画像はFF3です ファイナルファンタジーV 〜赤魔道士一人旅〜 画像はドッツです

23:エクスデスが倒せない

BOSS:エクスデス

 ついに大ボス、エクスデスとの対決。
 さあ気合を入れて「死の宣告!」リセットだ……

 いきなり出鼻をくじかれました。
 この男、一人旅なのに問答無用で最初のターンに死の宣告かましてきます。
 死の宣告は、喰らうと30カウント後に必ず死ぬという反則技。
 ボーンメイルでも防げませんし、技の命中率は100%です。
 1ターン目にこれを使う確率が体感70%ぐらい。
 対処法は撃つ前にアビリティ「かくれる」や「ジャンプ」で避難することぐらいですが、赤魔(素早さ30)はエクスデス(素早さ50)よりかなり遅いため、それすら不可能です。
 70%の確率で開幕リセットの男
 それが暗黒魔道士エクスデス。
 これまでの敵とは次元が違います。

 運よく死の宣告を免れても、エクスデスは普通の攻撃だって並じゃありません。
 後列にいても通常攻撃で400〜500ダメージ。真空波で800ダメージ。
 ゾンビブレスは500〜700ほど。アースシェイカーで400〜500ほど。
 こちらのHPは1026。
 真空波が来るターンは、HP満タンにしておかないと死ぬ可能性ありです。しかも真空波は運が悪ければ2ターンとおかずに撃ってきます。
 攻撃のチャンスが作れないどころか、素早さの関係で2連続攻撃されればHP満タンでも即死可能性あり。
 さらにHPが16000未満になるとガ魔法と通常攻撃、真空波を連発するモードにチェンジ。
 ガ魔法はまともに喰らえば1発で死亡だというのに、このモードでは1回の行動で2回攻撃を仕掛けてきます。

 次元が違いすぎる。

 一方、こちらの攻撃は通常攻撃500、剣の舞2000弱。
 剣の舞を狙うなら当然、前列に出るわけで相手の攻撃力が上記の2倍に……。
 しかもエクスデスのHPは約32000とケタはずれ。剣の舞を運よく連発すれば勝てる程度の相手じゃありません。

 せめてプロテスで物理防御を高めようと誰もが考えますが、エクスデスは物理攻撃を喰らうとカウンターで「ディスペル」を使います!
 プロテスを初めとする全補助魔法、解除。
 ナッパの攻撃を受け止めようとしたら腕をもがれた天津飯の心境です。
 
 ここで、エクスデスの行動パターンをまとめてみましょう。

(HPが32768〜16000の時)
 1ターン目 通常攻撃 or 死の宣告
 2ターン目 真空波  or 磁場転換
 3ターン目 通常攻撃 or グラビデ or 重力100
 4ターン目 通常攻撃 or 真空波
 5ターン目 通常攻撃 or アースシェイカー
 6ターン目 通常攻撃 or 真空波 or 炎
 7ターン目 通常攻撃 or ハリケーン
 8ターン目 真空波  or ゾンビブレス
 9ターン目 通常攻撃 or バイオ
 10ターン目 真空波  or レベル3フレア
 以後、1ターン目に戻る

(HPが16000未満の時)
 2回行動で通常攻撃、真空波、ファイガ、ブリザガ、サンダガ

 怖い攻撃ばかりですが、最低でも16000未満モードのファイガ、ブリザガ、サンダガを防がなければ勝ち目はありません。
 この時点でアクセサリはリフレクトリングに決定。装備による補助効果はディスペルでも解除されません。
 リフレクドナイトを狩ってたのはこのためです。
 リフレクにより、グラビデ、重力100、バイオ、レベル3フレアも反射可能です。
 HP16000未満モードまで追い込めば、ガ魔法の反射でエクスデスを自滅させることも可能。
 これで少しは勝ち目が………出てきたかというと……

 リフレクトリングを装備する=プロテスを自分にかけられない。
 ファイラによる回復が出来なくなるので、ボーンメイルも装備できない。つまり防御力がガタ落ち。
 回復はハイポーションとエリクサーのみです。
 まだまだ苦難は続きます。
 もちろん、スリプルやポイズン、コンフュにオールドといった魔法も効きません。 

