ファイナルファンタジーV 〜赤魔道士一人旅〜 |
34:デストラクション・オメガ
BOSS:オメガ | |||
オメガ。 こち亀でも攻略法が紹介されるなど、一世を風靡したエクストラボスの一角。 FF5最強と言われた4足メカが赤魔の目の前を闊歩しています。 こちらのレベルは47。HP2020なのに対して、 アトミックレイ一発で2500、火炎放射で1800というケタ違いのダメージを誇り、デルタアタックは石化攻撃。 波動砲は最大HPの半分のダメージなので1000程度ですが「隠れる」「ジャンプ」以外に回避手段の無い万能技。 バハムートが赤ん坊に見えてくるこの攻撃力。 しかしこれもオメガの能力からすれば氷山の一角に過ぎません。 オメガは上記のような凄まじい攻撃力を持つ上に防御も完璧です。 防御力190! ちなみにラスト前ボスのエクスデスは防御力35。ラスボスのネオエクスデスは10〜30です。 どれほど桁外れか、ご理解いただけたでしょうか? 具体的にはチキンナイフで攻撃してもダメージゼロです。 さらに魔法防御も150あり、リフレク&シェルもかかっているので、魔法攻撃も当てにできません。 弱点をつけば防御力なんて関係ないぜ!と、リフレクトリングで反射させたサンダラのダメージが500。シェルかかってます。 ロッドで威力を増強したところでせいせい800。 対するオメガのHPは50000以上。 後で説明しますがオメガは回復もしますからこれで削りきるのはムリってもんです。 ダメージ源として最大の期待を寄せていたのはルーンブレイド。 ルーンブレイドは防御力を1/4で計算するため、オメガに対してもダメージが通ります。 これで地道にダメージを与えればあるいは……と思っていたのですが そもそもオメガには攻撃が当たりません。防御力だけでなく回避率も鬼のようですオメガ。 やはり頼りになるのはアビリティです。 メジャーな戦術としては魔法剣サンダガで防御を突き破り、みだれうちで回避を無効化するのですが赤魔が装着できるアビリティは一つだけ。 そもそも制限上みだれうちは習得不能。魔法剣もサンダラ止まり。 絶対命中の「アポロンのハープ」(ドラゴンに大ダメージ)と調合「竜の口付け」(相手をドラゴン属性にする)のコンボも「竪琴装備」「調合」の二つを装備する必要があるため、使えません。 そこで抜擢するのは「踊り」。 もちろん、攻撃力とダメージ倍率をそれぞれ2倍にする上に発動すれば絶対命中の「剣の舞」がお目当てです。 試しにルーンブレイドで踊ってみたところ、ダメージ6000!! どうやら防御力1/4効果やMP消費クリティカルは踊った場合にも適用されるようです。 チキンナイフで踊ってもダメージ3000程度なのを考えれば、これが破格のダメージであることはご理解いただけるでしょう。 これでオメガ撃破の目処が立ったのかというとそんなことはずもなく、まだスタートラインにすら立っていない状態です。 オメガはあらゆる攻撃に対し、2連続のカウンターを仕掛けてきます。 カウンターの中には問答無用で即死の「サークル」もありますので、普通に攻撃を仕掛けるのは自殺行為。 踊った直後に死、あるのみです。 ここは偉大な先人が生み出した有名テクニック「ターゲッティング反射」に頼るしかありません。 ターゲッティング反射とは…… オメガが使うターゲッティングをリフレクで反射することで、カウンターのターゲットをオメガ自身に向けるというテクニック。 カウンターが全て割合攻撃&即死攻撃のため、オメガはこれを無効化してきますがこちらがカウンターで死なずにすむ、という点が最大の利点。 赤魔がオメガを倒すには、これにすがるしか無いでしょう。 強制的にアクセサリはリフレクトリングに。 デルタアタック、アトミックレイ等も反射可能です(アトミックレイは吸収・回復されてしまいますが) これで万全かと言うと全然そんなこともなく、ここからが本番です。 赤魔が攻撃できるのは反射したターゲッティングが効いている間のみ。 オメガはローテーションで動くため、ターゲッティングのタイミングも決まっています。 ローテーションは以下の通り。 