テストにアンキパン |
皆さん、アンキパンって知ってますか? ドラえもんの秘密道具で、地味ながら微妙に人気のある食パンです。 食パンの表面に暗記したいことを書き込んで、それを食べるとアラ不思議! 努力無しで何でも暗記できるお得な一品。 小学生が欲しがる秘密道具の第一位がコンピュータペンシルなら 第二位はこのアンキパンでしょう。 冷静に考えれば、「コンピュータペンシルがあれば、必要ないじゃん」 ということになってしまうのですが、そこは絵の強み! 食う=身につく というシンプルにして説得力のある設定が、 子供心をがっちり掴んだのでしょう。 「暗記」という、苦痛以外の何者でもない作業を、 「食事」という、楽しみによって代用できる、という点も印象の深さを強めています。 たった一回登場しただけの秘密道具にしては、知名度の高い秘密道具です。 結局食べ過ぎて腹を壊し、「トイレで全部出しちゃった」→「全部忘れた」という 妙に理屈に合ったオチも含めて、 アンキパンはドラえもん史上に残る良作の一つといえるでしょう。 そうです。アンキパンは凄いのです。 凄いのです。
そんなわけで、何故かフィギュア化されているアンキパンの紹介です。 本当に何故……誰が買うの? 俺? 俺専用!? 600円という値段も微妙です。お子様が軽く買うにはチョット高いですし 買っても何が出来るわけでもないですし…… 飾ったって、ねえ…… タケコプターで空を飛んでいるところや、どこでもドアをくぐっているところなら、 絵的にも美しく、飾る気にもなれますが
至福そのもの! もう、美味しんぼの京極さんもかなわないほどの口福感丸出し!
アンタが食ってんのはパンだ! 思わず突っ込みたくなるほど幸せな表情です。
藤子F先生は美味そうに何かを食べている表情を書くのが ズバ抜けて上手い漫画家でしたが ある意味、それを忠実に再現したハイレベルなフィギュアかもしれません……無駄に。 ちなみにこのフィギュアは 『ドラえもん ユラユラ首ふりマスコット』なるシリーズの一つでして、 その名の通り、首の部分には……
首をなでると、こう…ユラユラッ、というかプルプルッ、というか、妙な感じで震えてくれます。 ……それだけ。 それ以上のリアクションは特に無し! …と、言っても
……子供は確かに喜ぶかもしれない。 この顔でプルプルプルプル……と左右に揺れて頂くと もう、あまりの美味さに感動して打ち震えている姿にしか見えません 動画としてお見せできないのが残念なくらいです。 ちなみに、このシリーズの他の顔ぶれは…
多分、このシリーズの担当者は、熱狂的なドラえもんマニアなんでしょう。 で、現代に生きる子供たちにもアンキパンを! のろいのカメラを! 階級ワッペンを忘れないで欲しい!と! そんな熱い思いがこのシリーズを産んだに違いありません。 個人的にはそういうの好きだぞ、株式会社ラナ! さて、今まで紹介してきたこのフィギュア。 実は一つ、大きな疑問があります。 既に皆さん、お気づきかもしれませんが……
白紙! これじゃ、暗記できませんって! っつーか、これじゃーただの食パンでしょうが! テストに食パン!? 美味いから食ってただけ? それであの表情? この絶妙な外しっぷり…… 個人的にはそういうの好きだぞ、株式会社ラナ! |