 前列にいると真空波で即死なので、隊列は後列に決定です。
 自然、攻撃手段はラ魔法になりますが、ダメージはロッドで強化しても400ちょい。
 16000削るまでにどれだけ時間がかかることやら。
 そもそも、HP16000以上のエクスデスは10ターンに1回、70%ぐらいの確率で死の宣告を撃ってくるのです。
 長期戦なんてこの時点で不可能です。インポッシブル! 短期決戦しか戦術は残されていません。

 なお、SFC版での一人旅ではここで大幅に妥協。
 3人の死体をザコモンスターの「死者の踊り」でゾンビ化させて戦闘に随伴させました。
 3人のゾンビはダミーターゲットとなり、エクスデスの攻撃を延々と喰らい続けてくれます。
 正に死なない盾!(いや、死んでるんですけどね)

 今回はこういう妥協をせず、かわりにプレイ条件として追加した他ジョブアビリティを消費します。
 ちなみに「盗む」以外でアビリティの消費はここが初めて。さすがは大ボス。

 アビリティ選考。
 最も確実なのは「かくれる」
 死の宣告を隠れて回避できるのみならず、反射可能な攻撃以外、全て隠れてしまうことだって可能です。
 ただ、後々使うこともあるでしょうからここは温存します。
 他に代用品として「ジャンプ」も考えられますが……結局火力不足で泣きそうな気がします。槍も装備できませんし。
 短期決戦を狙って「ぜになげ」も良さげですがこれも温存したいアビリティ。「ちょうごう」なんてもってのほかです。

 今回のプレイ条件で使用可能で、できるだけ今後使う予定が無く、それでいてこの時点で高い火力を実現できるアビリティ……
 最初の候補はなんと「竪琴装備」
 竪琴は一見、使い道の無い武器に見えますがグラビデ系魔法と同じく「HPに対する割合ダメージ」を与える武器です。
 聞いた話によると、これがラスボスにすら効くとか。
 これがエクスデスに当たれば、3〜4回の攻撃でHPを半減させられるはずです。モードチェンジまで追い込めばこちらのもの!
 世界初の竪琴装備有効活用か!?

 ……と、最初は思ってたんですけどね。

 試しに吟遊詩人でエクスデスに挑んでみたところ、竪琴による攻撃が全く当たりません。
 あ……当たらなければ意味がない!
 低確率で当たるとしても、ミスを連発する時点で速攻でもなんでもありません。
 竪琴装備、不採用。
 誰かこのアビリティを有効活用できる場面を教えてください。

 次の候補は「踊る」
 剣の舞の発動率を上げるわけですが、さらにここでエクスカリパーを活用できないか、というもくろみ。
 エクスカリパーはトンでもない攻撃力(グレートソード57に対してエクスカリパー100)を持つものの、ダメージには補正がかかって必ず1ダメージというお馴染みのお笑い武器。
 しかし「踊る」は装備武器の攻撃力をダメージ計算に使った特殊行動のはず。
 武器の攻撃力を計算に使う青魔法「ゴブリンパンチ」ではエクスカリパーの攻撃力がそのまま使用されるという実例もあります。
 「踊る」を使えばエクスカリパーでも攻撃力どおりのダメージ+剣の舞によるダメージ増加が望めるのでは?