1ターン目:アトミックレイ or デルタアタック or ブラスター 2ターン目:波動砲 3ターン目:アトミックレイ or 火炎放射 or 虹色の風 4ターン目:波動砲 5ターン目:2回行動 (波動砲 or デルタアタック or ブラスター)+(地震 or ミールストーム or 虹色の風) 6ターン目:ターゲッティング 7ターン目:アトミックレイ or 火炎放射 or 虹色の風 8ターン目:波動砲 以下、1ターン目に戻る。 赤字はリフレクで反射可能な技。地震もゲイラキャットにかけてもらったレビテトでノーダメージ。 しかし2ターンとおかずに来る回避不能の波動砲が恐怖です。 さらにこの戦闘、エルメスの靴を装備できませんので素早さは基本値のまま。 一方オメガは素早さ76です。赤魔の2倍以上。 つまり、こちらが1回行動すると、次の行動までに相手は2回行動するわけで 相手の攻撃に2回耐えられる状態を常に維持する必要があるわけです。 安全なのは全てリフレクで反射できる1ターン目と、ターゲッティングが効いている6,7ターン目ぐらい。 8ターン目になるとターゲッティングは効果が切れます。 「かくれる」を使えば安全にターゲッティングまで生き延びられますが そうするとダメージ源がサンダラだけになってしまう上に「あらわれる」「攻撃」「かくれる」の3行動を安全期間内に納めなければなりません。まぁムリってもんです。 隠れずに、かつターゲッティングまで生き延びるため 順に行動を考えていくと… 1ターン目、敵が先制して攻撃。リフレクで防ぐ。 2ターン目の波動砲で1000ほどダメージを喰らい、3ターン目の火炎放射をそのまま喰らうと死ぬので回復必須。 すると相手は3,4ターン目の行動を連続で行うわけですが ここで火炎放射→波動砲とくると、それだけで全滅。 つまり、どちらにしても3ターン目に火炎放射がきた時点で全滅確定です。 これを防ぐには白魔法シェルで魔法ダメージを半減する必要があります。 幸いにもワンダーワンドを振ればシェルの使用は可能。これで火炎放射のダメージを半減します。 自分にリフレクがかかっているので普通に使っても反射されてしまいますが、 オメガのリフレクを逆利用して反射で自分にかけるようにすれば大丈夫。 この時、ワンダーワンドの「攻撃」自体はミスしますのでカウンターは喰らいません。 シェルを使うタイミングは難しいのですが、オメガ戦ではたまに先制攻撃が発生します。 これを利用すれば最初からシェルのかかった状態で戦えます。 先制攻撃でなくとも、運よく生き残ることを祈って序盤から使ってしまっても良いでしょう。 わずかながら可能性が出てきました。 ただし…… 波動砲のダメージは「最大HPの半分」で固定。 シェルで軽減できないため、4〜5ターン目で波動砲2回を連続して喰らうとお陀仏です。 よって4ターン目と5ターン目の間に回復が必要です。 また、5ターン目には瀕死攻撃のミールストームを使うことがあります。 波動砲にスリップ効果があるため、瀕死攻撃を喰らった直後に回復しないと死亡します。 よって5ターン目の直後にも回復が必要。 4ターン目の後と5ターン目の後、両方に回復をはさむにはオメガ以上の素早さが必要となります。 正確には5ターン目の攻撃が終了するまでに行動可能になればいいので、若干下回っていても大丈夫なのですが、オメガの素早さは76。赤魔は装備を最大限に整えても37(バッツの場合)。 この時点で「敵の攻撃に確実に耐える」ことは不可能。 仮に運よく5ターン目を乗り越えたとしても、5ターン目の後に回復を行えば 5ターン目:連続攻撃 −ここで回復− 6ターン目:ターゲッティング 7ターン目:アトミックレイ or 火炎放射 or 虹色の風 −この辺で行動可能− 8ターン目:波動砲 行動可能になった頃にはターゲッティングが切れてます。 しかも7ターン目のアトミックレイはターゲッティング効果でオメガを狙い、 オメガのリフレクでこちらに向かってきます。 シェルで軽減してもダメージ1000以上。 この後の波動砲に耐えようと思ったら攻撃どころか回復が必要です。 つまり攻撃のタイミングが作れません。 ……クルルを育てていれば素早さの関係でもう少し戦術を考えられるんですが (クルルはバッツより素早さが3高いので赤魔で素早さ33。 チキンナイフ装備で38。さらに黒装束とグリーンベレーをつければ40。 オメガの素早さ76の半分より上なので タイミング次第で2回連続行動をギリギリ阻止可能) それでも勝機を見出せるとは言いがたいものがあります。 地道にレベルを上げても素早さは変動しませんし、HPを増やしたところで波動砲はHPの半分のダメージなので根本的に対策になってません。 うーん、塞がった。八方が塞がった。 アビリティ「じくう」でヘイストをかければこちらの速度も2倍となり、リジェネによる自動回復で「波動砲×2」をしのいだりと、回復機会も増加。 ターゲッティング中にも余裕を持って行動が出来るのでなんとか戦えるのですが、攻撃手段はロッド補正と「じくう」による魔力上昇込みでダメージ1000程度のサンダラのみになってしまいます。 オメガがカウンターで自分に「マスタードボム」を使えば+1500程度にはなりますが…… オメガは「アトミックレイ」「火炎放射」によつ吸収回復で1ローテーションにつき3000以上回復することもありますので、まず勝てません。 というか普通に戦っているとサンダラすら「虹色の風」(沈黙)で封じられるので耐性残存バグ(一つ前の戦闘で身に着けていた防具の状態異常耐性が残存する)に頼る必要があります。 この時、ボーンメイルだと「リジェネに対する耐性」も残ってしまうので一度すっぴんにチェンジしてリボン装備が必要となります。 ヘイストのかわりにアビリティ「のむ」でヘイストドリンクを使い、英雄の薬でレベルを上げれば「じくう」と比べて少しはマシなダメージを期待できますが、「じくう」と違って魔力上昇が無いのでレベル99まで上げてもダメージは1500程度。回復量に追いつきません。 発想を変えてオメガ自身に「ヘイスト」をかけてみたらどうでしょう? 通常、ターゲッティングの効果は7ターン目の直後に切れてしまいますが、ヘイストをかければ8ターン目の波動砲まで続くはず。 これで波動砲をオメガに向けて撃たせ、オメガを自滅させることは…… できません。 ヘイストによって「ターゲッティング状態からの回復速度」も2倍になるのか。あるいは素早さは最大が99までで2倍にはならないのか。 内部的なことは分かりませんが結論は一つです。ダメだ。完全に終わった。 残る希望は「調合」ぐらいです。 「祝福のキッス」でバーサク状態にした上でミラージュ張替えという戦術は、ただでさえ素早いオメガにヘイストがかかってしまうので一人旅では張替えが間に合わず、使えません。 しかし「調合」ではヘイストドリンクも調合できる上に炎を吸収するレジストファイアも存在。リジェネ効果の生命の水もあります。 さらに「竜の口付け」を使えばミールストームやサークル、ロケットパンチも回避可能。 ……ということは「マスタードボム」さえなんとかすればターゲッティング反射を使わずとも攻撃が可能になるわけです。 攻撃力は「のむ」と同じくレベルブースト系でアップさせるのにプラスして、属性魔法を強化する「エレメンタルパワー」も。 これがロッドの補正と重複するならダメージ2000ぐらいは期待できます。 そうでなくてもチキンナイフで素早さを確保しつつダメージを増強できるのは嬉しい話。 ……冷静に考えるとダメージ2000程度でオメガを倒すのは非常に難しいんですが、攻撃機会も増えるはずなので今までの戦術の中では最も現実的といえます。 ターゲッティング反射を使わずに済むなら、相手をアトミックレイ、火炎放射で回復させてしまうことも無いわけですし。 ただし、ここで「調合」を消費してしまうと、今後調合が使えません。 まだこの先、ラスボスが控えています。おそらく調合はラスボス戦でも必須となるアビリティ。 消費するのはあまりに惜しい。 というわけで 長々と挑戦と考察を続け、最終的に辿り着いた結論。それは オメガはスルー ほっといて先に進むことにします。 いずれ何かの形で逆襲を……できればいいなぁ |
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