第19試合

   セリス・マナ vs アレス・レイリア

 

戦闘データ表

 
  HP vs同性被ダメージ
(死亡までの回数)
vs異性被ダメージ
(死亡までの回数)

vs同性
命中

vs異性
命中

連続 必殺 速度
セリス 71 −10(8) 66% 22+20% 18
マナ 42 0%   19
アレス 62 −11(6)or−44(2) 84% 41% 0% 待  21
レイリア 30 0%   16

 

試合内容
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

セリス組、6勝12敗
アレス組、4勝14敗
主役級の割に戦果が伴わない彼らのラストバトル。
アレス組の3タテなら両者順位が逆転するのだが、
セリス組は一つ上のシャナン組(7勝)を追い抜こうと大勝を狙っている。
攻撃速度で勝り、追撃を持つアレス組が圧倒的有利かと思いきや
データの鬼、マナがここでセリスに一つの提案を…

   
マナ 「セリス様、細身の剣を装備していただけませんか?」
セリス 「ん? そんなことすればどうせあっちも細身の剣を装備してくるし、
 攻撃速度で負けることは変わらないぞ」
マナ 「いいんです。それで。
 私が回復に回りますから、ダメージが小さいほうが有利です。
 見切りのおかげで必殺も怖くありませんし。
 しかもアレス様が銀の剣を持つと私と攻撃速度が同じになってしまい
 回復のタイミングが狂う可能性もあります。
 細身の剣を装備してもらって、アレス様の攻撃後、レイリアさんの踊りの前に
 確実に回復できるパターンを保ったほうが安全です。」
ロドルバン 「おお、マナの頭脳がフル回転!」
トリスタン 「ディムナの妹とは思えんな」
ディムナ 「どういう意味だよ!」
アレス 「細々と何を考えているのか知らんが、レイリアを自由に躍らせる怖さを知らないようだな」
レイリア 「痛い思いしないですむから、私は歓迎だけどね」
マナ 「確かに踊りに加えてカリスマを持つレイリアさんを放置するのは賭けになりますけど…」
セリス 「いいさ。アレスの攻撃が何度来ようが僕の見切りで全部無効化してやる」
トリスタン 「アレス王…」
アレス 「ああ。いよいよセリスとの直接対決だ。
 案ずるなよ。俺は負けん」
トリスタン 「御武運を…
 (ククク…勝てばそれもよし。負ければセリスに勝ち越した私の価値は上昇する…)」
セリス 「グランベルがアグストリアごときに負けるなんてありえないね」
マナ  「布陣は完璧! 後は戦うだけです!」
ディムナ 「ま、マナがここまで言いきるとは」
ホーク 「3-0でセリス組だ」
アミッド 「手数の多いアレス組も侮れないぜ。俺は2-1セリス組を予想する」
   
  第1ラウンド開始
   
  1ターン目
    
アレス 「貴様にだけは絶対に負けん! 食らえ!」
セリス 「気づいてないの?君がたとえ連続を両方当てたところで…」
マナ 「私の行動順がくれば全快です!」
アレス 「な、何だと!?」
セリス 「戦う前から負けてるって、君のことを言うんだよね。
 こっちから行くぞ!」
アレス 「通常攻撃ぐらい!(HP51)」
マナ 「では、セリス様を回復します(セリス全快)」
アレス 「本当の戦いはここからだ! レイリア、頼むぞ」
レイリア  「はいはい、存分に戦いなさい(踊り)」
アレス 「連続発動! 2発命中!」
セリス 「2回当ててこの程度か(HP51)」
アレス 「まだだ! 続けて追撃行くぞ! HA!!」
セリス 「1発ね。(HP41) 言っとくけど、まだマナのライブ一発で全快可能だよ」
アレス 「クッ……。細身の剣が、憎い…!」
マナ 「では、次のターンですね!」
レイリア 「え? もう1回、アレスの追撃が残ってるでしょ。
 踊りで行動した分の追撃」
マナ 「えっ!?」
セリス 「ちょっと待て、そんな攻撃認めないぞ!」
アレス 「貴様、臆したか。これは正当な攻撃だ」
マナ 「い、今までにそういう事例は……えーっと、無かったんですね。
 ラドネイ組と対戦したときはヨハンさんがすぐ死んでましたし
 他の戦いでは追撃自体発動してなくて…」
セリス 「無しだ無し! 踊りはレイリアのかわりにアレスが行動できるだけだろ」
レイリア 「踊りでの行動に追撃が発動しないなんて、
 ゲームのシステムを考えてもおかしいんじゃなくて?」
マナ 「そ…そうですね……」
セリス 「マナ……お前の作戦はこういう事態も想定してるんだろうな?」
マナ 「そ、そのぅ…」
アレス 「どうやら誤算だったようだな。
 策士策におぼれるとはこのことだ!」
セリス 「う、うるさい! 無策の君に言われたくないね」
アレス 「黙れ。さあもう1発だ!」
セリス 「この程度…(HP31)」
 
