかった。
   F90を呼べ! 奴なら僕の言いなりさ!」
灼騎士 「就職活動が忙しいらしい」
クラウン 「誰が管理人の近況を述べろといった!」
灼騎士 「いや、F90の事だが」
風騎士 「子持ちで再就職に踏み切るとは、さすがF90殿。
   ブリティス王家に未来がないことをよく存じている」
クラウン 「やかましいわッ! ブリティスは後1000年ぐらい繁栄するんだよ!」
風騎士 「しかしこの皇子と結婚して子孫を残そうという女性など、どこにいるのか……」
灼騎士 「ボランティアの人にでも頼むしかないな」
クラウン 「富も名誉も思うがままの僕に惚れない女性がいるもんか」
灼騎士 「……なあ風騎士よ。
 この世間知らずの坊ちゃんに世間を教えてやってはどうか」
風騎士 「フム。面白い試みですな」
クラウン 「何?」
風騎士 「脇役特集座談会第2弾!」
灼騎士 「集合! 女性キャラ!! 〜ドキッ! 女だらけの座談会〜」
風騎士 「ポロリは無いのであしからず」
クラウン 「長い前ふりだ……」
   
  〜花嫁候補その1 ガルマの妻、イセリナさん〜
   
灼騎士 「では一人目の方、ノックして面接室の中へどうぞ」
イセリナ 「はーい」
クラウン 「おい」
風騎士 「何か?」
クラウン 「いきなり人妻を呼んでどうする」
風騎士 「いや、人妻は人妻でなかなか乙なものでして」
クラウン 「何が乙なんだよ! 
   だいたい座談会じゃなかったのかよ。個別面接じゃないか」
イセリナ 「細かいことにこだわる人は駄目ですわ。私の夫を見習いなさい」
クラウン 「うるせぇ! ガルマみたいな犯罪者はもう少し過去にこだわるべきなんだよ!
   『これからは心を入れ替えます』だと?
   しかもお礼が世界地図一枚かよ!」
イセリナ 「あら、あの地図はとても役に立ったでしょう。
   アレがないとこれから行く場所も自分の居場所も、
   世界のつながりもわからないわよ」
クラウン 「どうせ市販の世界地図じゃないか。
   中学の地図帳でも引っ張り出してきたほうがよほど役に立つね。
   命を助けた御礼としちゃあチャチすぎる」
イセリナ 「贈り物とは心がこもっていることが一番……」
クラウン 「母の日のプレゼントに『真心』を上げるタイプだろうお前」
イセリナ 「ウッ!」
クラウン 「語るに落ちたな。こんなけちな女は花嫁失格」
イセリナ 「私もガルマ様意外とくっつくつもりはありませんが」
クラウン 「じゃあ来るなよ……」
   
  クラウン様の花嫁条件
  その1「ケチな女は駄目。あと人妻も」
   
風騎士 「人妻の良さが分からないとは困りますね」
クラウン 「若いくせに親父臭いぞ風騎士」
灼騎士 「じゃあ次の人、面接室にどうぞ」
   
  〜花嫁候補その2 ゼダンのメイド、ナナイ〜
   
ナナイ 「失礼します」
クラウン 「………誰?」
ナナイ 「ナナイ・ミゲルです「」
クラウン 「誰か会ったことあるか?」
風騎士 「知りませんな」
灼騎士 「記憶にない」
ナナイ 「ゼダンの要塞でメイドをやってたんですが……」
クラウン 「要塞にメイド?」
風騎士 「そういえばF90殿がそんな話をしていたかも……。メイドさんと会ったとか」
クラウン 「で、特技は?」
ナナイ 「強化人間の管理と秘書業務です」
クラウン 「部下になら一人ぐらいいてもいいけどな」
灼騎士 「いや、実務能力のある人間こそ妻にすべきだ」
風騎士 「的を射た意見ですね」
灼騎士 「それにメイドというのもツボをついているといえる」
風騎士 「私も同感です」
クラウン 「じゃあ灼騎士、お前にやるよ」
灼騎士 「いや、私は年増は苦手で」
クラウン 「僕も」
風騎士 「だ、そうだ。帰っていいぞ」
ナナイ 「……………終わりですか?」
クラウン 「終わり」
   
  クラウン様の花嫁条件
  その2「年増は守備範囲外。メイド萌えの趣味もない」
   
クラウン 「だいたい年増のメイドなんてねえ」
風騎士 「流行りませんな」
灼騎士 「全くだ。メイドといえば若さとネコミミだ」
クラウン 「それも多分間違ってるぞ」
   