 そう思っていた時期が俺にもありました。

 実際に「踊る」を習得して試してみたところ、剣の舞でも見事にダメージ1。
 エクスカリパーの呪いはハンパなことじゃぁ解けません。
 これで「踊る」も不採用。

 ここで今更ながらエクスデスに「ライブラ」をかけてみました。
 結果「HP32768」「聖なる力に弱い」
 ……エクスデスには弱点があります。

 この時点で使える聖属性武器は皆無。聖属性魔法も皆無なのでどうせ無意味だと思ってましたが……
 一つだけ存在します。聖属性攻撃を行う方法が。この段階で。
 
 アイテム「光の杖」
 メタモルファが低確率で落とすこのアイテムの効果は「ホーリー」
 これがエクスデス撃破の最後の鍵となるか。
 ただし、この杖は1回使うと砕け散ってしまいます。
 最低でもモードチェンジまでHP16000を削りきるだけのホーリーが欲しい!
 ギードの洞窟まで戻ってメタモルファを大量虐殺し、光の杖を4本ほど入手します。
 もし赤魔が杖を装備できなかったら……。そう思うとゾッとします。

 アビリティは装備せず、光の杖を握ってエクスデスにチャレンジ!
 開幕の装備はマインゴーシュ。
 この武器が通常攻撃を防いでくれないと攻撃のチャンスは10ターンに1〜2回程度になってしまいます。
 回復時は常にマインゴーシュ装備。末長く役立つ武器です。
 HPに余裕が出来たら光の杖でホーリー発動! ダメージは4400〜4900
 4回当てればモードチェンジです!
 これなら行ける!

 そう思っていた時期(略

 実際には相手の攻撃が激しすぎて、4回という攻撃回数すら作れません。
 相手が10ターンに1度、高確率で死の宣告を撃ってくることを思い出してください。
 粘りながら少しずつホーリーを当てて、あと1発でモードチェンジと言うところで「死の宣告」!
 このパターンで殺されること数度。
 開幕死の宣告でリセットした数はもう数え切れない。
 なんとか死の宣告を受けずにモードチェンジさせても、そこからがまた地獄です。
 ガ魔法は予定通り反射しますがこのモードでも通常攻撃、真空波は撃ってきます。
 こちらのHPが低い時にモードチェンジさせてしまうと次の瞬間、真空波で死亡。
 なんとかレベル3フレアやグラビデの反射でノーダメージのタイミングを見計らってモードチェンジさせたいところですが、タイミングを測ってるうちに死の宣告が飛んでくる恐怖もあって八方塞がり。
 それでも運よくHP満タンでモードチェンジさせる機会がめぐってきました。
 今度こそは、と思っていると通常攻撃×2を連発されて死亡

 もうダメだ……

 しかたなく、再びアビリティに頼る方向で考えます。
 今度は攻撃力を確保しているので、防御を高めるアビリティを探します。
 目をつけたのは忍者の「分身」と召喚士の「召喚LV3」、そして薬師の「飲む」
 分身は言わずもがな。召喚はゴーレムに期待。「飲む」はプロテスドリンク等の補助効果が期待できます。
 これらのアビリティで、頻繁に使ってくる通常攻撃と真空波を回避できれば勝利はググッと目前に迫ってきます。
 どれを使うかですが、「召喚」は魔力も上がるのでホーリーの威力もアップし、一石二鳥。
 しかも第3世界では魔法のランプが手に入るので召喚の価値も下がる、ということでこれを採用します。

 ちなみに召喚師は杖装備不可。
 辛うじて「杖が使える」という赤魔の個性は活かせます。
 さらに余談ながらゴーレムは魔法レベルは3。今回のプレイ条件ではアビリティ「召喚」の最大レベルも3。
 あと1つゴーレムのレベルが高かったら戦術変更でした。

 開幕死の宣告が来ないパターンまでリセットを繰り返し、ついに決戦。
 通常攻撃を喰らいますがかまわずゴーレム召喚。どうせ次の敵の行動は真空波or磁場転換です。
 ゴーレムを発動し、後はハリケーンやゾンビブレスに耐えつつ光の杖を連発。
 ダメージは5500〜5900まで跳ね上がる!
 2度目の死の宣告ターンを待たずしてエクスデスをモードチェンジに追い込みます。
 この先はガ魔法反射のみでダメージを与え、こちらはゴーレムの補充、回復、防御に専念。
 防御とマインゴーシュがゴーレムの耐用時間も長引かせます。
 そして防御を繰り返しているうちに「ピシィッ!」と閃光。続いて激しい震動。
 
 ついにエクスデスを撃破しました。

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