2ターン目
 
アレス 「また俺の行動だな。行くぞ、連続攻撃!」
セリス 「ちまちましたことやりやがって!(HP11)
 こっちの攻撃でさっさと倒してやる!」
アレス 「たいした事はない。(HP40)細身の剣が裏目に出たな」
セリス 「……マナ!(怒)」
マナ 「せ、セリス様、回復しますからがんばってください!(セリスHP43)」
アレス 「どこまで耐えられるかな! 徹底的にいくぞ!
レイリア 「踊り、追撃、追撃、次のターンの攻撃で4連続行動よ!」
アレス 「ハッ!セイッ!ソリャア!とどめッ!」
マナ 「ま、まるで流星剣…!」
セリス 「四つもらった…(HP3)、まあここで連続が1回も出せないところがアレスだな」
アレス 「強がりを!」
 
3ターン目
 
セリス 「ターン頭のアレスの攻撃はさっきまとめて処理したから、次は僕の番。
 必殺なら終わりだ!」
アレス 「……だが単発だな(HP29) セリス、終わりが見えてきたぞ!」
マナ 「セリス様、耐えてください!(回復。セリスHP35)」
アレス 「一つ!(斬)二つ!(すかっ)三つ!(斬)四つ!(すかっ)五つ!(斬)六つ!(斬)」
セリス 「に、2度もよけたのに…(死)」
マナ 「セリス様…!」
アレス 「貴様などしょせん、知恵の働くネズミ程度だ! 獅子である俺にかなう道理は無い!」
 
マナの誤算! ?
連続追撃踊りで暴れまわったアレスが試合のペースごともっていった!?
 
  第2ラウンド
    
セリス 「あーあ! またマナの所為だね!」
マナ 「……………はい」
レイリア 「あららマナちゃん落ち込んじゃって」
マナ 「………………」
アレス 「実力での負けを認めろ、セリス」
セリス 「ハッ、君こそカリスマと踊りに頼りっきりじゃないか
 マナの作戦に足を引っ張られた僕とは大違いだね!」
マナ 「セリス様……すみません。や、やっぱり私なんかじゃ、セリス様のパートナーは…」
レイリア 「ちょっと!尋常じゃなく落ち込んでるわよ」
アレス 「セリス。貴様、男として言うべきことはないのか」
ロドルバン 「そーだそーだー」
ラドネイ 「女の敵ー!」
デイジー 「最低男ー!」
フェミナ 「人非人ー!」
アサエロ 「貴族ーー!」
セリス 「うるさいな外野黙れ! 特に一番下! マナもいちいち泣くな!
 だいたいマナの作戦に頼った僕がバカだったんだ。
 次は僕の作戦で行くからな。マナ、早くデータ表作り直せ!」
マナ 「は、はい…」
 

戦闘データ表

 
  HP vs同性被ダメージ
(死亡までの回数)
vs異性被ダメージ
(死亡までの回数)

vs同性
命中

vs異性
命中

連続 必殺 速度
セリス 71 −10(8) 76-10% 22+20% 18
マナ 42 −26(2) 86-10% 19+20%   17
アレス 62 −11(6)or−44(2) −15(5)or−45(2) 74+10% 41% 0% 待  21
レイリア 30 −25(2)or−55(1) 0%   16


マナ 「これでよろしいでしょうか、セリス様?」
セリス 「よし。これこそ本当の必勝の布陣だ」
ロドルバン 「基本はさっきのままで、マナがライブの代わりにウインドで攻撃するんだな?」
ディムナ 「レイリアを早めに倒して二人でアレスと戦う、いつものセリス組の作戦だね」
トリスタン 「通用したためしが無いが、な」
レイリア 「あーあ。今回は楽できると思ったのに。やっぱり狙われるのね」
セリス 「いいか、マナ。絶対最初で必殺出せよ」
マナ 「は、はい!かならず…」
ロドルバン 「いつものパターンだよな」
ディムナ 「いつものパターンだね」
ラドネイ 「結局マナが頼りではないか」
アミッド 「ところで、セリスは細身の剣のままなのか?一撃を重視した方がよさそうだけど」
セリス 「甘いね。後ろにマナが控えてるんだ。出来るだけ耐えた方がいい。
 僕が銀の剣を使うとあっちも使ってくるからな…ダメージは抑えるべきなんだよ」
フェミナ 「そっか。セリスが体を張ってマナを守って、2対1の状態を長く保つんだね」
アレス 「何が2対1だ。レイリアを一撃で倒せれば、という前提のもとで、だろう。
 たいした作戦ではないッ!」
果たして作戦変更は吉と出るか凶と出るか
そしてマナは名誉挽回できるのか?
 