  〜花嫁候補その3 ベルファスト村のミハル姉さん〜
   
ミハル 「あ、し、失礼します……」
クラウン 「んが……み、ミハルさんじゃないか……」
ミハル 「えっと、久しぶり」
風騎士 「なるほど」
灼騎士 「これだな」
風騎士 「これですな」
クラウン 「何が」
灼騎士 「小さい頃から憧れだったお姉さん……」
風騎士 「大人になり、王になった今、その憧れの人を妻として迎える……」
灼騎士 「これだな!」
風騎士 「これですな!」
クラウン 「勝手に作るなよ話を! ミハルさんはただの近所のお姉さんだ」
ミハル 「そうねえ。私も坊やのオシメをかえてあげたくらいだから、
   ちょっと恋愛対象としては考えられないわねえ」
クラウン 「MS族にオシメなんて必要……なのか?」
風騎士 「永遠の謎です」
灼騎士 「どこから食べ物を摂取するのかすら不明だからな」
ミハル 「禁句だったかしら」
風騎士 「いえいえ。ところでその後カイとはどうですか」
ミハル 「ああ、彼?プレゼントをくれるって言ってたのになくしたとか言ってごまかして、
   結局何もくれなかったのよ。だから今絶交中」
風騎士 「それは酷い男ですな」
クラウン 「プレゼント……ああ、あの竜の首飾りか……」
灼騎士 「皇子がネコババしたというアレか」
風騎士 「その上こなごなに打ち砕かれたアレですな」
ミハル 「……じゃあ私と彼の不仲は坊やの所為なの?」
クラウン 「いいだろ別に。些細なことだよ」
ミハル 「……」
クラウン 「王である僕が偉業を成し遂げるのに些細な犠牲に構ってられないね」
ミハル 「……言いふらしてやる」
クラウン 「は?」
ミハル 「坊やが何歳までオネショしてたか言いふらしてやるー−−ッ!」
クラウン 「何ィッ!?」
風騎士 「幼馴染の特権というやつですな」
灼騎士 「まさか皇子を脅迫できる女がいるとは」
クラウン 「……だから嫌なんだよ、昔の知り合いに会うのは!」
   
  クラウン様の花嫁条件
  その3「幼馴染は友達以上恋人未満」
   
風騎士 「しかし何かのきっかけでお互いが異性であることを意識してしまえば
   いきなり急接近のおいしい展開が……」
クラウン 「少女漫画の読みすぎだ」
灼騎士 「次の方どうぞ」
   
  〜花嫁候補その4 石像のベルトーチカさん〜
   
灼騎士 「次の方……次の方! 面接室にどうぞ!」
クラウン 「返事がない」
風騎士 「ただの屍ですか?」
灼騎士 「ん? いつの間にか部屋に入っているこの石像は……」
石像 「………」
風騎士 「次の候補者のようです」
クラウン 「あのね、風騎士君。石像をどうしろっての?」
風騎士 「煮るなり焼くなりどうぞ」
クラウン 「じゃあ煮るか」
灼騎士 「私は焼く方を希望する」
風騎士 「まあ、しかし仮にも花嫁候補ですからねえ」
クラウン 「だから石像をどうしろと」
灼騎士 「いや、クラウン殿もMSならば石像と似たようなもの」
クラウン 「人間の女を強く希望したいんだが」
風騎士 「同族は?」
クラウン 「MSの女はオカマかどうかの区別がつかないから除外」
キュベレイ 「ホホホ……私を呼びましたか?」
クラウン 「およびでない」
   
  クラウン様の花嫁条件
  その4「石像やMSはお断り」
   
ベル 「うーん。ハッ、ここは?」
風騎士 「おや?夜になったら石像から人間に戻りましたね」
灼騎士 「しかし夜を共に過ごすだけでは真の夫婦とはいえないな」
クラウン 「放送禁止用語が飛び出る前に次に行くか」
ベル 「私は一体……」
   
  〜花嫁候補その5 ロリ魔術師 クェス〜
   
クェス 「クェスです。好きなものはニュータイプで嫌いなものは父親です」
クラウン 「風騎士……」
風騎士 「何か?」
クラウン 「子供を連れてきてどうする」
風騎士 「いや、青い果実もなかなか」
クラウン 「法律に引っかかったらどうする気だ!」
灼騎士 「心配するな。年齢は多分皇子も同じくらいだ」
クェス 「私、子供じゃないわ」
クラウン 「それが子供の台詞だろうが」
風騎士 「なお、データによるとベルトーチカを石化したのは彼女だそうです」
クェス 「あんたも私を子供扱いすると石にするわよ〜〜」
クラウン 「のぼせるな。僕を怒らせると無実の罪で火刑台に上がらせるぞ。
   だいたい夜になると元に戻る不完全な呪いしかかけられん未熟者が
   リゲルグの呪いに耐え切った僕を呪おうなんて10年早いね」
灼騎士 「皇子、子供は挑発すると余計、図に乗るぞ」
クェス 「石にしてやる〜〜〜!」
クラウン 「わかったよ。何が望みだ」
クェス 「聖者の杖」
クラウン 「ほらよ。さっきかっぱらった奴だ」
クェス 「ありがと。じゃあ仲間になってあげるね」
クラウン 「要らん。帰れ」
灼騎士 「SFC版か」
クラウン 「そういえばSFC版ではクェス用に
  「ハサウェイの杖」と「ギュネイの杖」を作ってやったこともあったな」
風騎士 「それこそ呪われてそうな武器ですな……」
   
