ドラゴンクエストソード
〜仮面の女王と鏡の塔
Wiiコントローラを剣に見立てて振りまくれ!
Wiiを買って以来、あまりソフトを買っていなかったので、巷で話題のドラゴンクエストソードを買ってみました。
最初に全体の感想を言っておくと、このゲームは
とても完成度の高い失敗作
だと思います。
このゲーム、プレイ開始から10時間〜15時間程度は問題なく楽しめます。
いや、問題なくというか、この上なく楽しいです。
剣で敵を切る爽快感だけでなく、
相手の飛び道具を剣で跳ね返したり
爆弾岩を「突き」で跳ね飛ばして爆発させ、後ろの敵にダメージを与えたり
盾を使った防御で敵の連続攻撃を防ぎ、隙を見てこちらの攻撃を叩き込む!
…などなど。
ドラクエらしいお約束も満載で、
さまよう鎧はホイミスライムを伴って現れますし
アークデーモンはイオナズンをブチかましてきます(盾で上手く避けろ!)
はぐれメタルは戦闘中にフラッと現れて、素早く動いて逃げていきます。躍起になって斬りまくれ!
隠しボスのメタルキングはさらに手ごわいぞ!
というかメタルキング戦だけでも接待ゲーとして成り立つくらい楽しいです。
目玉となる必殺剣も「天空の剣」による「凍てつく波動」や
仲間との協力技「メドローア」など、ドラクエファン感涙のネーミング。
メドローア発動時の動作が「突き」(矢を射る動作を意識した動き)に指定されている拘りぷりも見逃せない。
「ギガブレイク」が主人公と父バウドの協力技になっている点も泣ける!(ダイとバランを思い出しながら撃て!)
しかし、個人的には「爆裂剣」発動時の予備動作
「剣を立てて持ち、精神を集中せよ!」
…が、一番好き。
画面の前で思いっ切り精神を集中しましょう。
マニアックなところでは
ヒロイン、セティアがつける主人公のあだ名が
・エッジ(刃=ドラゴンクエスト「ソード」から)
・アレン(小説版ドラクエ2のローレシアの王子)、
・カルロス(バラモスに呪いをかけられたポルトガの青年)
・チャッピー(柴田亜美のアニマルゾンビ)
・へろろん(??)、
・ジャック(??)、
などなど(ちょっとこじつけか?)
ゲームシステム的には基本的には相手の攻撃パターンを見切って上手く防御して反撃…という「覚えゲー」のノリにプラスして、RPGらしい「レベル」「武器・防具」という概念を持ち込んだゲームです。
最初はどう切り抜ければいいのかわからなかった敵の猛攻を、戦いながら覚えていき、やがて逆襲する!
どうしても勝てなければレベル上げや武器開発を必死に頑張る。
なかなかやりがいのあるゲームですよ、ええ。
…で、何故これが10〜15時間しか楽しめないのか、というと…
それくらいでラスボス+隠しボスを撃破してしまうからです。
一旦隠しボスまでクリアしてしまうと、何もやることがありません。
純正のRPGだったらそれで当たり前なのですが、それにしてはクリアまでの時間が短すぎてイマイチ。しかしアクションゲームとしてはクリア後の楽しみがあまりに足りない!
普通、この手のアクションゲームでは、
「難しいステージをもう一度やり直してみる」
などのチャレンジがクリア後も行われるのですが、
そこでアダとなってくるのが「レベルと武器・防具」。
ドラクエらしくレベル1とレベル40では耐久力が10倍も違います。
武器も、どうのつるぎと王者の剣では100以上攻撃力に差があります。
これでは以前のステージにチャレンジしても楽勝なのが目に見えていて、なかなかやる気になれません。
武器・防具を自分で制限したり、全ステージで高ランクをとるためにタイムアタックを試みる…といったやりこみ要素はあるのですが、「普通に長くプレイしたい」というのと「制限プレイ・やりこみプレイをしたい」というのでは、やはり客層が違いすぎて、一部のやりこみ派以外は隠しボスを倒して、後はせいぜい全ての武器を作るあたりまでで終わってしまいます。
しかし…
何度も言うようですがクリアするまではメチャ楽しいんですよこれ!
だからこそ、なんというか…
惜しい!ゲームなんですよねえ。
じゃあ、ボリュームさえあればよかったのか?というと…
これ以上ボリュームがあっても同じことの繰り返しになりそうで、逆に飽きるような気もします。
実際、10〜15時間というのは、「クリアまで飽きずに楽しむための時間」としては丁度いい具合ですし。
ある意味、非常に完成度が高く、しかしそれ以上に発展しないゲーム。
非常に…惜しい!
購入を迷っている方がいたら、「定価で買って15時間程度楽しめれば満足できるかどうか」を基準にしてみると良いでしょう。
もし続編を出すなら、今回の完成度の高さをある程度、取り崩して、新しい要素を入れないとマズいでしょうね。
レベルの要素をなくすとか、武器の攻撃力をほぼ均一化するかわりに、攻撃力以外の部分に新要素(武器によって必要とされる振り方が変わる等)を追加するとか…
もっとも、そうするとドラクエらしさが激減してしまうのですが。
いろんな意味で、次回作に注目したい作品です。
参考までに仲間キャラの紹介を。
主人公+仲間キャラ一人でチームを組んでステージに臨みます。
主人公
5年前に魔王を倒した英雄バウドの子。
息子だと思うけど外見は娘でもおかしくない感じ。
ドラクエの主人公なのでやっぱりしゃべらない。
魔法は使えず、ローレシアの王子的存在。
ディーン
主人公が住んでる国の王子。マジメなフリして結構お調子者。
サマルトリアの王子的な能力を持つ。
中級程度の攻撃、回復の呪文を使用し、剣を装備。
…仲間キャラは通常攻撃をしないので剣に何の意味があるのか不明だけど。
バイシルドによるサポートとベホイミによる回復、そしてギラで相手の姿勢を崩して主人公の剣で攻撃…といった連携攻撃が売り。
また、ボス撃破時の「ブラボー!」はあまりに印象的。
セティア
紅一点。フリルつきミニスカートの僧侶。
その姿はビキニアーマーの女戦士から「凄い格好」といわれるほど。
僧侶だけあって回復系は充実。ディーンと同じくバイシルドなどを覚え、さらに仲間キャラで唯一、ベホマを覚える。
しかし耐久力が低く、敵の飛び道具を盾でキチっと止めないととすぐ死んでしまう。
やはり勇者様は女の子をしっかりまもってやらばければならないのか。
主人公が活躍すると「カッコいいよ、○○!」と応援してくれるので頑張りましょう。
バウド
主人公の父。どう見ても村のオッサンだが、かつて魔王を倒したパーティの一員。
元々剣士だったが魔王との戦いで腕を痛め、今は魔法使いに転職。
台詞はいちいち熱い。
「ガードの後の攻撃が一番効果的だ!」
「肉を切らせて骨を絶つんだ!」などなど。
ただ、ダメージを与えるだけなら主人公の攻撃だけで十分なので、攻撃魔法はなかなか使いづらいのが正直なところ。
回復魔法もバイシルドも無いので、腕に自身のある人向けの仲間キャラ。
唯一、バイキルトを覚えるキャラでもある。
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