1ターン目
 
アレス 「回復がなくなったなら、手数がものをいう!
 食らえ先制攻撃!」
セリス 「非力、非力!(HP61) 反撃だ!」
マナ 「セリス様、お願いします!」
アレス 「フンッ!ぬるい一撃だ!(HP51)」
レイリア 「で…。次が問題なのよね〜」
マナ 「レイリアさん、恨みはありませんけど…覚悟してください!」
レイリア 「セリス皇子の期待にこたえたくて必死…って表情ね。
 個人的にはマナちゃんを応援したいくらいだけど、
 当事者としてはね〜。痛いのイヤよ」
マナ 「イヤでもいきます! ウインド!」
レイリア 「痛ッ!…っと、まだ生きてるわね(HP5)」
マナ 「ああ……(涙)」
セリス 「………」
アレス 「さっきより早く片が着きそうだな」
セリス 「黙れ。なまくら刀なんて全部よけきってやる!」
アレス 「よけきれるか! 踊り、追撃、追撃、そして次ターンの先制攻撃だ!
 連続が2回発動で6回攻撃!」
セリス 「ヒット3回!(HP31) 僕が防御に専念すればこんなもんだよ」 
レイリア 「アレス、何やってんの。半分しか当たってないわよ?」
アレス 「命中率は84だぞ…?なぜだ!」
 
  2ターン目
 
セリス 「例によってアレスはさっき処理したから、次は僕だ」
アレス 「たかだか66%の命中率!当たるものか!」
マナ 「当たって……!(ぴろりろりろん)」
セリス 「……!(ぴろりろりろん)ハァッ!!(ズガガガガガッ!)」
アレス 「うっ!?(残りHP7)」
セリス 「マナ、僕に続け(ぴろりろりろん)」
マナ 「セリス様……!(ぴろりろりろん)ウインド!!(ズガガガガガザシュシュッ!)」
レイリア 「ふ、二人して…(ダウン)」
アレス 「れ、レイリア!」
マナ 「や、やりました…」
セリス 「予定より遅れたけど、これで2対1だ。アレス、君の負けだね。
 レイリアが踊る前に撃破したから、君の攻撃は2回もマイナスだ」
アレス 「だが貴様とて無傷ではないッ! 獅子王の名にかけて!
 追撃と次のターンの先制攻撃、食らえ!」
セリス 「連続無しで通常攻撃2発? 細身の剣じゃ、貧弱すぎて笑えるよ(HP11)」
 
3ターン目
 
セリス 「さて、補正とカリスマが無くなって命中率+20%。
 さっさととどめをさすか(ぐさっ)」
アレス 「クッ……これで勝ったと思うなよ…!」
 
作戦変更が功を奏してセリス組が反撃開始!
そして最終ラウンド!
   
  第3ラウンド
    
アレス 「最後の戦いか……。レイリア。最初のターンは持ちこたえてくれ。
「俺は1ターン目の連続攻撃でセリスに致命傷をくらわせてみせる!」
レイリア 「そうね。さっきの試合もセリスの連続回避が無ければわからなかったわ」
セリス 「それが実力なんだよ。……マナ!」
マナ 「はい!」
セリス 「今度は1ターン目で必殺出すんだ。いいな!」
マナ 「はいっ!必ず!」
アレス 「決着をつける!」
 
  1ターン目
    
アレス 「まず一発!」
セリス 「連続すら出せないようじゃ、今回もさっきと同じだね(HP61)
 反撃だ!」
アレス 「貴様のひねくれた剣など、俺には当たらん!(回避)」
セリス 「ふんっ!かまうもんか。マナがやってくれるさ(ぴろりろり〜ん)」
マナ 「信頼に…(ぴろりろり〜ん)応えます!(ズガガガガザシュッ!)」
レイリア 「……最後にもう一度、アレスのために踊りたかった……(ダウン)」
アレス 「1ターン、もたなかったか!!」
セリス 「終わりだよ、アレス!」
アレス 「まだ連続さえ出れば…HA!!!!」
セリス 「四つ来たか。だが一つはかわした!(HP31)」
 