  クラウン様の花嫁条件
  その5「ロリコンじゃないので子供は対象外」
   
風騎士 「しかしF90どのは結構あの娘が気に入っていたような」
灼騎士 「年をとると小さな子供が恋しくなるんだろう」
クラウン 「犯罪者一歩手前とも言うな」
灼騎士 「では次の方どうぞ」
   
  〜花嫁候補その6 呪術師 フォウ〜
   
フォウ 「嫌いなんだ、自分の名前」
灼騎士 「太陽の塔を守り、ラカン地方を闇に閉ざしていたフォウか」
クラウン 「それって灼騎士の宿敵ってことにならないか?」
灼騎士 「なるような、ならないような…」
風騎士 「ライバルとの恋もなかなかよろしいものですぞ」
灼騎士 「いや、私ではなく皇子の花嫁候補だぞ」
クラウン 「あー、なんかもうこっちで情報を整理するの面倒になってきたから
   フォウ、君、自己PRを聞かせて。3分以内で」
フォウ 「本当に面接なのね……」
風騎士 「志望動機もついでにたのみます」
灼騎士 「大学生活で学んだこともな」
フォウ 「私は自分の仕事に私情を挟まずにやり遂げる性格です。
   例えばザビロニアでラカン地方を闇に閉ざす仕事を任された時には
   住民が布団を干せずに可哀想だとも思ったのですが
   自分がそのような仕事を任された意味を考え、大局的に物事を見ることで
   目の前の事情だけで動くのではなく、
   与えられた仕事をやり遂げることが重要であると学び、それを実行しました。
   御社ではクラウン様の命令に従うことが全てであると伺いました。
   命令に忠実な自分に最もあった職場ではないかと思い、
   御社を志望しております。
   また、自分は潔さを信条としています。
   以前太陽の塔で敵に破れた時にはきちんと事情を話し、
   太陽を取り戻す方法を伝えました。
   ザビロニアを解雇されたのはそれが原因なのですが
   全力で挑んで失敗したならば潔く認めることが大事だと思っています」
クラウン 「そう。それじゃあ今回の面接の結果は1週間以内に
   面接を通過した人のみ、連絡を入れるから
   縁があったらまたね」
フォウ 「はい」
風騎士 「偉く短い面接ですな」
クラウン 「理屈っぽい女は嫌い」
   
  クラウン様の花嫁条件
  その6「理屈っぽい女は嫌い」
   
灼騎士 「どんどん理由が適当になっていくな」
クラウン 「だってフォウなんて一瞬しか登場しなかったキャラじゃないか。
   そんなのが僕の花嫁になろうなんてちゃんちゃらおかしいね」
風騎士 「では次の方も望みは薄いですな」
   
  〜花嫁候補その7 剣士 ロザミア〜
   
ロザミア 「ロザミアです」
風騎士 「今度は月の塔の番人です」
灼騎士 「ついになる太陽と月の塔にそれぞれフォウとロザミアとは
   バンダイもなかなか考えているようだな」
クラウン 「でもどうせ気合連発で倒されておしまいだろ」
ロザミア 「そ、空が落ちてくるー−−」
クラウン 「急に叫ぶな、ロザミア」
ロザミア 「ロザミィよ、お兄ちゃん」
クラウン 「誰がお兄ちゃんで誰がロザミィなんだよ。
   年増の癖に子供みたいな口利くな」
ロザミア 「空が落ちてくるー−ッ!」
クラウン 「それはもうええっちゅうんじゃい」
風騎士 「情緒不安定の傾向があるようですな」
灼騎士 「精○病院から抜け出してきたのだな」
風騎士 「バードマンか」
灼騎士 「と、いうことはさからうとアタマをパーにされるわけだな」
風騎士 「最近では動物にされるそうですが」
灼騎士 「2号には効かない脅しになってしまったな。これも時代の流れか」
クラウン 「パーマンのコアな読者しかわからない話はしないように」
風騎士 「管理人も耳に挟んだ程度の知識しかもってませんしね」
   
  クラウン様の花嫁条件
  その7「強化人間お断り」
   
クラウン 「ニュータイプもできれば避けたいね。
   変なのばっかりだし」
風騎士 「次は真人間ですよ。ご安心を」
   
  〜花嫁候補その8 騎士 クリス〜
   
クリス 「クリスチーナ・マッケンジーです」
クラウン 「ああ、灼騎士の部下ね」
灼騎士 「いかにも」
クラウン 「部下の部下と結婚? 身分的にちょっとねえ」
風騎士 「いや、しかし彼女には某国の王女であるという噂が」
クラウン 「本当に?」
クリス 「一応、SFC版ではそのように……」
クラウン 「でも王女が戦わなきゃいけない国の財政状態なんてたかが知れてるよね」
風騎士 「いや、彼女には女王の鞭と蝋燭とレザースーツを装備するという
   それはそれは崇高な使命が……」
灼騎士 「うむ。崇高だ」
クラウン 「王女がその有様じゃ、ますますたいした国じゃないな」
クリス 「……あのねえ」
風騎士 「いけません皇子。そのような発言は国際問題に発展しますぞ」
クラウン 「あん? いまや最強国になったブリティスに誰がたてつくはずがある?」
クリス 「なんかブリティスが第二のザビロニアになりそうね……」
灼騎士 「今ごろはザビロニアの王子が脱走してどこかの村で育てられているかもな」
風騎士 「それがギレンか」
灼騎士 「それだな」
クリス 「で、私はもう帰っていいの?」
クラウン 「ああ、いいよ。貧乏な国の王女なんて妃には不十分だからね」
   
  クラウン様の花嫁条件
  その8「貧乏人は近寄るな」
   
風騎士 「しかし財政状態はブリティスもあまり……」
灼騎士 「クリスタルハンマ以外は金をくれんからな、この周囲の敵」
クラウン 「国の財政まで敵から奪うなよ。税金があるだろ、税金が」
   
   
風騎士 「しかし皇子の望みの高さにも困りましたな」
クラウン 「そんなに高望みした覚えもないけど」
灼騎士 「まとめてみよう。皇子の花嫁の条件は
   人妻ではなく、年増でもロリでもメイドでもなく
   貧乏でなく、ケチでなく、理屈っぽくなく、情緒不安定でもない
   石像とMS族以外の女性
   ということになるな」
風騎士 「恐ろしい高望みですな」
クラウン 「普通だと思うけど」
灼騎士 「この条件に当てはまるのは……あの人か」
風騎士 「最後の方、どうぞ」
   
  〜花嫁最終候補 剣の泉の女神〜
   
女神 「私に何か用かしら?」
クラウン 「……女神様じゃないか」
風騎士 「恐ろしいことに彼女は全ての条件を満たしていますよ」
灼騎士 「女神が人妻のはずもないし、実年齢はともかく見た目は若い」
風騎士 「女神であるからには金などいくらでも手に入りますし」
灼騎士 「気軽にキャラカーンを与えてくれるなど、気前もいい」
クラウン 「待て! いくらなんでも神様と同居できるか!」
女神 「あら、どうして?」
クラウン 「僕はこれから下僕どもを使って税金を搾り取り、
   あらゆる場面で好き放題するんだよ。
   神様なんかがいたらいつ神罰が当たるか気になって仕方ないだろ」
風騎士 「この場で神罰あたりますよ」
灼騎士 「まあ、金の斧と銀の斧、どちらが自分のものかと聞かれたら
   女神を殺して両方奪うような性格だからな、皇子は」
女神 「帰るわね…」
クラウン 「あ、そう。じゃあね」
   
  クラウン様の花嫁条件
  その9「神はいらない!」
   
風騎士 「結局決まりませんでしたな」
灼騎士 「皇子ももう少し妥協すればいいものを」
クラウン 「妥協できるラインはあの面子の中にはいなかったぞ」
風騎士 「それが高望みなのです」
麗騎士 「フッ、なにやら恋の話、略して『こいばな』で盛り上がっているようだな」
風騎士 「おお、麗騎士か」
灼騎士 「ちょうどいい、この皇子に妥協というものを教えてやってくれ」
麗騎士 「フッ、それは私には無理なこと。
   妥協する必要のないこの私には少々荷が重い……。
   代わりにF90殿を呼ぼう」
F90 「何か用ですかな」
風騎士 「おお、F90殿、戻っていましたか」
灼騎士 「往時に恋愛の妥協について教えてやって欲しいのだが」
F90 「ふむ、そうですな。
   そのときは妥協と思っても後々考えてみれば決して
   悪い選択ではなかったということは往々にしてあるものでして
クラウン 「その妥協の結果がアレか?」
剣士 「アンでーす」
闘士 「ポンでーす」
僧侶 「タンでーす」
F90 「……」
クラウン 「やっぱり妥協しちゃ駄目だね。
   これが最終結論。
   じゃ、これで解散」
F90 「私はこのオチのためだけに呼び戻されたのですな……」

 

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