2ターン目
 
 
セリス 「アレスが終わって、僕からだな。必殺で一機にくぞ。それっ」
アレス 「そう都合よく必殺は出ないな!(HP51)
マナ 「まだです!(ぴろりろりろ〜ん)」
セリス 「狙え、マナ!(ぴろりろりろ〜ん)」
マナ 「ハイッ(ズガガガガガガッ!)」
アレス 「な、なんだこの力は!(HP6)」
マナ 「セリス様に、絶対勝ってもらうんです!」
セリス 「当たり前だ。僕は勝つ」
アレス 「…えぇい、俺はまだ勝負をあきらめん!追撃+次のターンの攻撃いくぞ!」
セリス 「二つ…(HP11)レイリアがいないと情けないな」
 
3ターン目
 
セリス 「さて、最後は派手に決めるか」
マナ 「セリス様……(ぴろりろりろ〜ん)」
セリス 「アレスごときが、僕に勝てると少しでも思ったのが間違いだったね(ぴろりろりろ〜ん)
 死ね!(ズガガガガザシュッ!)
アレス 「貴様には……勝てないのか……」
 
ラブラブアタック連発! 愛は強し?
セリス組の快勝で決戦に幕。
 
  結果:2−1でセリス・マナ組の勝利!
    
アミッド 「俺の予想通りだな!」
ホーク 「ライトニング!」
アミッド 「……(黒コゲ)」
アサエロ 「後先考えずに発言する男だ」
アミッド 「イヤなんで俺が突っ込みいれられてるんだよ。ホークに突っ込めよ!」
アサエロ 「俺はそんな無謀はしない」
フェミナ 「まあ……賢明だけど」
ホーク 「この私の予言が外れようとは…。まさか!宇宙複合意思に危機が迫っているのか!」
シャルロー 「相変わらず言い訳なのか電波発信なのかわからねえ台詞吐く奴」
セリス 「お前らも相変わらず勝利者そっちのけで漫才始めるんだよな」
ロドルバン 「お、セリスとマナ。お疲れさん」
ディムナ 「最後はマナも活躍したね」
ラドネイ 「必殺連発だったな。驚いたぞ」
マナ 「あは…やっとセリス様のお役に立てたかな…」
セリ 「…………。へ、ヘンな笑いかたするな。だいたい第1戦は…」
マナ 「え…?あ、ご、ごめんなさい」
セリス 「ま、まあ…いいさ。アレス組には勝ち越せたし…」
ロドルバン 「なんかセリスの様子が落ち着かないな」
オイフェ 「柄にも無く照れているんでしょう」
リンダ 「らぶらぶなんですぅ」
ディムナ 「そりゃ、ホントに柄にもない」
アレス 「レイリア…すまん。俺が奴に勝てなかった……」
レイリア 「もう…自身持ちなさいよ。たかが試合じゃない」
トリスタン 「その通りです、アレス王。王の力のうち、武力など枝葉に過ぎません。
 軍事はこのトリスタンにお任せあれ。王にはもっと相応しい仕事がございます。
 (そしてアグストリアの実質的な戦力は私のものに…ククククク」
アレス 「……トリスタン。お前の言うこともわかる。
 だが俺は騎士として…こだわりたいのだ」
トリスタン 「(チッ……まあいい)
 わかりました。そこまでおっしゃるならば、武芸にお励みください。
 その間の雑務など私が片付けておきましょう。
 (アレスを武芸漬けにして実権は私が……。
 こちらのプランのほうがむしろ上手くいくか)
レイリア 「余計なことしないでくれる?」
ジャンヌ 「大変ね…アグストリア」
マナ 「さて、これで私たちは8勝13敗。
 アレス様たちが5勝16敗です」
シャナン 「暫定的だが、セリスたちに抜かれたか。3タテで抜き返したいところだが…」
フィン霊 「リーフ様相手に簡単には勝てませんよ!」
リーフ 「むずかしいのはきらい」
ジャンヌ 「………」
デイジー 「あんな気の抜けた奴に、シャナン様は倒せませんよ〜だ」
フィン霊 「あの……ホーク。この前の薬いくらで売ります?」
ホーク 「売り物ではない。お布施への褒美だ。
 さあトラキアに我が宗教を!」
ジャンヌ 「やめてよね、フィン、ホークも!
 リーフ様、勝ちますよ!」
シャナン 「できるかな!」
リーフ 「できるかなあ…」